吉田健一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ北山猛邦『神の光』で久しぶりにポオが読みたくなった。収録作は『ベレニイス』『影』『メッツェンガアシュタイン』『リジイア』『沈黙』『アッシャア家の没落』『群衆の人』「赤い死の舞踏会』『アモンティラドの樽』と評論2つ。あえてか?一般に流布されているタイトルと違うものが多い。やはり模倣した文体より原文の方が数段晦渋で、地の文は常に論考を読まされているみたいだ。
某ポオオマージュ作品で『アッシャー家の崩壊』を犯罪小説としても読めるぞという評論を読んでから、注意深く再読したけど少し無理筋では…?ポオがそこまで見越して描いているとは思えない。
『アモンティラドの樽』は地の分がほとんどを占めるポーにしては珍 -
Posted by ブクログ
昔のボンボン、お嬢さんが書いたエッセイは楽しい。
情報が少なかった時代だからこそ、感じたままが素直に表現されていて、切り口が面白いからこそ、今も書店で手に入る。『ヨーロッパ退屈日記』(伊丹十三著)、『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(石井好子著)あたりが代表格か。
育ちの良さという意味では、吉田茂を父に持つ著者の吉田健一氏は究極だ。本書には、酒といえば日本酒(九州だと焼酎か)という時代の庶民には「???」であったろう、洋酒の数々も登場する。
この手のエッセイは、時代ごとの価格や評価を知るための“歴史資料”的な読み方をするのも楽しい。
酒税法が今の体系になる以前、洋酒は高かったのだ -
Posted by ブクログ
収録作中9編は創元推理文庫『ポオ小説全集』で既読だが、
訳が違うので新鮮な感動を味わう。
吉田健一セレクトの短編集+
ポオの覚え書き「マルジナリア」収録。
■ベレニイス(Berenice,1835)
青年エギアスは従妹ベレニイスと共に育ち、
長じて彼女を愛するようになったが、
その美貌は病によって損なわれた。
やがて……。
■影‐一つの譬え話‐(Shadow,1835)
プトレマイスの屋敷に集ったオイノスたち
七人だったが、部屋には若いゾイロスの遺体が。
そこへ帳(とばり)の後ろから現れた影――。
■メッツェンガアシュタイン(Metzengerstein,1836)
反目 -