新渡戸稲造のレビュー一覧

  • 武士道

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    儒学の立場から武士道を確立。山鹿素行『武家時紀ぶけじき』1673

    毎朝毎夕、いつも死ぬつもりで行動し、いつも死身になっていれば、武道に自由を得、一生落度なく家職をまっとうすることができる。武士道というは死ぬこととみつけたり。山本常朝つねとも『葉隠』1716 ※佐賀藩士

    武士道とは、戦士階級がもつ高貴な身分に伴う義務・戦士の掟である。卑怯や不正な行動ほど恥ずべきものはない。信実と誠実なくしては、礼儀は茶番であり芝居である。礼節をわきまえ、惻隠の情(同情心)を失わず、私心を捨てる。武士道が重んじるのは行動であり、知識ではない。新渡戸稲造『武士道』1899
    ※ベルギーの学者の疑問「日本の学校では

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    2024年05月15日
  • 武士道

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    ネタバレ

    仏教は、運命を受け入れ、危険や災難を目にしてもストイックに落ち着き、生に執着せず、死に親しむ心をもたらした。
    サムライ"義“は、自分の身の処し方を、道理に従い、ためらわず決断する心をいう。
    死すべき時に死に、討つべきときに討つこと
    勇敢な人は優しい人
    愛のある人は勇敢な人
    礼は、長い苦難にも耐え忍び、親切で妬みの心を持たず、誇らず、おごらず、非礼を行わず、自分の利を求めず、憤らず、慢心しない
    人を泥棒呼ばわりすれば、彼は泥棒となる
    「つまらないものですが」は、つまらないものをあなたに贈る、という物目線の言葉ではなく、
    「あなたはいい人だからどんなものであってもあなたにふさわしいといっ

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    2023年05月14日
  • 武士道

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    戦後、日本人から失われつつある日本の精神。
    この世界的難局において日本人がもう一度立ち返るべき規範だと感じる

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    2023年01月16日
  • 武士道

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    「武士道」には、日本人の国民性の特徴が詰まっているなと感じた。美化しすぎな印象はありつつも、理想を追い求めたものだからこそか。
    比較対象として、騎士道、ドイツのゲミュート、英国のジェントルマン、フランスのジャンティオムなどが挙げられているところでフムフムと思った。
    武士道を形成する様々な概念について言語化されたものを読む機会はあまり無いので、あらためて文章にされたものを読むと、なるほど納得できるものがあった。
    漢字一文字でいうと「義」に集約されるものが特徴的かな。

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    2023年01月13日
  • 武士道

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    知行合一という普遍的道徳を説いた言葉があり、武士道精神の本質的原理と一致するらしい。

    その精神は日本が近代化を果たす原動力となり、現代では役目を終えて消える灯心となる。

    何事も終えるタイミングを誤らなければ美徳化され残り続けるだろう。

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    2022年12月30日
  • 武士道

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    日本人が日本人観を客観的に学べる。5年に1回くらいで一生そばには置いておきたい。海外でも知られている本なので、知っておくとなぜ日本人は他の国と違うんだ?という問いに答えられる。

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    2022年12月24日
  • 武士道

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    ネタバレ

    日本人とはナニモノか。西洋思想に半端にかぶれてしまった今、まさに再学習するのに良い。
    武士道の根本はノブリス・オブリージュにある。なるほど言われてみるとそうである。昨今嘆かわしい事態が引き起こされている。ネットでのヒトの振る舞いもなかなか酷い。
    武士道精神を学び直し、現代の社会様式に合わせて更新する。これが必要だと痛感する。

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    2022年10月16日
  • 武士道

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    冒頭の教授との対話の中で「宗教なくして如何にして道徳を学べるのか」という価値観の違いに、なるほど日本固有の道徳観というものが語られるのだと悟る。
    昔の武士と言えば、野蛮なイメージを持たれがち(特に当時の時代背景を踏まえ、その時代の外国の方から見れば尚更)と思うのだが、弁明するでなく堂々たる文体で描かれている本書は、日本人としては一度読んでおくべきと言われても納得
    新戸部博士の思慮深さもよく伝わってくる。5千円札の人物は伊達じゃなかった()

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    2022年10月02日
  • 武士道

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    この本は、「武士道を体系化した思想書」です。
    武士道を西洋文化、キリスト教等と比較しながら、丁寧に考察している本であり「日本人の元!」が、ここにあるように思いました。
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

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    2022年06月30日
  • 武士道

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    日本人の考え、古くからの道徳心を、新渡戸稲造がわかりやすく外国人のために書かれた英語の本を、日本語訳された本だったから読みやすかった

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    2022年03月01日
  • 武士道

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    ネタバレ

    ・・・「あなたのお国の学校には宗教教育はない、とおっしゃるのですか」と、この尊敬すべき教授が質問した。「ありません」と私が答えるや否や、彼は打ち驚いて突然歩を止め、「宗教なし!どうして道徳教育を授けるのですか?」
    ・・・私は、私の正邪善悪の観念を形成している各種の要素の分析を始めてから、これらの観念を私の鼻腔に吹き込んだものは武士道であることをようやく見出したのである。

    上記は本書第一版の序文からの引用ですが、著者(新渡戸稲造)と留学先の教授との会話の一幕です。これが、著者が本書を執筆したモチベーションだといって差し支えないと思います。
    欧米においてはキリスト教が民衆の倫理観念の根底に位置す

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    2022年02月22日
  • 武士道

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    新渡戸稲造さんが日本人の伝統的精神について、外国人向けに書かれた本作。聞きなれない言葉が多く、わたしには少し読みにくい箇所がいくつかありましたが。。。
    平成生まれのわたしでも共感できるところがいくつかありましたが、時代劇などを見ていても感じることですが、本当に同じ日本人なの?と思う箇所もたくさんあり。。。
    今の資本主義経済やグローバル化が浸透しきった世の中にあって、武士道精神は馴染まない部分が多いですが、日本人の伝統的な精神であるこの武士道について、日本人として決して忘れてはならず、自分の子供たちにも伝えていきたいなと思いました。

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    2022年01月10日
  • 現代語訳 武士道

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    言葉にできない日本人の当たり前を、私たちの名誉を守る言葉遣いで丁寧に表現してくれていてそこがとても好き。「つまらないものですが〜」という言葉の真意を説明する件がとくに共感。筆者自身も言ってるこの本の特徴として、武士道精神を外国の似たようなものとひたすらに比較してるんだけど、一部に日本人特有の気質を除けば表に出る言動が異なるだけで、世界中の道徳概念は同じようなものなんだなと分かった。日本人をよく知ることは地球人をよく知ること。 正否は別として切腹の件は日本人全員に読んでほしい。

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    2021年12月19日
  • 武士道

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    ネタバレ

    無駄な余談に走ることがなく、武士道という漠然としたものをキーワードに分けて定義付け。そして、ビックリするほど理路整然として客観的な見解!不安げにあたりを見回す読者に対してスマートにエスコートしてくれるジェントルマンに見えてきてしまった。

    加えて日本だけでなく、海外の学者や聖書の言葉まで引用しており、武士道への理解を深めて貰おうとする工夫の仕方が素直に凄かった。次々と繰り出されるもんだから注釈を見るのに忙しかったし、相当な読書量やなと脱帽。さすが国連事務局次長!
    (天皇を「天上の神の代理人」と表していたのには時代を感じた)

    個人的にささったのは「名誉」の章。(英語版では“honour”)`

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    2021年10月21日
  • 武士道

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    日本人には宗教がないわけではなく、武士道という精神がある。武士という職は無くなったが武士によって培われた精神が現在も日本人の根底にあるということが分かった。日本文化についての気づきがある良書。

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    2021年09月17日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    2021/09/09
    道徳が価値をなさなくなった、などと耳にすることがある。果たしてそうだろうか、と考え直す契機となる一冊だ。
    新渡戸稲造が生きた時代は、現代同様に大きな荒波に揉まれるような状況にあった。そんな中で彼は「武士道」について、多様な西洋思想と比較しながら検討した。
    訳版ということもあり、内容も噛み砕かれてあって理解し易い作りだった。そもそもの構造がロジカルで、違和感を感じない。
    この一冊を読み、「自身が何に価値を置くか、考え続ける」ことが重要だと思った。脈々と流れる大和魂は現代においては、ただの役立たずかもしれない。だが、その中から学ぶべきことがあるのも事実だろう。

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    2021年09月09日
  • 武士道

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    日本人の精神の根底にあるものの一つが武士道なのかなと読んで思った。武士の生き方から武士が社会に与えた影響、今にもつながる武士道の教えが書かれていた。まだ消化しきれていないが、日本人の心の一部を改めて考えることができる本だった。

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    2021年08月20日
  • 逆境を越えてゆく者へ 爪先立ちで明日を考える

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    震災後に編まれた本ですが、コロナ禍の今、特に役に立つと感じた金言が多くありました。

    意外だったのは、新渡戸先生の時代は、貯金することや健康を省みることが、軽んじられていたようで、これらの大切さについても切々と説いておられます。

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    2021年08月19日
  • 武士道

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    新渡戸稲造1899年M32米国発表。日清戦争で眠れる清国に勝利したが未だ西洋から幼稚で野蛮と思われていた日本を武士道を通して正しく理解させようとした本書。武道鍛錬、禅、和歌、茶道、儒教を学び銭勘定を嫌い「仁、義、礼、智、信」義の為なら死ぬことさえも恐れない勇猛果敢なフェアプレー精神で知識と行動を
    一致させることを目指す生き方は西洋でブームになり当時の米国大統領は感動し家族や知人に配ったらしい。

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    2021年07月20日
  • 現代語訳 武士道

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    余談ではあるが、最近1860年前後に興味がある。
    小松帯刀に興味を持ち始めたのがその発端である。

    これについて書き始めると本書の感想から外れてしまうのでやめておくが、その中で文久2年(1862年)あたりに特に興味を持ち始めていたところで、新戸部がまさにその年に生まれたのだというところでさらに興味を増した。歴史というのはこの連鎖がたまらない。
    閑話休題。

    現代語訳者の山本氏が言うように、明治人である新渡戸の思想には確かに現代に馴染まない部分もあるのかもしれない。
    ただ、自分としてはほぼほぼ共感以外の何物もなかったと言えるぐらい、すんなりと入ってきた。

    歴史をどの時点で輪切りにしたとしても、

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    2020年12月27日