何の期待もせずに自分の恋心を打ち明けたカフェの店員と、告白されたはずなのにその後の無反応さに拍子抜けするカフェの常連リーマンの手探りラブ。
心理描写が行き届いていて、ネガティブな立花の恋心や、思わぬ告白に心乱される西条の気持ちにどうなることかと引き込まれます。
立花の告白が恋の「始まり」ではなく「終結」であることが発端。男が男に、しかもノーマルな相手に告白しても迷惑なだけだから、ちゃんと気持ちを伝えたら諦めようと思っていた立花。
でも、告られたらその続きがあると思うのが世の常識です。西条も何らかのアクションがあると思って身構えていたのですが、普段と変わらない立花の態度に拍子抜け。恋愛沙汰や、ましてや男同士のあれこれは遠ざけたいはずの西条なのに、なぜか気になって自ら立花に声をかけ、構いまくってしまうのでした。
逃げれば追う、追われれば逃げる。恋愛の極意ですね。
そうするつもりはないのに、そんな状態になってしまっている西条と立花に胸キュン。
西条のことをその気も無いくせに面白半分でからかってくる酷い人だと思いつつ、彼の優しさや忍耐強さにもそこそこ気がついている立花です。
でも、立花も相当酷いですよね。西条みたいなカッコイイ男を振り回しています。対人スキルの低さというか、恋愛経験の無さというか、自分の想いだけ伝えたら気が済んでしまって自己完結してしまっています。悪気は無いのですが自分の気持ちばかりで精一杯で、相手がどう思うかなんて考える余裕もないのです。これは西条にとってはキツい状況だったに違いない。
でも、その気持ちの置き去り状態ががはずみとなって、ノーマルな西条が男の立花を意識し始めるのが、とても面白かったところです。
エロ的には、男未経験の西条と23歳でDT経験皆無な立花の初めてがあるだけなので、大したことないだろうとなめてたら、クマ、じゃなくてベアが割り込んでいて妙な3p?状態に意外な煽られ感。
西条がちょっとSで強気な攻で、それなのにすっかり恋に落ちてしまうところがステキでした。恋の始めのもやもやドキドキを登場人物と共有できて、ときめきました。