片瀬茶柴のレビュー一覧
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アニメで興味を持ち読み始めたシリーズ、うっかり2巻をとばして、この3巻を読んだ(通りで第二期アニメでやってない内容)。岩永琴子が高校生だった時のお話。その時にミステリ研に誘った部長のおじさんが相続争いのようなことになっているので、話が繋がっていた。ホテル王の音無は当時の経営で邪魔だったカリスマ性ある社長=奥さん、音無は婿養子、を妖狐との契約で殺したのだという。
そこはあやかしの頂点に立つ琴子なら簡単に解決なのかと思いきや、何時ものように何転も結論が変わって行くのが凄かった。そもそもよくこの独白転回の話をアニメにしようと思ったよね。アニメ、鬼頭明里独断場みたいになってるもんな~。話の間に六花さん -
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ミステリの王道トリックとも言える密室トリック
一見すると不可能犯罪だから殺人事件に挑む探偵役の活躍が面白くなる。つまり逆説的に言えば密室は探偵に開かれる為に存在している
なら、その密室が探偵ではなく第三者によって開くなら?という点を追求するエピソードだったのかな
…というか、化け物達の間で密室を開く遊びがブームになるとか流石にそれは駄目でしょ(笑)
短編を前座にして始まるのは特異な密室事件の後始末が描かれる『かくてあらかじめ失われ……』
折角の密室トリックや二重三重の安全措置も化け物が暴いてしまったせいで、犯人はあっさりお縄に就いた事件。問題点となるのは風変わりな部分だね
犯人が偽造し -
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ネタバレ虚構推理シリーズの最新刊が届けられた。近所の書店では、やっぱりラノベの棚に置かれていた。漫画原作のための書下ろしだそうだが、過去作品もそうだっけ? 漫画やアニメの方が原作より人気が高そうではある。
サブタイトルにある通り、今回は密室がテーマ。今なお定番中の定番ジャンルだが、虚構推理の世界観でどのように料理するのか。興味津々に読み始める。
短い「みだりに扉を開けるなかれ」。妻を殺害し、密室工作をした夫。しかし、発見時、密室工作は何者かに台無しにされていた…。うーむ、夫に同情できるようなできないような。この掌編には全編のプロローグ的意味合いもある。
「鉄板前の眠り姫」。古いお好み焼き -
ネタバレ 購入済み
高校生だった頃の岩永琴子……
今回は高校時代の岩永琴子のお話が収録されています。
良く岩永琴子に関わろうと思ったものだ……
関わって速攻で後悔する事になった訳だが……
次巻はようやく桜川六花が再び登場。 -
ネタバレ 購入済み
アニメ2期バンザイ!
虚構推理 Season2 放送開始、おめでとう。
ですが、この巻に出て来た電撃のピノッキオ編は飛ばされた…
短編の内容は飛ばされるだろうと思ったけど、電撃のピノッキオを飛ばされるとは…
まあ、ものすごく好きなエピソードって訳でもないけど……
雪女には勝てなかったか……… -
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ミステリーっぽさが出てきました
タイトル通りの意味で、虚構をもって虚構を封じようとするのが今時のミステリー作品っぽいですね。
この巻になると琴子・九郎・紗季の3人による解説というか、推理等々のセリフがかなり多くなりますね。ここは謎解きを進める上で必要不可欠でしょうから、致し方ないところでしょう。
噂が独り歩きして力を持つ、というのは、鴻上尚史氏の演劇作品「ピルグリム」のテーマにもなっていましたし、ネット社会の今にピッタリでしょうね。
巻末で新たに発生する事件も気になりますね。 -
ネタバレ 無料版購入済み
鋼鉄七瀬の話が展開中ですね
作画はかなり良いですね。原作共々、読むのはこれが初ですが。
死んだ七瀬さん、かなり人気もあったようですね。それ故にやっかまれたりも色々あったのだろうといった話が紗季さんの読む捜査資料等にも出てきますね。
同僚の先輩巡査部長、無骨そうですが、しっかりしていて良いですね。
ミステリーというよりは未だ妖怪ものの色合いが濃く、九郎君、どうやら不老不死状態で、それは人魚と件の肉を食して死なずに生き延びられたからと判明し……次巻ではどう展開しますかね? -
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妖怪変化ものがメインですかね
あとがきに原作者の解説もあり、先まで読むと、もう少し進むとミステリーっぽくなるようですね。
これも既にTVアニメ化されているようで、Netflix等で配信されていますね。
病院で九郎君と琴子さんが出会い、あとは歳上のサキさん(後半に警官として出てくる)といったところがメインで、登場人物も入れ替わるのでしょうか。
どんな作品なのか、まずは3巻まっで、まんがを読みたいですね。 -
ネタバレ 購入済み
鋼人七瀬攻略議会
想像力の怪物、鋼人七瀬を消す為には、鋼人七瀬を信じようとする者に鋼人七瀬を否定させなければならない。
岩永琴子はまとめサイトの掲示板に虚構推理を投じる一方、桜川六花は件の能力を駆使して対抗する。
ここら辺は原作小説を読んでる時も次はどんな虚構推理を披露してくれるのかと心踊った。
本当に面白い。 -
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鋼人七瀬攻略法
人を殺し、噂が広まった事により、よりいっそ厄介な存在になってしまった鋼人七瀬攻略法は…
ようやく虚構推理の真骨頂に突入する。
鋼人七瀬攻略議会、開会。
しかし、本当に岩永琴子は良いキャラしている。
あの六花さんにフォローさせるとは… -
匿名
ネタバレ 購入済み哀しい
雪女を斬る完結編。最初に嘘の推理を話し、その後に本当の事を推理として語る。
雪女に恋をして、それを告げる事も出来ず、雪女の名前さえ知る事も出来ないままに自決。
美しいんだけど、哀しいラスト。
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Posted by ブクログ
シリーズ随一と言っていい程に虚構要素が少ない巻。けど著者が後書きで述べているようにあの有名なホームズシリーズだって推理パートが終わった後は犯人の冒険譚が語られたりするのだから、有りっちゃ有りなのか
そもそも『雪女を斬る』において最も重視されていた点は真実の解明でも隠匿でもなく、現代を生きる静也に自身を呪われた身の上でないと実感させること
なら虚構のような過去の物語の上に彼だけの真実を築かなければならない。それは他人にとっては虚構のようであろうと彼が最も必要とする物語となる
だから真実が残酷でない今回の場合は真実そのものが語られる流れになると…
語られるは白倉半兵衛と雪女の長くけれど短いひ -
匿名
ネタバレ 購入済み選りすぐりの作品を集めて
青年漫画ジャンルのなかでも、わりと内容がダークなものが中心の特徴をもつ作品集です。特に自分の印象に残ったのは、「キングダムオブザZ」です。可愛い女子高生がイラストに描かれていながら、内容はゾンビたちと戦い勝利を収めるなど力がとても強く、そのギャップに萌えました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ漫画版を読むより先に話の内容を知っているという意味では『鋼人七瀬』編以来かな
冒頭の『死が二人を分かつまで』は形としてはオリジナルだけど、内容は小説版『逆襲と敗北の日』の第五章にて行われた会話に色々加えたり減らしたりしたものだし
小説版では一連のエピソードの解決編として機能していた九郎と六花の問答。でも、巻を跨いでしまうなら別のエピソードとして扱った方が良いか
琴子の敗北は自分が抱える人間としての秩序を守る為だった。その果てに異形の九郎と六花を人間に戻す事に拠って秩序を乱してしまうとしても
けれど、こうして九郎と六花の問答に拠って言及されたように琴子の在り方こそ秩序を大きく崩しているものかも