松岡圭祐のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
クラシックシリーズ完全書き下ろし最新作!って。運命の啓示の続きね〜日中開戦を阻止した岬は南京に拘束されるが,香港で起きている友里が起こした誘拐・脳手術を見破り,偽物を空港に追い詰めるが証拠を残さぬよう死んで,日本に帰ってくる。メフィストと手を切った友里は岬好みの男子中学生を餌に遣い,山手トンネルにおびき出し,抹殺と称して前頭葉に手を加えた兵を送り込み,レアメタルの所在を犠牲者の血で判別し,最後は焼き尽くして証拠隠滅を謀る。岬は先読みし,友里を追い詰める〜岬シリーズしかないとも云える。バリエーションを作って,文庫本として市場に投入させるが,その際には新しい出来事やトリビア的な要素を織り交ぜる。小麦粉は爆発力を持つとか,炭酸入りペットボトルを飲みかけのまま放置すると発酵して爆発するとか,山手通の下に作った首都高トンネルに事故が起きたら,それがタンクローリーだったらとか(この前はF1シンガポールグランプリだったね),あざとい遣り口が見え見えなのが悲しい。それにしても厚い(632ページ)文庫本だこと・・中身は薄いのに(・・おっと失礼),それはないだろう場面がてんこ盛り
-
Posted by ブクログ
上から5日後に発行。2008年に出来たばかりの巨大観覧車とシンガポールGPを話題に〜鳥インフルエンザが蔓延し,それを援護するUVAを追っていくとF1サーカスのチームが怪しい。F1がシンガポールで初開催されると聞いて,岬はチームドライバーに加わり,豪雨の日本グランプリに参戦し,横にとばされながらも壁を走行して3位に浮上するが,観客席に落雷があって棄権し重傷者を救う。謎の組織が鳥インフルエンザをばらまくことはなかったため,次のシンガポールが本番だと考え,チームと共に乗り込んだシンガポールでは,他チームのドライバーが宿敵メフィストコンサルタントの特別顧問だと名乗り,共に「ノン・クリオリ」を潰そうと協力を申し出てきた。感情に左右されることのない人間を育てている謎の組織は機械至上主義で,地球や人は機械にコントロールされるべきであり,人口調整も鳥インフルエンザの流行を作って行うべきだとしている。南半球から日本に飛来するカトキツグミに間違いなく感染させるためには高さ156mの巨大観覧車シンガポール・フライヤーが使われるに違いないと見張っているが,新しい動きがないままテスト走行の日を迎えてしまう。走行中,鳥が観覧車に群れているのを見た岬はマシンを放り出し,実はノン・アクリオ側であった専光寺と向き合うが,互いに思春期の男女の様な気持ちに浸る。ワクチンを専光寺に施した岬はF1マシンをコースアウトさせ,プロペラ式の旧型戦闘機に乗り込み鳥を追い掛け,妨害しようとするUVAの弱点を自分が持つアリス症候群を利用して撃破し,鳥を活火山に導いていく〜読み違いを誘う表現がある。「ありえん。まるでマンガ,ナンセンス,SF,荒唐無稽だ!」・・・ダウンフォースでF1マシンが壁を走行できるとしても,水平に戻る時にマシンは大破するだろう。脅威の動体視力で視界ゼロの中,最初のレースで3位になるなんて。最初の頃,出掛けていく先は東京湾観音あたりだったのが,今やシンガポールだし,出てくる車はポンコツのカローラから,ランボルーギーニ・ガヤルドだし,取材費もポケットマネーも潤沢になったねえ