あらすじ
DV相談会に現れた頬に無惨な痣のある女性。元臨床心理士の一ノ瀬恵梨香は鋭い観察力で彼女の本当の目的を見抜き、その人生を救う。それが大事件の序章とも知らずに。一方メルセデス・ベンツばかりを狙う盗難事件が相次ぐ。盗難車を追う恵梨香が見たのは、数百台ものヘッドライトで描かれた巨大なスリーポインテッド・スターだった。この愉快犯の狙いは? そして恵梨香を苛む千里眼の記憶とは?
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<内容>
神奈川全域で発生したベンツ盗難事件の調査に乗り出した一ノ瀬恵梨香。数百台の盗難車で描かれたスリーポインテッドスター・マークの謎とは…? 壮大な異常犯罪に立ち向かう恵梨香の過去の秘密がいま明かされる!
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恵梨香の視点で書かれているが、美由紀の両親の事故の真相がわかる。臨床心理士を辞めて心理相談員になった恵梨香。事件に巻き込まれ、パニックから動物の声が聞こえるドリトル症候群となってしまう。事件を解決した後、療養のために萩原県に住むことになる。そして千里眼の10巻に続く・・・
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「蒼い瞳とニュアージュ」と「千里眼とニュアージュ」の間の作品になります。
私は先に千里眼を読んでいましたが、違和感なく読めました。
観ていないのですが、映像化されていたらしく、写真が数枚載っています。
さりげなくネタバレのあの子。。。
ま、可愛いから許しちゃいます!
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以前精神障害を発症したため臨床心理士の資格を返上し心理相談員として働く一ノ瀬恵梨香。ベンツばかり狙う盗難事件が発生し、内閣情報調査官の宇崎俊一と再会する。車両部品の違法改良による事故をめぐる岬美由紀との意外な接点。
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前作に引き続き「一ノ瀬恵梨香」の第2弾。。。
主人公がドリトル現象を自覚しながらうまく付き合っていくとは想像できない展開でした。
一ノ瀬恵梨香もより魅力的に人間的になってきて、これからの展開が楽しみです☆
松岡圭祐さんのシリーズがこんなに連続して出るのはとても楽しみで、こんなにも書いているのに筆の力も衰えずますます絶好調なのでそれにもびっくりです☆
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くぅうう!
やった!
きた〜!
「ブラッドタイプ」を読んだときに、すでに岬美由紀と、一ノ瀬恵里香は、
つながりがあって。
いったい、どこで繋がっていたの〜!!?と
知りたくてたまらなかったのだ。
恵里香は、両親を事故で亡くしているんだけど、
この事故に関わっていたのが、美由紀の両親。
そこが、詳しく、この2冊目には描かれているのだ。
1作目で、みごとにベンツを大破させてしまった恵里香は
それでもベンツにこだわり、
中古で入手。
ところが盗難されてしまって、
追いかけていくうちに、とんでもない事故に巻き込まれ
PTSDとともに、恵里香の精神状態は極限まで追い込まれ
助けたネコが喋るように見え始め、
これ、「ドリトル症候群」っていうらしいんだけど、かなり重症な状態らしい。
ってことは、ドリトル先生は、かなり精神的に病んでたのかな?と
余計なことも考えさせてくれたりして。
それでも臨床心理士だった恵里香は、なんとか自分の精神状態を把握し
コントロールし、
死を目の前にして、
がんばる。
なるほど、深田恭子を主演にしたミステリーを探していたときに
この物語がピンときたというホリプロの方。
まだ映画版は、見てないけど、フカキョンなら、この恵里香を
みごとに演じきるだろうな〜と
途中から、恵里香の声が、フカキョンの声で聞こえてくるような錯覚さえ
おきてきましたから。
で、この2作目では、まだ岬美由紀との対面は、果たされてないんだけど。
これはクラシックシリーズへいかないとダメかなぁ。
どこで繋がるんだ????
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お姉系ファッションに身を包む臨床心理士、一ノ瀬恵梨香シリーズの第2弾。
DV(家庭内暴力)から始まって、半側空間無視、ベンツばかりを狙う盗難事件、、、と、一見かけ離れた出来事が、最後にはみんな繋がる大団円、までの息をつく間もない展開は、相変わらずの松岡エンターテインメント。
ただ、犯人役のキャラクター設定が、あんまり現実離れしすぎているのがちょっと残念。
(2007/12/23)
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今年の初読みですね。
前作では岬美由紀の下手写しという印象がぬぐえませんでしたが、関係があっての踏襲なんですね。
まあ、スピンオフ作品としてならいいかもしれません。ちと独立した物語として考えると、主人公他、人物描写・ストーリー展開諸々含めインパクトが弱い感がありますけど...
今回は精神的にも肉体的にも抜きん出た岬と対照的なキャラとして面白かったようにも思えました。太陽と月ですね。
ただ、シリーズの何から読んでも良いとか言っていますが、やはり順序前提はあるものと捉えます。
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DV相談会に現れた頬に無惨な痣のある女性。元臨床心理士の一ノ瀬恵梨香は鋭い観察力で彼女の本当の目的を見抜き、その人生を救う。それが大事件の序章とも知らずに。一方メルセデス・ベンツばかりを狙う盗難事件が相次ぐ。盗難車を追う恵梨香が見たのは、数百台ものヘッドライトで描かれた巨大なスリーポインテッド・スターだった。この愉快犯の狙いは?そして恵梨香を苛む千里眼の記憶とは。
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ベンツがことごとく盗まれて山でまとめて燃やされる事件が発生。それによってエリカが精神的に大きくダメージを受け、そんな中燃やしたひとたちに拉致、脅迫を受けさらに症状が重くなり、動物やものが喋るように。スピード感がありぽんぽん進んでいくのでさらっと読み終わりました。しゃべりだしたときは正直病気というよりメフィストがかかわってるのかと思うほどでした。宇崎くんとくっついてくれたらと思うところがちらほら。幸せになってほしいです。
Posted by ブクログ
臨床心理士の資格は返上したものの、心理相談員として人の悩みを聞く仕事は続けていた恵梨香。しかしある日、相談を解決するために現場へ行った帰り、愛車のベンツを盗まれてしまう。聞けば今、都内では同じようにベンツがあちこちで盗まれているという。盗まれたベンツがある場所に集められているという情報を内閣情報調査室の宇崎俊一から仕入れた恵梨香は、いてもたってもいられずその現場にも同行するが、なんとベンツは大爆発、そして怪我を負った恵梨香は救急車で搬送される。そして搬送先の医師は怪しげに微笑みながら言った――「お目にかかれて光栄だよ、千里眼」。
千里眼=岬美由紀と間違えて拉致されたということで、岬美由紀の名前は何回か出てくるものの、本人が登場したり、恵梨香と接触したりすることはない。どうやらこの出来事は岬がアル=ベベイルの事件がらみでイラクへ飛んでいる間の出来事らしいので、時系列的には「千里眼 トランス・オブ・ウォー」と同時期ということになるらしい。恵梨香が岬美由紀をある程度模写しているという事実はあるようだが、やはり岬とは違い、かなり危なっかしい彼女。今回は彼女自身がPTSDやかなり重篤な精神状態におかれてしまう。”ドリトル現象”なるもので動物や物と会話する中で事件を解決していくのだが、やはりその突飛な症状ゆえ、リアリティがあまり感じられない。「半側空間無視」という病気も、なかなか理解するのは難しいよねぇ。おまけに、恵梨香の精神病自己治癒って・・・。そんなこと可能なの!?
今まで一貫して小学館文庫版を読んできたのだが、今作に関しては小学館文庫版が存在しないので、角川文庫版を読んだ。小学館文庫版では岬美由紀の両親の乗った車が恵梨香宅に突っ込んで恵梨香の両親が死亡したことになっていたが、角川文庫版では恵梨香の両親は一家心中を図り死亡。そのあと一人暮らしをしていた恵梨香のアパートに岬の両親の車が突っ込んだことになっている。
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千里眼シリーズと繋がっていく重要なストーリー。精神病を発症しながらも、悪と戦う恵梨香がカッコいい!千里眼とニュアージュで恵梨香のその後が描かれています。
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ギャルな臨床心理士の一ノ瀬恵梨香が主人公編。娯楽本。松岡圭介は私にとって、赤川次郎、椎名誠・林真理子・さくらももこのエッセイにならぶ(ほぼ)ハズレ無しで読ませてくれる人なので、長距離電車、新幹線、飛行機など緊張を強いられる場面に携行する作家。でも最近の…かつての小室哲也のごとく量産タイプで出版される本書などより『水の通う回路』など、初期の作品の方が、本としては面白かったと思う。