杉本貴司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日経新聞の記者である著者が稀代の経営者であるソフトバンクの孫正義氏の企業家としての足跡と氏の野望について何年にも渡る取材を通して書いた渾身の一冊。
在日韓国人として生まれ、反骨心から企業家を夢見てアメリカへ渡り、そこから電子翻訳機を開発し、コンピューター、ネット、通信と様々な事業を行いその都度時代の先端を走り続ける同社にて類稀なる手腕を奮ってきた氏の足跡を辿ることができて大変勉強になり、刺激も受けました。
危機や転換点を迎える度に手を差し伸べてくれる存在がいたことや氏に仕えて共に闘った人の存在も本書で知ることができました。
また、ビルゲイツ氏やスティーブ・ジョブズ氏といった海外の著名人から柳 -
Posted by ブクログ
孫正義関連書籍の現時点の集大成のような本だ。よくぞここまで関係者へ食い込んで取材しているものだと感心する。
漫画の如き冗談みたいなタイトルだが、孫正義氏は至って真剣だ。そして本書で語られる孫正義氏の軌跡を辿ると強ち大法螺とはいえない気がしてしまうから不思議だ。
全体的に提灯記事感は否めないものの、「ストリートファイター」と称するどちらかというと敗者たちとの出会いと復活劇はそれこそワンピースのようだ。読んでいて飽きない。今まで語られる事のなかった新聞を賑わせた話題の舞台裏や、不屈の精神で既存勢力に挑む孫氏の姿は鬼気迫るものがあり、自身も鼓舞される思いに駆られる。 -
Posted by ブクログ
ユニクロとその創業者の柳井正氏の歴史がこの一冊に詰まっている。一読の価値ありだと思う。
「現実の延長線上にゴールを置いてはいけない」
という言葉が心に残った。経営においては毎日こつこつと努力をしていれば、結果がついてくる訳ではない。これは自分にも置き換えられるだろうか?
「本を読む時は、初めから終わりへと読む
ビジネスの経営はそれとは逆だ
終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ」
まずはゴールを設定して、そこから逆算して考える、というのは割と普通のことだとは思うが、現実の延長線上にはないゴールを目指す、というのがやはり人とは違うんだろうなと思った。
世界一にな -
Posted by ブクログ
【感想】
本書は、はじめの方に書いてあった通り、「孫とその同志たちの波乱万丈の物語」の一文に尽きる。
今でこそ日本有数の大企業であるSOFTBANKが、どのようにして成長・拡大してきたのか?
たった1つ挙げるとすれば、それは孫正義の1番根幹のビジョンがブレていないことだろう。
トヨタが挑んだのが工業化社会の頂点なら、孫が挑むのは「人類史上最大のパラダイムシフト」というシンギュラリティー時代の頂点。
この「人類史上最大のパラダイムシフトを起こす」という根幹が揺ぎ無いからこそ、タフネスに仕事をし続けれるのだなと思った。
(勿論、この男のスペックやバイタリティもさることながら常人とはケタはずれにあ