杉本貴司のレビュー一覧

  • ネット興亡記 敗れざる者たち

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    取り上げられる人物の一部については、その自著などであらましとしては触れてはいたものの
    時代の移り変わりの迅速さと、それが今日にまで及ぼす影響とを鑑みながら
    読み物として優れた魅力を持つ、濃縮された時代性を感じる一つのクロニクルとして題材と筆力がマッチしている。

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    2023年06月03日
  • ネット興亡記 敗れざる者たち

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    1990年代後半から2000年代にかけての日本では失われた10年と呼ばれたその時期に現在我々の生活にかかせないIT産業の名だたる企業群、そして2020年代には当たり前となったサービスが若き起業家たちによって生み出されていました。
    本書ではかつて異端と呼ばれた若き起業家たちの壮大な起業物語が総合的に読める一大エンターテイメントストーリーです。日本は何も失われてもいないし、いつの時代も挑戦者、そして敗れざる者たちによって歴史は前に進んでいるんだと感じられる一冊です。

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    2022年03月01日
  • ネット興亡記 敗れざる者たち

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    皆さんがおっしゃるように、
    胸が熱くなる内容でした。
    自分も彼らと同世代で、
    同じようにインターネットの黎明期に生きていたのに、
    なーんにも関わる事がなかった自分の人生に、
    とてつもない勿体なさを感じます。
    が、ここに登場した人たちの中で、
    まだ最前線で活躍されている方がたくさんいる事実に、
    自分もまだまだやれる事があるはずと、
    前向きにもなれる、
    そんな内容でした。

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    2021年01月11日
  • ネット興亡記 敗れざる者たち

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    ネタバレ

    ・控えめに言って、かなり面白かった。個人的な年間ランキングで上位に来る。ミスミ三枝さんの会社改造とかと似た感じ。脚色を差し引いても、生の声が聞こえてくる。
    ・CA藤田さん、UNEXT宇野さんらの苦労話は、なんというか、底知れない感じがする。それがこの15年~20年くらいの話と考えると、その時代にインターネットにすでに触れてる自分との距離感を知り、変な臨場感がある。

    ・メルカリ山田さんの話まで入っており、比較的最近のテーマまで触れられていること、お恥ずかしながら、ヤフーサトカンさんなど、全然知らなかった。この辺のことに普段それほど興味がない一インターネットリーマンの自分みたいな人からすると、バ

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    2020年11月03日
  • ネット興亡記 敗れざる者たち

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    インターネット老人会のメンバーとして、私も酒に酔うと「最近の若い奴らはブラクラを踏んだことがないからダメだ。インターネットっていうのはそういう危険な場所で”素人にはお薦めできなかった”もんだ」とか、「1枚のXX画像をダウソロードするのに当時は5分くらいかかった」と語ってしまう癖があったりなかったりするわけだが、本書はそんな老人会の方々を始め多くの人に読んでもらいたいノンフィクションである。
    舞台は日本のネットビジネス。ライブドア、サイバーエージェント、ヤフー、NTTドコモのiモード、LINE、メルカリ、GMOインターネット、USENといった日本のネットビジネスを代表をする企業を対象に、日経電子

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    2020年09月06日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    孫正義の半生について起業家として書かれた本。日本一の成功者とも思われるが、実は本人も完璧な人格者と言うには程遠く、多くの困難、失敗があった。そんな中でも10人ほどの側近、ストリートファイターによって助けられた部分が大いにあった。一見様々な事業を展開していて何をしているのか分かりにくい部分もあるが、それはパラダイムシフトの頂点に立つ序章に過ぎないのだ。



    何より孫正義は狂気じみたものを持つ人間だと感じた。彼は長期的視点に立ち、遠くを見据えているので目の前の結果云々で語るのでは足りないと思わされた。自分勝手な景色を見て自分以外の全てを手のひらで回す様はキングダムの大将軍のように感じた。武将の智

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    2020年06月26日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    非常に面白かった。ストーリーが豊富で、孫正義さんの半生が臨場感を持って伝わってきた。頭がいいのはもちろんだが、それ以上に何がなんでも成し遂げるという熱意で周りの人を動かしているのだと思う。本当に坂本龍馬を体現していると思う。

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    2020年03月14日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    孫正義は人物が面白い
    現在進行系で好き、嫌いや経営評価が分かれる経営者も稀だろう。
    評伝をかかせたら存命の中ではナンバーワンだろう。
    従って時系列で書くだけでも形になるし、筆力がなくてもある程度形になる。

    当然孫正義賛辞の書籍も多くなる。
    本書は「同士的結合」を元にした孫正義を基軸にした群像劇
    ということが一番の特徴である。

    意志、決定は孫正義が行うが、実行、形にするのはストリートファイターと呼ばれる
    幹部、社員である。

    意思決定がむちゃぶりと思われる形で降りてきて、それを実行する姿は心を打つ。

    ビジネス上の関係で20年ほど前、孫正義関係の評伝は一通り読んだがアップデートも多かった。

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    2019年11月24日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    素晴らしい一冊。
    自分のビジョンや夢に向かって尋常ではない熱量で動いている人。とてもカッコいい!
    大学時代の物理的な勉強量では誰にも負けないというエピソード、などなど孫さんや坂本龍馬などに共通することは、寝る時間もないくらいに圧倒的な量をこなしていること。

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    2019年10月02日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    孫さんという人をベンチャー投資の成功者と捉える一方で、節操なしだという印象を今までずっと抱いていた。
    よく知りもせず孫さんのことを悪く思っていた自分が恥ずかしい。

    決して成功続きではなく、多くの失敗があっての今なんだということがよく分かった。
    特にブロードバンド参入の時のエピソードは日本のIT環境を本当に良いものにしようと尽力していたことが伺えた。それだけに今のソフトバンクの料金体系は些か残念に思う。

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    2019年04月29日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    ソフトバンクの孫正義の会社を興して以降の自伝。
    557ページと分厚いが、ぐいぐい読める。

    まるで漫画を読んでいるような感覚。
    行動力、判断力が規格外で、ほとんどサラリーマン金太郎とか読んでる気分。

    特に、企業するころ(アメリカから帰ってきて企業)が、わくわくする。
    企業したての頃は、資本もないし、色々な協力者を見つけ、補助してもらう(孫さんのオヤジ殺しスキル)が大きくものをいう。
    それは会社としての志。ビジョンがいかにしっかり、熱意をもっているか。が重要なのだろう。

    大きなビジョンを共に目指すための連携である「同志的結合」が重要というのは、こんな動き方をする孫さんがいうからこそ説得力があ

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    2019年01月06日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    300年続く企業を作り出すのに、様々なジャンルから参考になる研究・アイデアからヒントを得ている。これは多様性こそ、継続として生き残る武器である。
    これは読書にもいえて、自分の殻や固定観念から抜け出すためには多様な書籍を読む習慣が必要。変化に対応でき、先を見越せる人間が生き残る。

    ビジョンと目標にたどり着くまでとことん考える姿勢は自分には欠けているものだと実感する本となった。

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    2018年11月11日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    孫正義 300年王国への野望。杉本真司先生の著書。カリスマ経営者の孫正義さん。実業家や経営者として特別に有能であることはもちろんのこと、きっと人間性も素晴らしくて人を惹きつける人間的魅力があるからこそ、成功されてきたのでしょうね。そう思わされる一冊でした。

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    2018年09月03日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    ・負けるシナリオを考えろ。そして相手より先にそれをやれ。これをやられたらヤバいというアイデアを徹底的に洗い出せ。
    ・ひとつのテクノロジーに依存する組織は永続しない。問題は、次に世界を変えるテクノロジーをどう見つけるかだ。そのためのしくみが投資を通じた群戦略
    ・迷った時ほど遠くを見ろ
    ・孫さんの発想の根底には、凌駕質に転嫁する、との考えがある
    ・この当時でいえば、ソフトウェアの流れの上流と下流の最大手を一気に独占してしまうことが、ソフトウェア流通のプラットフォーマーとなる最短経路だと考えた
    ・プラットフォームを握るためにまずは徹底した価格破壊をしかけ、ライバルを駆逐し、そこからじわりと価格を上げ

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    2018年07月14日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    孫正義という人間が何を考え、どんな未来を思い描いているのかを垣間見れる本。
    これまでの数々のM&Aの背景にあったもの、そして、現在進行形での投資案件の背景にあるものも、本書の内容を踏まえると納得感がある。
    同時に、ソフトバンクという企業とその中核を担う人々はどのような人物なのかも知ることができ、書籍全般を通してとても面白い。

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    2018年02月05日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    日経記者が孫正義についてまとめた。特に孫正義を支えた周りの人にも明かりを当てたことがこの本の特長でもある。

    にこれまでに孫正義の伝記に類する書籍は数多く、本書の中のエピソードもすでに公になっているものも多い。
    『孫正義の焦燥』(大西孝弘)、『あんぽん 孫正義伝』(佐野眞一)、『志高く 孫正義正伝』(井上篤夫)、『幻想曲 孫正義とソフトバンクの過去・今・未来』(児玉博)などである。

    確かにそれらの本よりも参謀の存在に力点が置かれているようにも思う。青野氏、立石氏、宮川氏、藤原氏、宮内氏、榛葉氏、今井氏、後藤氏、藤原氏、といった面々の役割や引き込まれていった経緯などは詳しく書かれているところも

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    2018年01月01日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    ネタバレ

    賛否両論あるかと思いますが、とても面白く読めました。

    孫氏をずっと追いかけてきた新聞記者さんだからこその視点や、ソフトバンクグループの内情を、飽きることなく先へ先へと読みたくなる展開でした。

    読みやすかった一因として、過去を語る時に社会現象や環境に1項を費やすほど背景を丁寧に説明しているので、当時のニュースなどを思い起こしながらストーリーを追うことができた点があると思います。

    褒めどころは「自分の頭で考えたかどうか」子育てでも同じだと思います。

    「執念」「高い志」……足下にも及びませんが、私も持ち続けていきたいと胸に刻みました。

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    2017年11月03日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    ネタバレ

    孫さんの凄さが良くわかる本!
    500ページを超える長い本だが、飽きない。
    真似できないが、全てが志で繋がっていることが良くわかった。
    お金もうけの達人のように思っていたが、そうではない、熱い心、人との繋がりを大切にするところなど、ハッとさせられた

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    2017年10月20日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    孫正義自体があまり好きではなかったが、面白いものを見つけて、世界をかえたいという発想は、とても共感できる。

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    2017年10月09日
  • 孫正義 300年王国への野望

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    ネタバレ

    知られざる孫正義に溢れてる。超良本。

    ・今、一番うまくいってる事業は何だ?
    →ヤフオクですかね。
    →じゃ、ヤフオクはどんなことをやられたら崩壊するんだ?
    →この考え方が素晴らしい!!

    ・ニケシュアローラ退任の真実
    →孫正義が10年社長を続ける決意を固めニケシュに相談
    →「やっぱり10年も待てない。」
    →退任。喧嘩別れでは無かったと知って安心。

    ・信長は鉄砲のために火薬貿易のプラットフォームである堺を手に入れた
    →孫正義は常にプラットフォームを手に入れる。ARMもその1つ。

    ・孫正義は何を発明したか?
    →チップでもソフトでもハードでも無い。
    300年成長し続けるかもしれない組織構造を作

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    2017年11月11日