【感想】
本書は、はじめの方に書いてあった通り、「孫とその同志たちの波乱万丈の物語」の一文に尽きる。
今でこそ日本有数の大企業であるSOFTBANKが、どのようにして成長・拡大してきたのか?
たった1つ挙げるとすれば、それは孫正義の1番根幹のビジョンがブレていないことだろう。
トヨタが挑んだのが工業化社会の頂点なら、孫が挑むのは「人類史上最大のパラダイムシフト」というシンギュラリティー時代の頂点。
この「人類史上最大のパラダイムシフトを起こす」という根幹が揺ぎ無いからこそ、タフネスに仕事をし続けれるのだなと思った。
(勿論、この男のスペックやバイタリティもさることながら常人とはケタはずれにあるわけで、単純にそこだけを模倣しても孫正義には到底及ばないが・・・・)
正直なところ、よくも悪くも「SOFTBANKも社史」といった本だったので、何か為になったという本ではなかったかな。
途中からは娯楽として、また、経済小説のような感覚で読んでいた気がする。
自分も計画を立てないといけないなぁ。
【内容まとめ】
0.孫が19歳で描いた人生50カ年計画
20代で名乗りを挙げる。
30代で軍資金を貯める。
40代でひと勝負かける。
50代で事業を完成させる。
60代で次の世代に事業継承する。
1.IoT
Internet of Things「あらゆるモノがネットとつながること」
2.「ヤフオクはどんなことをやられたら崩壊するんだ?」
「ヤフオクが負けるシナリオですか?」
「それを考えろ。そして相手より先にそれをやれ。
これをやられたらヤバイ、というアイデアを徹底的に洗い出せ。
一つじゃなく、思いつく限り徹底にだ。
そして、先手を打て!」
3.同志的結合
孫はよく「同志的結合は金銭的結合より強い」と語る。
なぜみんな俺のもとを去っていくんだ?
同志的結合。それは、志を共にするということだ。
志を十分に共有出来なかったということ。
去られた方も十分な魅力や引力を持っていなかったということ。
反省を踏まえて、志を研ぎ澄ませて純粋なものにして、それに共有できる人たちを集めないといけない。
4.リーダーとして志をともにする仲間をどう引き付けるか。
孫は本田宗一郎とのやり取りを今でも鮮明に覚えている。
「もう、目をらんらんと輝かせて、本当に真剣に聞いてくれるんだよ。そして次々と本質的な質問が飛んでくるんだ。」
孫はその時の感動をこう表現する。
「あ、ホンダが伸びた理由はこれだ。あの人の飽くなき興味や探究心や、感動する心なんだよ。
だって、あんな姿を見せられたら誰だって『このオヤジを喜ばせたい』って思うじゃない。あの情念がホンダのエンジニア連中を熱くさせたんだよ。」
【引用】
孫正義 300年王国への野望
p5
孫正義とは、いったい何者なのか?
一代で売上高が10兆円に迫る巨大企業を築いた孫正義とは、果たしてどんな経営者なのか。
そして今、何を目指そうとしているのか。
孫とその同志たちの波乱万丈の物語を描きたい。
p32
・IoT
Internet of Things「あらゆるモノがネットとつながること」
スマホで天下を取ったアームは、来るべきIoTの時代でも半導体を支配するための戦略を練り始めていた。
孫正義はそこに目をつけ買収し、アームが築いた独特のビジネスモデルをそのままの形で伸ばそうとしているらしい。
p38
・Yahooで一番うまくいっている事業「ヤフオク」について
「ヤフオクはどんなことをやられたら崩壊するんだ?」
「えっ、ヤフオクが負けるシナリオですか?」
「そうだ。それを考えろ。そして相手より先にそれをやれ。これをやられたらヤバイ、というアイデアを徹底的に洗い出せ。一つじゃなく、思いつく限り徹底にだ。そして、先手を打て!」
p84
・300年続く企業を作るための条件は何だと思う?
これは間違いなく孫の「入社試験」だ。
だが、何故300年なのか?
全く想定外の質問に、しばらく考え込んだ三木は一言だけ答えた。
「それは、多様性です。」
全く異なる事業を手がける企業群が、時代の変遷に合わせて中核事業を入れ替えながら生き残っていく。
その多様性こそが、企業生態系のキーワードになると三木は考えていた。
p112
・理解されない戦略
最も孫が乗ってきたのは他でもなく、「群戦略」について聞いた時だった。
孫が言うには、300年も続くテクノロジーは存在しない。
だから一つのテクノロジーに依存する組織は永続しない。
問題は、次に世界を変えるテクノロジーをどう見つけるかだ。
そのための仕組が、投資を通じた群戦略というわけだ。
p222
・同志的結合
孫はよく「同志的結合は金銭的結合より強い」と語る。
派閥抗争が誰の目にも明らかになっていた大森時代、そして西が行なったソフトウイング事件で経験した「裏切り」。
なぜみんな俺のもとを去っていくんだ?
同志的結合。それは、志を共にするということだ。
「志を十分に共有出来ないったということです。去られた方も十分な魅力や引力を持っていなかったということだと思うんです。反省ですよ、その反省を踏まえて志を研ぎ澄ませて純粋なものにして共有できる人たちを集めないといけない。それが、僕が学んだことだな」
p234
・転んでもタダで起きないのがこの男だ。
p235
ヤフー。
アイルランドの作家、ジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」に出てくる謎の民族の名で、汚く毛深い野蛮な種族として描かれている。
他の民族からすると価値の分からない輝く石を巡ってケンカばかりしている。
無益な争いをやめることがない人間の暗黒面を風刺したものだ。
そんな、アウトサイダーの名を名乗るベンチャー企業だった。
p526
孫は本田宗一郎とのやり取りを今でも鮮明に覚えている。
「もう、目をらんらんと輝かせて、本当に真剣に聞いてくれるんだよ。そして次々と本質的な質問が飛んでくるんだ。」
孫はその時の感動をこう表現する。
「その時に思ったんだよ。あ、ホンダが伸びた理由はこれだなって。それは、あの人の飽くなき興味や探究心や、感動する心なんだよ。だって、あんな姿を見せられたら誰だって『このオヤジを喜ばせたい』って思うじゃない。あの情念がホンダのエンジニア連中を熱くさせたんだよ。」
リーダーとして志をともにする仲間をどう引き付けるか。
「賢いだけでは人は動かせない」という将としての心構えは、本田宗一郎との邂逅からも学んでいたのだ。
p537
・孫が19歳で描いた人生50カ年計画
トヨタが挑んだのが工業化社会の頂点なら、孫が挑むのは「人類史上最大のパラダイムシフト」というシンギュラリティー時代の頂点だ。
20代で名乗りを挙げる。
30代で軍資金を貯める。
40代でひと勝負かける。
50代で事業を完成させる。
60代で次の世代に事業継承する。