杉本貴司のレビュー一覧
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面白かった!
軽快で読みやすい文章、内容は非常に濃密で読み応えがありました。
柳井会長が散漫な学生から変化していき、世界トップクラスの経営者になっいく過程がとにかくドラマチックでした。
個人的には中国事業のトップの潘をもっと知りたかったですね、世界進出のカギを見つけた人、最高にかっこよかったです。
古参の浦と岩村がユニクロのめざましい変化についていけず、力不足を認めて退職したあたりは自分みたいな普通な人間として悔しさを感じるけどすごく共感ができました。
誰もが頑張れば澤田や玉塚のようなプロ経営者になれるわけではない、そんな若き天才たちでも柳井会長にはついていけなかったのがまた面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ひとりの商人
家庭教師に売店のおばちゃんが推薦してくれる、営業マンは特に若い頃は愛嬌があった方がいい。
交渉相手が会ってくれないというなら、まずは会ってみても良いかも、と相手が根負けするまで足を運ぶ
商売は人間がやるもの、義理人情、筋を通すこと、時にはプライドを捨てること
相手が巨人でも筋を通す、交渉ごとでは100%にこだわらず相手が納得できる利は何かをいつも計算に入れて妥協点を探り、理を分け合うこと、自分からは決して諦めない
商社の仕事は、自分たちにしかできない付加価値と主導権
話を進めながら相手の目の前で覚書を手書きして双方でサインする、手書きの方がサインしやすい。次の日に -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書を読むまで、ユニクロという企業について私は「なんとなくすごい会社」という程度の認識しか持っていなかった。しかし、実際には柳井正という一人の人物が一代で築き上げた巨大企業だという事実を知り、大きな衝撃を受けた。
特に印象に残ったのは、柳井氏の「人を見る目」の鋭さだ。彼自身、読書を通じて幅広い知識を身につけ、優れた決断力を持っているが、それだけではなく、各分野に優れた人材を引き寄せる力がある点に感銘を受けた。また、ユニクロという組織が若手を育て、彼らを一流の人材へと導いている姿勢も非常に印象的だった。
この本を通じて、私自身ももっと多くの本を読み、自分の「ビジネス戦闘力」を高めていきたいと -
Posted by ブクログ
文句なしの星5つ。日本を代表する経営者である柳生さんの生まれから今に至るまでを本人との対話を通じながらまとめた本。柳生さんも凄いけど、その人生をここまで豊かな表現力で著者の方もこれまた素晴らしい、500ページ弱あるのに一度も中弛みせず読むことができました。
柳生さん本人は勿論、柳生さんの元に集まって、去っていく方々の生き様もどれもドラマがあって心を打ちます。玉塚さんの社長就任した際の柳井さんの挨拶のお話が個人的には一番好きだったかな。
順風満帆とは程遠くて、うだつの上がらなかった20代があるから、進んでは交代しての繰り返しがあって何とか前に進んでいるから、自分だっも頑張ってみようって勇気がもら -
Posted by ブクログ
ザ・ユニクロ史。といえる一冊。創業者である柳井氏をはじめユニクロに関わってきた社員や周りの人たちの膨大な証言やデータをもとにこれまでの成り行きが書かれている。著者はユニクロの社員とかでは無い分、ユニクロの失敗であったり、これまでの良いところ悪いところも隠さず書かれていて、最後までとても面白く、夢中になって読み終えた。
正直、読む前はこれほど期待してなかった。
というのも、勝手にユニクロは安い、わかりやすい、多店舗展開をし、カリスマ創業者が時代を読み、成長していったと勝手に思っていたため、経営手腕とか、これをしたから成功した!というのが大々的に書かれていると勝手に思っていたからだ。
実際は全くそ -
Posted by ブクログ
かつて「泳げない者は沈めばいい」と言い放つほど、厳しさと結果主義を身にまとっていた柳井正。その言葉は冷たくも聞こえるが、裏を返せば「行動しなければ何も変わらない」という覚悟の裏返しでもあります。そんな彼が築き上げたユニクロの歩みは、まさに“実行の哲学”の連続でした。
『ユニクロ』(杉本貴司 著)は、世界的アパレルブランドの栄光の裏側にある、果てしない内省と挑戦を描いたノンフィクション。柳井の経営は、失敗と反省を積み重ねながら、常に「終わり(ゴール)」から逆算する逆境思考で動いています。自分たちが本当に目指す場所は「現実の延長線上にはない」と断言するその姿勢が、ユニクロを“売れるものを作る”企 -
Posted by ブクログ
ビジネス本として役にたつかわからないけど、ユニクロ物語として面白かった!!
若かりし頃、少しの間、本社勤務していた経験があるので、あの頃20代の末端平社員だった私にはわからなかったけど、幹部たちはこんな風に動いていたのか…とあの頃の自分に教えてあげたいw
何も理解してなかったなーユニクロのこと。
玉塚さん、澤田さんををユニクロに呼び入れ、フリースの快進撃の道を辿っていくあたり、結果は知ってるけど、読んでいてワクワクした。
柚木治が野菜で失敗したのちも、失敗したからこそとGUの担当を任され、トレンドをより意識してユニクロとの差別化を図り、GUブランドを確立してGUの社長に就任。柚木さんも、 -
Posted by ブクログ
佐野眞一の『あんぽん』も名作だが、それよりもこちらは、孫正義を作り上げた周囲の人にスポットを当てた内容。今でも初期に恩を受けた人に対し恩を欠かさない。孫の事業家人生のきっかけを与えその後も陰に腸に孫を支え続けた佐々木正を筆頭に、10人を生涯の恩人と定めている。浄弘博光や藤原睦朗、清水洋三、工藤浩など。
本書を読んでいて気付くのは、孫正義の行動力もさる事ながら、同氏の圧倒的な自信、当たり前のように事を成し遂げる前提での対人的な物言いだ。口説きも命令も、売り込みも交渉も。そんな孫正義を本書では「スーパーマンではなく、異常なまでの執念を持つ」と表現するが、その通りだと思う。
孫正義は坂本龍馬に大