あらすじ
これぞ決定版!
圧倒的な筆力で描き出す、迫真のノンフィクション!!
さびれた商店街でくすぶってた青年が「ユニクロ」という金の鉱脈をつかむまでの苦闘。
SPAへの挑戦。東京進出とフリースブームの到来。
集まる仲間たちと、古参社員との別れ。
苦戦する海外展開。ブラック企業批判。
そして、情報製造小売業への進化。
柳井正と、その夢に惹かれた同志たちの長き戦いをリアルに描き出す。
「ユニクロはどうやってここから生まれたのか。
地方のさびれた商店街の紳士服店は、なぜ世界的なアパレル企業になりえたのか。
本書では、その謎をひもといていくことを目的とする。
では、その歩みから何が見えてくるのだろうか。
現代を生きる我々に何を教えてくれるのか。
私が見つけたのは『希望』である。
この国に存在する名もなき企業や、そこで働く人たちにとって希望になるであろう物語である。」
――本文より
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Posted by ブクログ
面白かった!
軽快で読みやすい文章、内容は非常に濃密で読み応えがありました。
柳井会長が散漫な学生から変化していき、世界トップクラスの経営者になっいく過程がとにかくドラマチックでした。
個人的には中国事業のトップの潘をもっと知りたかったですね、世界進出のカギを見つけた人、最高にかっこよかったです。
古参の浦と岩村がユニクロのめざましい変化についていけず、力不足を認めて退職したあたりは自分みたいな普通な人間として悔しさを感じるけどすごく共感ができました。
誰もが頑張れば澤田や玉塚のようなプロ経営者になれるわけではない、そんな若き天才たちでも柳井会長にはついていけなかったのがまた面白かったです。
Posted by ブクログ
今年イチの当たり本!
社会人になる前から柳井サクセスストーリーが始まる本書。
家業を継ぎ、ユニクロ1店舗を出店し、拡大と共に人との別れや出会い。
階段を駆け上がるタイミングで自問自答し、自らを再定義する。
優秀な経営者でさえも優秀な経歴を持つ社員であってもトライ&エラーを繰り返す。
惹き込ませる素晴らしい描写。
海外展開の話もよい。
奥さんとの馴れ初めには目を見開いた(笑)
そりゃ、これだけ高評価な訳だわ^_^
Posted by ブクログ
圧倒的な取材量と推察されるリアリティ。
経営のシビアさと柳井さんの熱量を存分に感じることができる。
経営への提言をできているか?は澤田さんの話を踏まえて考えさせられた
Posted by ブクログ
ユニクロ大河。自分も気づいてたら身につけているのがユニクロばかり。なので、すごく身近なモノのストーリーを興味深く読みました。熱量、違います。本気度、違います。覚悟、違います。速度、違います。ビジネスストーリーものは読む機会が少なかったですが、眼を見開かされました。「Be daring, Be first, Be different」。
Posted by ブクログ
ユニクロの創業時から最近までのことが、柳井さんはじめ多くの人へのインタビューを通して書かれている。
山口県宇部市の小さな紳士服店から始まり、世界一を目標に掲げて成長を続けているユニクロ。
どこまで行くのだろうか。
Posted by ブクログ
日本が誇る、世界No.1のアパレル企業ユニクロ。
創業者の生い立ちから始まり、とても順調とは言えない歩みについて、人物論を中心に記してある。
カリスマ性も能力も特筆すべき点はないが、ビジョンだけをブラッシュアップし続けた、異色の経営者にこれからも注目していきたい。
Posted by ブクログ
ユニクロの誕生からこれまでの軌跡がとてもわかりやすく書かれていて、一気読みしてしまった。柳井さんだけではなく、関わってきた人たちの奮闘や別れも描かれており、高みを目指す企業ってこうなのかなと。世界のユニクロ、凄い。自分自身がこれからも働いていく上でパワーをも貰えたし、ユニクロに行くのが楽しみになった。
Posted by ブクログ
UNIQLOは足し算、引き算(失敗)を繰り返しながら世界を知られる企業になった内実が明らかにされている。柳井氏と経営幹部のヒリヒリするやりとりが面白い。
Posted by ブクログ
本書を読むまで、ユニクロという企業について私は「なんとなくすごい会社」という程度の認識しか持っていなかった。しかし、実際には柳井正という一人の人物が一代で築き上げた巨大企業だという事実を知り、大きな衝撃を受けた。
特に印象に残ったのは、柳井氏の「人を見る目」の鋭さだ。彼自身、読書を通じて幅広い知識を身につけ、優れた決断力を持っているが、それだけではなく、各分野に優れた人材を引き寄せる力がある点に感銘を受けた。また、ユニクロという組織が若手を育て、彼らを一流の人材へと導いている姿勢も非常に印象的だった。
この本を通じて、私自身ももっと多くの本を読み、自分の「ビジネス戦闘力」を高めていきたいと強く思った。また、語学などのスキルも磨きながら、時代の変化に敏感で柔軟に対応できる人間でありたいと感じた。そして、いつかはユニクロのようなグローバルな舞台でも活躍できるような人材になりたいと、自然と思えるようになった。
読むことで前向きな気持ちが湧き上がり、自分の未来に対してやる気が満ちてくる、そんな一冊だった。
Posted by ブクログ
文句なしの星5つ。日本を代表する経営者である柳生さんの生まれから今に至るまでを本人との対話を通じながらまとめた本。柳生さんも凄いけど、その人生をここまで豊かな表現力で著者の方もこれまた素晴らしい、500ページ弱あるのに一度も中弛みせず読むことができました。
柳生さん本人は勿論、柳生さんの元に集まって、去っていく方々の生き様もどれもドラマがあって心を打ちます。玉塚さんの社長就任した際の柳井さんの挨拶のお話が個人的には一番好きだったかな。
順風満帆とは程遠くて、うだつの上がらなかった20代があるから、進んでは交代しての繰り返しがあって何とか前に進んでいるから、自分だっも頑張ってみようって勇気がもらえるな。もっと志を大きくもって、広く世界に目を向けて生きていきたいと思います。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃに面白く、そして内容も骨太。前提知識もほぼ要らないし、文章・構成ともに平易で読みやすいので、幅広い方におすすめしたい。
個人的には特に次の点が印象に残った:
・チェーンストアにおける本部・店舗・店員の裁量バランスの模索
・柳井氏の異常な勉強量(特に経営学の知識)
・外部のエキスパートへのアプローチの躊躇なさ(佐藤可士和、ジョン・ジェイ、アリババ…etc.)
GUの立ち上げの経緯など、目頭が熱くなる箇所もあった。素晴らしい一冊。
Posted by ブクログ
ザ・ユニクロ史。といえる一冊。創業者である柳井氏をはじめユニクロに関わってきた社員や周りの人たちの膨大な証言やデータをもとにこれまでの成り行きが書かれている。著者はユニクロの社員とかでは無い分、ユニクロの失敗であったり、これまでの良いところ悪いところも隠さず書かれていて、最後までとても面白く、夢中になって読み終えた。
正直、読む前はこれほど期待してなかった。
というのも、勝手にユニクロは安い、わかりやすい、多店舗展開をし、カリスマ創業者が時代を読み、成長していったと勝手に思っていたため、経営手腕とか、これをしたから成功した!というのが大々的に書かれていると勝手に思っていたからだ。
実際は全くそうでなく、もちろん成功体験も書かれているが、むしろ失敗体験がとにかく書かれている。
しかも最後の最後まで。最終章でも失敗している。
それでもチャレンジする。失敗とチャレンジの積み重ねでここまで大きい企業になっていったのがこの一冊に込められている。
世界を相手に今も挑戦の最中であるユニクロ。
失敗を糧にして次どうするのか、柳井氏を筆頭にユニクロで働く有能な社員たちの悩み、衝突、なにより情熱が胸を熱くさせた。
ユニクロの世界を覗くとともにビジネスの難しさや夢中になれる感覚を教えてくれる本でした。
Posted by ブクログ
ユニクロの進化を事細かく記しており、経営者のチャレンジ精神が窺えた。
そして、ユニクロの情報製造小売業への進化は始まったばかりであり、ここからが楽しみだと感じた。
Posted by ブクログ
ユニクロ 社長の柳井正さんの半生記。ストイックな性格が格好よく書かれていた。柳井さんは読書家で酒は飲まないらしい。
奥様とのなれそめは、アナウンサーの故 逸見政孝さんを思い出させた。
Posted by ブクログ
かつて「泳げない者は沈めばいい」と言い放つほど、厳しさと結果主義を身にまとっていた柳井正。その言葉は冷たくも聞こえるが、裏を返せば「行動しなければ何も変わらない」という覚悟の裏返しでもあります。そんな彼が築き上げたユニクロの歩みは、まさに“実行の哲学”の連続でした。
『ユニクロ』(杉本貴司 著)は、世界的アパレルブランドの栄光の裏側にある、果てしない内省と挑戦を描いたノンフィクション。柳井の経営は、失敗と反省を積み重ねながら、常に「終わり(ゴール)」から逆算する逆境思考で動いています。自分たちが本当に目指す場所は「現実の延長線上にはない」と断言するその姿勢が、ユニクロを“売れるものを作る”企業へと変貌させてきたのです。
なかでも注目すべきは、柳井が掲げた「最後の改革」――ユニクロをSPA(製造小売業)からさらに進化させた「情報製造小売業」への転換です。デジタルとデータを武器に、顧客起点で服づくりの全プロセスを設計するという、世界でも類を見ない壮大な試み。その革新の裏には、「服を売る」のではなく「服の未来をつくる」という思想が流れています。
この本には、「文化を理解することこそがマーケティング」「会社はユートピアではない」「失敗しないと始まらない」など、挑戦者の胸に突き刺さる金言が満ちています。そして、ただの成功物語ではなく、問い続け、揺れ動きながら進んできた人間・柳井正のリアルが描かれているからこそ、読む者の心を強く掴むのです。
あなたがもし今、立ち止まっているなら。この一冊が、再び動き出すための思考と情熱をくれるかもしれません。
Posted by ブクログ
ユニクロ創設に関わる第三者による本。
とてもおもしろい
メモ
・マニュアル、標準化と、実力者登用、ボトムアップ流動性の仕組みづくり
・役割、責任が人を育てる
・無から、辺境だからこそできること
・カジュアルウェア倉庫、SPA
・大和ハウスと二人三脚の出店戦略
・ロンドン展開での撤退線
・グローバル戦略
・情報製造小売業 作ったものを売るのでなく、売れるものを作る
Posted by ブクログ
面白かった。話のスケールは人それぞれかもしれないけど、働くとはどういうことか。働くことを通じてどう社会と関わりたいのか。そういうことを問いかけてくれる本だったように思う。
Posted by ブクログ
「ユニクロ」
少し前に読んだSB会長の孫正義の伝記が面白かったので、今回は柳井正の伝記を読みました。
私が知るユニクロはほぼ今のユニクロであり、スタートがスーツを扱う商事だったというのは知りませんでした。
今でこそ海外展開も非常にうまく行っているようなイメージですが、初出店時のロンドンや中国、それにアメリカは撤退戦になったと書かれていました。
やはり商売はその土地柄をしっかり理解して合わせていかなければなりませんし、他社と似たようなことをしてしまうとブランド価値がなくなってしまうということを学びました。
Posted by ブクログ
ユニクロを立ち上げた柳井氏。メディアで会見を見た事がある程度で、その人柄も生い立ちも良く知らなかった。本書はとてもバランスを重視した本で、柳井氏を賞賛しきるでもなく、美談として語るでもない。エキセントリックな性格や自堕落な学生時代、親の脛をかじったストーカー気質っぽい過去も描き切る。前半だけ読んでいると、どうしてこれで大成していくのかが不思議なくらいだが、故に、柳井という実業家の深みがあり、この本の面白さがあるのだと思った。
柳井のことだけではない。アパレル業界が置かれている状況、実業についても臨場感をもって伝わってくる。デザイナーの佐藤可士和、プロ経営者の玉塚元一や澤田貴司との出会いや彼らとの関係性なんかの話も面白い。
― いずれ流通業でトップを狙うと豪語して伊藤忠を飛び出した澤田だ。ずっとユニクロにとどまる気はないと言いつつも、この熱弁を振るう「小さいオヤジ」の下でなら働いてみたいと考え始めていた。「柳井さんと会うまでは入社するつもりは1ミリもなかった」という考えをあっさりと翻したのだ。「スターバックスのハワードもそうなんですが、「俺はこんな会社にしたいんだ」と熱く語る。その姿にかっこいいなと思ったんです。伊藤忠では会ったことがなかった。ファウンダーとサラリーマンの違いはこれだけあるんだと。どっちが良いとか悪いとかじゃないけど、単純に俺はこういう人間になりたいと思ったんですよ」
― 澤田はスターバックスからの誘いを蹴って、この聞いたこともない片田舎の新興アパレル会社に賭けてみようと考えた。入社にあたり、柳井に2つの条件を提示した。ひとつは「店長をやらせてください」だった。店長がユニクロの要というのは柳井の持論でもあるが、澤田もまた現場を知らなければトップには立てないと考えたのだ。もうひとつは「1年だけでいいので伊藤忠時代の年収を保証してください」だった。当時の澤田の年収は1650万円。言うまでもなく商社マンの高給は、こんな田舎の山中に居を構える無名の会社には望むべくもない。だが、澤田はこうも付け加えた。「1年で自分がどれだけやれるかを証明してみせます。それでダメだと思ったら、その時はクビにしてください」
すると、柳井はすんなりと承諾した。
すんなりと承諾する所に柳井の凄さがあるし、それをぶつける行動力に澤田の実力もある。仕事というのはこれくらいの熱量や迫力がないとダメなんだろうと思うが、しかし、迫力があり過ぎると感情面で他者を追い込んでしまう事もある。「熱狂」は時に「ルール」に対し相性が悪い。なぜならルールを変える、ゲームチェンジャーだからだ。常識的なやり方や人格であれば、常識的な領域にしか辿り着けない。
Posted by ブクログ
ネット広告を見て読んだ本。
いわゆる財閥系大企業に対して成長の歴史が浅い方だと思うが、戦略なり理念なりどういう経緯があったのか、という思いと、ノンフィクション小説的な娯楽を兼ねて読んだ。
トップダウン型とは耳にしたことがあったが、この会社規模でも、会長(社長)のメッセージが下まで到達させるスタイルは印象に残った。
BtoC(小売)の海外進出は容易ではなく、現地メンバーとの付き合い方の普遍的な苦労が窺い知れる。
コミュニケーションの違いの乗り越え方として、現地トップ層に対して「あなたはどうしたいのか、ここで仕事を成し遂げたいのか」という投げかけや、現地スタッフに「スパイではなく仲間である」という意識を持ってもらうこと、が書かれている。
Posted by ブクログ
最初見た時は、分厚っとなったけど、読みやすくて、直ぐに読めた。
あんな偉大な企業の起業家が、大学卒業後プラプラしてたのかーと。何が彼を変えたのか、単なる使命感なのか素質なのか。
ただ失敗や思い通りにならない事だらけでも
私みたいな1企業の1サラリーマンが何をそんなに失敗を恐れているのか。
失敗して、もう辞めようじゃなく、乗り越えていくのが成功の鍵なんだと思った。
Posted by ブクログ
創業者の伝記ではない。企業としてどう転換し困難に立ち向かってきたのか。決して掛け算ではなく、足し算と引き算を積み上げて今のユニクロがあることを読み応えたっぷりに教えてくれる。信念と実行力、経営者の鋭い視点に驚かされる。
Posted by ブクログ
ちょっと手に取るのを躊躇するほど分厚い本。
普段ユニクロの服ばかり着ているし、そう言えば去年話題になったような…ということで手に取った1冊です。
結論、学びが沢山ある本でした。
ユニクロ創設者の柳井さんは、幼い頃所謂良いところのボンボンで、学生時代や社会人成り立ての頃はプー太郎生活。柳井さんのことを幼少の頃から知る知人も、「目立つような存在では無かった」とのこと。
そんな人が強い意志を持って、失敗を重ねつつも世界のユニクロと言われるまでの経営者になったこの話は、夢があって良いなと思いました。
読書家柳井さん故に、本書に著名人の考え方や名言なども載せられていて、それをただ本として文章として読むだけでなく、自分自身に取り込んで実践していく柳井さんマインド、私も真似していきたいと思います。
Posted by ブクログ
ユニクロとは?
柳井正氏が追い求めてきた世界を具現化するもの。その中には数々の失敗と成功、出会いと別れを内包している。悲しみや辛さを超える情熱が前に進む原動力となっていることがすごい。
Posted by ブクログ
柳井正の子供時代〜現在までを綴った一冊。
今でこそ日本を代表する偉大な経営者だが、
子供時代は引っ込み思案、大学時代は無気力に麻雀三昧、卒業後も仕事に就かずフラフラ。見かねた父親がコネでジャスコに入社させるも9ヶ月で辞めてしまい友人の家に居候してまた無気力生活へ。
柳井正にもそんな時期があったのかと驚くような一面も描いている。
そんな生活を一変させたのが、父親の持つ紳士服点「小郡商事」の事業を任されたこと。
半ば強制的に実家に連れ戻され、そこから経営に目を向けていくこととなる。
本書では、そんな山口県で小さく経営していた小郡商事が巨大企業ユニクロへと進化していく過程をメインに描く。
経営者でなくとも学びが多い一冊だったというのが率直な感想。
とにかくトライ&エラーの連続で、
失敗して「なにが悪かったのか」
成功して「何が良かったのか」
を徹底的に突き詰めていく。
大半が失敗から始まりそれにより大きな損失を受けつつも、それ以上のリターンの成功を積み重ねていく。
失敗は成功するための学びというのは誰しも知ってはいるが、本気で理解して実行し続けるマインドを持ち続けるのは生半可な覚悟ではできないということを改めて思った。
また、自身を取り巻く環境も非常に大事。
上記のようなマインドに共鳴するメンバー達の中で切磋琢磨していくことは非常に自己成長につながりマインドも向上していく一方、
共鳴するメンバーがいない所謂「壊れた組織」の中では成長できないどころか、精神衛生面が破壊され正常な人間としての生活ができない状態にまで追い込まれる事もある。
「組織の再建」というような取り組みは往々にしてあるが、それは見込みのある/なしを熟考した上で進めるべきで、もう再建できないものは壊してしまった方がいい(或いは自分がその場から離れる)という考え方も自身のために重要だということを改めて気付かされた。
実際に本書の中でも、「いかに能力に秀でた優秀な人間でも環境に寄っては壊されてしまう」という点が描かれている。
環境は、優秀な人間だろうとそうでなかろうと、誤った選択をすると容赦なく蝕む。
環境の変化を求めることは「逃げ」ではなく「再選択」をしているだけなのだということが念頭にあることが重要なのだと思う。
終身雇用という働き方が主だった日本において、
昨今では変化が求められる事が多くなり、
転職も比較的当たり前になりつつある。
そんな中で自身の市場価値を高めるためのマインドセットとして本書は定期的に読み直したいと思う。
Posted by ブクログ
地方のさびれた商店街の紳士服店の二代目が、10年の雌伏の後、カジュアルウェアの倉庫店という金脈をつかみ、チェーン店を増やし、自社開発製品、自社製造製品、情報製造小売業へと進化する。幹部社員や会計・デザインのプロ、経営者たちとの関り。
短い章がテンポよく進んでいきます。谷あり、山あり、聞いたことがあるニュースの断片や目にする店舗、面白く読めました。
Posted by ブクログ
ユニクロとその創業者の柳井正氏の歴史がこの一冊に詰まっている。一読の価値ありだと思う。
「現実の延長線上にゴールを置いてはいけない」
という言葉が心に残った。経営においては毎日こつこつと努力をしていれば、結果がついてくる訳ではない。これは自分にも置き換えられるだろうか?
「本を読む時は、初めから終わりへと読む
ビジネスの経営はそれとは逆だ
終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ」
まずはゴールを設定して、そこから逆算して考える、というのは割と普通のことだとは思うが、現実の延長線上にはないゴールを目指す、というのがやはり人とは違うんだろうなと思った。
世界一になろう、というゴールの設定がそもそも普通ではない。私だったら、毎日の生活に困らない程度にお金が稼げて、目に見える範囲の従業員の生活を十分に支えられる基盤があれば、それで十分満足して先に進もうとは思わないと思う。
ただ柳井氏の父の等は、早くから息子に社長の座を譲り、その後息子のやることに口を全く出さず、全権を息子に委ねてくれていたというが、柳井氏については何歳になっても、部下に社長を譲った後も、経営に口を出さずにはいられない性格で、未だに少しトップダウン経営のような感じなのは気になった。
柳井氏が一線から退く近い将来、ユニクロはこれからどこに向かうのか、誰が次世代のリーダーとしてユニクロを引っ張っていけるのかが気になる。