手嶋龍一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ゾルゲ、キム・フィルビー、あるいはパナマ文書にまつわるあれこれなど、名前は知っているけど、それほど知らないことについて、楽しく読むことができた。手嶋龍一氏の著作は、これまで佐藤優氏との共著をいくつか読んでいたくらい。単著は初めてじゃないかな。独特の文章を書く人だね。ひとつひとつの文章が、というのではなく、読んでいて何かを読み落としたかな、という気分になる。なにかキーとなる部分が隠されたまま、話が進んでいくというかなぁ。あるいはそれくらい書かなくても知ってるでしょ、ということかもしんないんだけど。インテリジェンスの世界にいる人って、そういうものなんだろうか。いや、佐藤優ではそういう印象はないな。
-
Posted by ブクログ
ずいぶんと凝った、しかし何かの真似に違いないと思う題名である。そんな衒学的な題名に似つかわしく、内容は過去のスパイやインテリジェンス事件の紹介で、この本を待ってましたと手に取るような人には既知なことばかりで、新たな発掘とか今までとは異なる見解が示されたわけではない。
新著な割には、あまり新しさを感じないのである。この人の本はこんな肩透かし感を感じることが多いが、それでも読んでしまうのは、日本でインテリジェンスを語る或いは読み物にできる人が少ないからである。
この人の著作よりも、この本で紹介された過去の名著を読んだほうがいいかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもう遠い昔と思っていたけど、今年起こった騒動だった「パナマ文書」。そんな書き出しと、もくじをパラパラと見ると、スノーデンの名前もあるので、今年の世界情勢の反芻と来年初の映画鑑賞(『スノーデン』オリーバー・ストーン監督)の予習の意味で読んでみた。
タイトルにあるように、事象というより、その騒動を彩った人物等、背景、歴史に焦点を当てていく本書。「パナマ文書」をとっかかりに、パナマという中米の小国が、世界的な要衝である運河を軸に、生存を懸けての生き残り策を、超大国アメリカや世界を相手に策謀を巡らせる。
資源を持たない我が日本も参考とすべき戦略が見え隠れしている気がする。
そんな話から、パ -
Posted by ブクログ
この二人の対談本は、既に何冊も出ているとのこと。
本書は、2013年の末に出たもので、これより新しいものもあるようだ。
佐藤-池上本は読んだが、手嶋さんとのものは、私は初めて。
そもそも、インテリジェンスってなに?という読者である。
超大国の作ったルールが守られないことを許してしまうと、やりたい放題になる。
それはイランの核濃縮でも、北朝鮮の核開発でも同じ、ということらしい。
そういう観点で見ると、オバマ大統領より、息子のブッシュの姿勢の方がマシ、なんて話が出てくると、ちょっと複雑な気分になる。
あと、2013年5月に北朝鮮に行った内閣官房参与、飯島勲さんが携えていたキャリーバッグの中身って -
Posted by ブクログ
ネタバレ13年末に出てた。ちょっと手に取るのが遅れた。
昨年、こちら(R国)でも話題だった雪殿の話に触れており興味深い。そして、今、渦中の集団的自衛権問題にも触れいる。という点で、今のタイミングで読んでも面白かった。
興味深い箇所は、雪殿の箇所にあったIT専門家たちの話。昨今の情報社会ではハッカー等のIT技術の専門家に少なからず、いや、かなり頼らざる得ないが、彼らの組織に対する忠誠心の希薄さ、文化的な対立が問題視されていることを指摘している点。
国際社会の大きなインテリジェンスに関する話題ではあるが、ふと自分の会社に置き換えても、IT担当者への過度の依存と、彼らの組織への帰属意識の希薄さのジレンマ