手嶋龍一のレビュー一覧

  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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     よく聞いているPodcastのバックナンバーの番組で紹介されていたので手に取ってみました。
     著者の手嶋龍一さんはNHKの海外特派員としてよく知られていますが、その経験を活かしてインテリジェンス小説も書いているんですね。本書は、サブタイトルに「インテリジェンス畸人伝」とあるように、フィクションではなく「人物評伝」です。
     ただ、書かれている内容は期待していたほどの密度ではなく、“さわりの紹介”程度だったのが残念です。
     こういったジャンルの場合、ノンフィクションもいいのですが、上質のフィクション作品(小説)の方がかえってリアリティがあったりしますから、今度は、定番のジョン・ル・カレの作品も読

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    2020年12月13日
  • ウルトラ・ダラー

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    手嶋龍一『ウルトラ・ダラー』小学館文庫。

    新種の偽百ドル札をテーマにした国際インテリジェンス小説。

    冒頭から1968年の日本人印刷工拉致事件から、百ドル札の原料強奪事件と、『ウルトラ・ダラー』と呼ばれる偽百ドル札の謎を示すような伏線が描かれ、本編へと雪崩れ込む。テーマや描かれるリアルなインテリジェンスの世界は面白いが、小説としては今一つ。

    主人公のBBCの東京特派員にして英国情報部員のスティーブンは、精巧に造られた偽百ドル札の発見の情報に国際的な謀略を明らかにし、それを阻止しようとするが……次第に明らかになる米国と中国、北朝鮮の危険な謀略と日本という国家の暗部……

    本体価格850円

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    2020年12月13日
  • 日韓激突 「トランプ・ドミノ」が誘発する世界危機

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    ★3.0(3.79)2019年12月発行。外交ジャーナリストの手嶋氏と元外務省主任分析官である佐藤氏によるトランプドミノにより誘発される世界危機として、日韓激突、イラン問題、北朝鮮問題を取り上げる。トランプ大統領により世界は振り回されてきた感があるが、そのおかげで世界情勢も大きく動こうとしている。これが吉でるか、凶とでるかは10年後いや5年後に審判が下されるのだろうか。

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    2020年09月07日
  • 公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動

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    【268冊目】手嶋龍一さんと佐藤優さんの対談形式で、公安調査庁が日本のインテリジェンス・コミュニティで中核的な役割を担っている・担っていくという内容の本。

    とはいえ、公安調査庁の実績として述べられているのは、2001年の金正男入国事件と2014年の北大生シリア渡航未遂事件のみ。前者は、MI6が公安調査庁に事前情報をもたらしたんじゃないか?後者は、公安調査庁が間接的に警察に通報したんじゃないか?という話。とはいえ、佐藤さんの憶測という形で示されており、秘密の話だからハッキリ言えないとも解釈できるが、本当のことは知らないけど無理やり公安調査庁の手柄ってことにしてる、とも解釈可能……

    そういうわ

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    2020年08月23日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    この二人の対談はインテリジェンスネタだけで簡単に一冊の本ができてしまう。時事ネタ、国際ネタに直結するだけに、一般のメディアで報道するものとは角度が異なる。首脳同士で会談している一枚の写真からでも数多くの情報が得られると言う。普通の人にはなかなかここまでできない。

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    2019年08月12日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    ゾルゲ、キム・フィルビー、あるいはパナマ文書にまつわるあれこれなど、名前は知っているけど、それほど知らないことについて、楽しく読むことができた。手嶋龍一氏の著作は、これまで佐藤優氏との共著をいくつか読んでいたくらい。単著は初めてじゃないかな。独特の文章を書く人だね。ひとつひとつの文章が、というのではなく、読んでいて何かを読み落としたかな、という気分になる。なにかキーとなる部分が隠されたまま、話が進んでいくというかなぁ。あるいはそれくらい書かなくても知ってるでしょ、ということかもしんないんだけど。インテリジェンスの世界にいる人って、そういうものなんだろうか。いや、佐藤優ではそういう印象はないな。

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    2018年06月28日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    7つのスパイの物語(実話)。虚構の中を生きているような話もあり、スパイやインテリジェンスに縁遠い自分にとって、胡散臭さと「大人の世界」が感じられ、実に興味深い。

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    2017年11月27日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    記憶に新しいスパイ、密告者が紹介されている一冊。
    スパイの歴史についてではなく、各人物像に焦点を当てています。
    難い内容が易しく書かれていて、読みやすいと感じました。

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    2017年10月22日
  • 賢者の戦略―生き残るためのインテリジェンス―

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    現在の日本を代表するインテリジェンス、佐藤優と手嶋龍一の対談。
    ウクライナ危機などの国際情勢を解き明かす。

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    2017年06月11日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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     ずいぶんと凝った、しかし何かの真似に違いないと思う題名である。そんな衒学的な題名に似つかわしく、内容は過去のスパイやインテリジェンス事件の紹介で、この本を待ってましたと手に取るような人には既知なことばかりで、新たな発掘とか今までとは異なる見解が示されたわけではない。
     新著な割には、あまり新しさを感じないのである。この人の本はこんな肩透かし感を感じることが多いが、それでも読んでしまうのは、日本でインテリジェンスを語る或いは読み物にできる人が少ないからである。
     この人の著作よりも、この本で紹介された過去の名著を読んだほうがいいかもしれない。

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    2017年04月29日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    日常生活をしているうえで全く関係ないと思っていたのですが”スパイって実際、どんな事してるんだろう。”っと言う興味で読んでみました。映画で良く聞くアメリカのCIA、イギリスのMI6、ソ連のKGBなんかで活躍した諜報員が描かれておりなかなか面白かったです。個人的には最後のエドワード・スノーデンさんの話が良かったかな。

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    2017年03月28日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    巷のニュースをそのまま読むのではなく、背景にある深層を探って情報を構築し、近々何が起きるかを予期する・・インテリジェンス・オフィサーとはそういう人である。東京オリンピック、TPP交渉、尖閣問題などのニュースを取り上げ、その後ろでどのような国・指導者の思惑が働いているかを対話する。そのようなニュースの読み方ができれば、世の中の動きも違って見えてくるのだろうが・・・一朝一夕でできるわけはなく難しい。自分の場合はまずは世の中に興味を持つことが最初の一歩だと思う...

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    2021年11月01日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    事実は小説より奇なりと言う言葉がありますが、まさにそのような話を思いだすような印象です。スパイと言う謎に秘められた言葉と、実際の人物像はどのようなものなのか?興味深い部分が知りえると言う所は、読んでいて興味を惹かれる部分かと思います。

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    2017年02月21日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    ネタバレ

     もう遠い昔と思っていたけど、今年起こった騒動だった「パナマ文書」。そんな書き出しと、もくじをパラパラと見ると、スノーデンの名前もあるので、今年の世界情勢の反芻と来年初の映画鑑賞(『スノーデン』オリーバー・ストーン監督)の予習の意味で読んでみた。

     タイトルにあるように、事象というより、その騒動を彩った人物等、背景、歴史に焦点を当てていく本書。「パナマ文書」をとっかかりに、パナマという中米の小国が、世界的な要衝である運河を軸に、生存を懸けての生き残り策を、超大国アメリカや世界を相手に策謀を巡らせる。
     資源を持たない我が日本も参考とすべき戦略が見え隠れしている気がする。

     そんな話から、パ

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    2017年02月01日
  • 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師 インテリジェンス畸人伝

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    ちょっとついていけない箇所もあったが、やはりさすがというしかない内容。特にスノーデンの話は面白かったね。

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    2016年12月14日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    この二人の対談本は、既に何冊も出ているとのこと。
    本書は、2013年の末に出たもので、これより新しいものもあるようだ。
    佐藤-池上本は読んだが、手嶋さんとのものは、私は初めて。
    そもそも、インテリジェンスってなに?という読者である。

    超大国の作ったルールが守られないことを許してしまうと、やりたい放題になる。
    それはイランの核濃縮でも、北朝鮮の核開発でも同じ、ということらしい。
    そういう観点で見ると、オバマ大統領より、息子のブッシュの姿勢の方がマシ、なんて話が出てくると、ちょっと複雑な気分になる。
    あと、2013年5月に北朝鮮に行った内閣官房参与、飯島勲さんが携えていたキャリーバッグの中身って

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    2016年10月05日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    知性の使い方という意味では、結構参考になる一冊かもしれません。こういう会話についていけるかどうかは、日頃から表面的に見えていることの水面下まで見ようとしているかどうかにかかってくるのかなと。予想だし外れてもいいのだから、こういうことが起こればその影響はここまで及ぶ、もしくはこういうトレンドならこういうことは起こらない、そんな次の動きを想定しながら自分の動きを決めたり調整していくことは必要だなと感じています。それができるようになってくると、一つ一つの自分の言葉にも気を使うだろうし意識も所作も変わってくるんだろうなと。

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    2015年06月02日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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     毎年恒例になったかのように思える著者二人による日本をとりまく国際情勢を語り合う対談本である。この二人は意見の対立があまりないので、読者はこの二人からインテリジェンスの観点での政情を解説してもらうといった内容になってしまう。
     2013年末に発行された本書は、今では新鮮さはないが、尖閣問題やTPPなど当時の流れが引続いている点もあり、あたっているね、と思わせる解説もあって参考になる。
     日本の言論界とは異なる視点での意見を述べる著者らには、全面支持するわけでもないが、今後も注目していくことになると思う。
     

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    2015年05月24日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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     手嶋龍一氏と佐藤優氏、面白い取り合わせの著者なので興味を持ちました。
     “インテリジェンス”という視点から、近年の日本を取り巻く多種多様な外交問題をテーマにしたお二人の会話が進みます。流石に“インテリジェンス”の専門家の視点はとても刺激的で興味深いものでした。
     その人のもつ知識や経験値の多寡で、ある事象が示すメッセージを読み解く深さが天と地ほど異なってくるようです。

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    2014年09月02日
  • 知の武装―救国のインテリジェンス―

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    911の際のNHKワシントン支局長だった手嶋龍一氏と、外務省のラスプーチンと言われ訴追され服役した佐藤優氏の共著。三作目になる見たいです。

    物事の見方を変えるとこんなにも世界は変わるのかと思います。情報は力ですが、情報ソースのみならず、その情報の理解の仕方を自分自身が理解しないと宝の持ち腐れであることがよく判った

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    2014年08月26日