手嶋龍一のレビュー一覧

  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    ウクライナ戦争の分析をするのにこれほどの適任者はいないですよね、という2人の対談ならば読まない手はないと、書店で目にして即購入でした。
    期待を裏切らない内容です。

    ロシア語・ウクライナ語・ベラルーシ語に堪能な佐藤優氏は、ヴァルダイ会議でのプーチン発言を丸々翻訳したなかから貴重な知見を提示してくれま...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    本書内で佐藤さんと手嶋さんのどちらかが、世界は「今の日本にはなにも期待をしていないのかもしれませんが」という意味のことを話されていました。
    ロシア情勢は大惨事になった3月22日の劇場テロが起こされてしまい、現在緊迫してさらに悪化していきそうな状況です。

    まえがき
    手嶋龍一
    第1章
    アメリカはウクラ...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    ロシアによるウクライナ軍事侵攻の背景、米国や中国などの思惑などがとてもわかりやすく書かれていて勉強になった。
    戦争というとどうしても感情論で語りがちになるけれど、和平実現のためにはリアリティに基づいた冷静な分析と判断が必要というのはもっともだと思う。
    ウクライナについて書かれたものは多くあるが、この...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

    ウクライナ戦争を侵略者ロシアから民主主義を守るウクライナという単純な時点で見る事への警鐘が具体的に書かれた対談本。
    ウクライナとロシアとの歴史を遡って今を見れば、今の西側メディアの視野の狭さ、思慮の浅さが絶望的に見える。

    この戦争はアメリカがウクライナを使ってロシアを弱体化させるというアメリカに...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    結局は、核兵器か。

    珍宝島事件/ダマンスキー島事件から世界は、動いた、と。

    その流れでキッシンジャーが訪中し、今に至ると。
    中東戦争でも、核使用一歩手前までいったっけ。
    余談、彼の師匠が、ドラッカーのライバルだったよな。

    ケネディ暗殺もレベル的には、一段下の国内の利権絡み。やはり、大国の本命は...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    連日国内で報道されるウクライナ戦争の情報源が米国の戦争研究所(ISW)と英国防省であることに言及し、西側のプロパガンダを疑えと指摘する一冊。
    ・ウクライナ戦争で得をしているのは誰か?
    ・プーチンは本当にご乱心なのか?
    ・ゼレンスキーはヒーローなのか?
    等々、面白い話が豊富だった。数年後も残る本ではな...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

    今こそ「地球儀外交」の出番!

    2023年8月読了。

    この御二人は、予々様々なメディアで恐ろしく冷静且つ正確な「インテリジェンス」を教えてくれる、日本でも貴重な存在だと思っている。
    今回の戦争にあたっても、新聞,テレビ,その他メディアからの情報について「本当にそうなのか…?」と云う疑問点が少なくなく、隔靴掻痒の感が有ったのだが、...続きを読む
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音

    さすが

    白眉が揃うと、こうも見えてくるものがあろうとは。
    ウクライナ戦争を単に二項対立ではなく、当事者の思惑に鋭く近づく
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    詳しく冷静な人が語ると、
    こんなにも腑に落ちるものか、と驚愕する。

    テレビニュースをながら見しても価値が無いことがよく分かる1冊。
  • ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音
    日本でインテリジェンス情報を分析できる、超一流の論客お二方によるウクライナ戦争を巡る対談。佐藤氏の同様の著作もほぼ読んでいるので目新しいところは少ないが、流石手嶋氏のインテリジェンス情報が重なると、奥深さも一際。テレビ・新聞の戦争報道を正しいものと思っている方にこそ、読んでほしい。ロシア(プーチン)...続きを読む
  • 武漢コンフィデンシャル
    コロナウイルスをテーマにしたインテリジェンスのストーリー。
    スティーブ、マイケル、キール、マダム・クレア
    魅力的な登場人物に心奪われる。
    最後の1ページに感涙。
  • スギハラ・サバイバル
    魑魅魍魎が跋扈する世界を、杉原千畝の「命のビザ」によって生き抜いた人々の物語…というか、主人公達もその魑魅魍魎の一分で、歴史の一部なのだと思いますけども、誰も悪人では無かったので良かったです。ちなみにスティーブンとマイケルは、今回は狂言廻しに徹してます。
    前作『ウルトラ・ダラー』とは違って、誰かが謀...続きを読む
  • 武漢コンフィデンシャル
    作者のこのシリーズの確かに最高傑作。面白かった。「コウモリ由来のコロナウイルス研究を高度なレベルで進めている専門の機関は、世界にたった3つしかない。」それをめぐる国際政治の思惑、混乱、など背景にした大胆な物語。リアルな世界では、米国などのインテリジェンスは何を掴んでいたのか、中国の神経質すぎるともと...続きを読む
  • 武漢コンフィデンシャル
    間違いなく今年のベスト本の一冊。フィクションとノンフィクションの境界線が良く分からなくなる巧妙かつ精緻なインテリジェンスに裏打ちされた超一級品の国際インテリジェンス小説。新型コロナの震源地の武漢を革命の聖地から紐解き、紅幇の血を引くマダム・クレアの壮大な遠謀を縦軸に、お馴染みマイケル・コリンズとステ...続きを読む
  • ウルトラ・ダラー
    本書に対する評価であった「日々のニュースがこの物語を追いかけている」は、20年近く経ったいまでも的を射ていました。
  • 武漢コンフィデンシャル
    ご存知の英国諜報員であるスティーブン・
    ブラッドリーを中心に、現代の世界情勢を
    小説形式で世に知らしめる「ノンフィクシ
    ョン小説」(私が勝手にそう命名しました。
    小説の形式をしたノンフィクションという
    意味です)

    「武漢」とくれば、アレでしょう。

    果たして新型コロナウィルスの蔓延は事故
    なのか、...続きを読む
  • 公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動
    「想像を絶するような事態を覚悟して備えておけ」
    911同時テロや、福島原発事故を予測して対応する組織、それが、公安調査庁である。

    公安調査庁は、国際的にも認知された第一級のインテリジェンス機関であること、公安調査庁でつよいのは、ヒューミント(人によるインテリジェンス)、とオシント(公開情報諜報)で...続きを読む
  • 菅政権と米中危機 「大中華圏」と「日米豪印同盟」のはざまで
    FOIPを主導した安倍外交を肯定的に評価しつつ、米ソ冷戦を振り返り、現在の米中対立とどのような文脈で異なっているのかについて議論。米国政治に詳しい手嶋氏とロシア外交に精通した佐藤氏の対談の形をとる。

    朝鮮半島を除き、台湾を含む新アチソンラインと台湾が今後の焦点となるという話、中ロは一枚岩ではないと...続きを読む
  • 公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動
    めちゃくちゃおもしろかった。最弱にして最強のインテリジェンスになりたいと思った。めっちゃ参考になった
  • 公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動
    この二人の対談でハズレがあるわけなし。然もお題が「公安調査庁」。面白くないはずがない。お二人の博覧強記ぶりと経験に基づくあらゆる角度からの分析力は圧巻。共著を定期刊行してほしい程。