鍛治靖子のレビュー一覧
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王都で展かれる吟遊詩人の大会を利用して、禁断の魔法を手に入れようとする宮廷詩人の陰謀に巻き込まれた吟遊詩人たちの群像劇っていうお話。
表紙とオビの内容が平和的なのを見て、勝手に吟遊詩人たちがウェイウェイしながら歌会するほのぼのファンタジーだと思っていたら、オープニングから殺人事件発生でビックリ。
その後の展開も仲間の才能に対する嫉妬やら裏切り、権力者への追従やら叛逆、恋の鞘当て、異端信仰などなど、およそほのぼのからはかけ離れた内容で、読みながら「なんか思ってたのとチゲー」ってなった。
でもまぁ、ハードなファンタジー小説も嫌いじゃないし、お気に入りのキャラ(御坊ちゃまのネッドくん)もできたから下 -
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表紙はエリアニア。後ろの黒いのはアイスファイア。右下の腕を組んでいる男性はペオットレ? エリアニアの背中は刺青がそのままなのか、そういう服なのかちょっとわからない。
デューティフルとアリアニアが仲良くなって、その後にアイスファイアのいる島に着いて、アイスファイアへ到達する穴を掘り始めるまで。
シヴィルはホントに役に立たない。
40
エリアニアのけんかの後のデューティフルとのキス
74
同じく二人が気持ちを確かめ合うところ
88
デューティフルがネトルの存在を知る。フィッツの今までのいきさつも知る
159
フィッツは勘違いしてるが、ネトルはまだフィッツの正体を知らない。 -
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ネタバレクレバスに落ちたフィッツと道化は、氷下に広がる蒼白の女の宮殿に侵入する。氷の中で眠りにつくドラゴンを発見するが、蒼白の女に捕らわれる。フィッツはドラゴンを殺すことを条件に開放されるが、道化を人質にとられる。フィッツは王子たちと合流し、ドラゴンを掘り出すが、殺さずに開放する。蒼白の女は石のドラゴンをけしかけ、2頭のドラゴンと戦闘が始まる。ブリッツが重症を負いながら、スウィフトが石のドラゴンに止めを刺す。皆が六公国に帰還する中、フィッツは道化を探すため、氷河に残るところで、続巻。
氷下の宮殿からの、ブリッツ、ドラゴンたちの戦闘と、非常に盛り上がりこのままエンディングでも良い感じ。 -
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ファーシーアの一族の続編。
30代半ばになったフィッツ。
静かに隠遁生活を送っていました。
が…恩師シェイドが訪ねてきて?
六公国を襲った外島人の「赤い船団」が撃退されて15年。
王ヴェリティが去った後、王妃が一粒種の王子を育てながら、六公国を統治していた。
ヴェリティの兄の庶子であるフィッツは、陰の存在としてシェイドに教育され、時には暗殺者として働いた過去が。
シェイドは今や王妃ケトリッケンの顧問として、表に出ている立場。
王子デューティフルの教育をフィッツに依頼に来る。
だがフィッツは表向きは処刑されているのだ。<気>をあやつった咎で。
この15年の間に、<気>はいちだんと疎まれ、リンチ -
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15年後。フィッツ・シヴァルリ・ファーシーアは、貧しい農民トム・バジャロックとして、年老いた狼のナイトアイズ、もらわれ子のハップとともに暮らしていた。怒濤の前3部作に比べてずっと平和で穏やかな導入部。フィッツはすっかり大人というより爺さん化してきてるし、ナイトアイズは相変わらず。ただしこちらは本当に老いているようだ。
小屋には入れ代わり立ち代わり様々な客人が訪ねてくるが、フィッツの反応や感想が違うのがなかなか面白い。まったく歓迎されないシェイドは不憫だ。そしてスターリングの、どこか影のあるしたたかさは変わってない。
その間、前作では語られなかった空白部分が明かされる。
フィッツは今の穏や -
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ネタバレペンリックの4冊目。
ペンリックの義兄将軍を暗殺しにきた女刺客を捕らえて、逆に帝国の大元の悪い奴らを叩きに行く。
刺客には魔が宿っていて刺客から切り離そうとしたが、庶子神がなぜかその女を認めてその刺客は魔術師となってペンリックの弟子になる。
その旅のメンバーが、ペンリックと元暗殺者、聖者。聖者は前作の女性とは違う漁師の男性。前作の女性聖者もキャラが立っていたが、この男性聖者も重要な役割を果たす。
帝国内で懐かしい面々に助力を得て目的を果たす。
訳者が言及していた登場して嬉しかった人物はたぶんsの将軍。ペンリックと良い意味で因縁がある人物。
庶子神というかこの世界の神は、必ずどの人物をも導い -
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普段あんまり読まないけどたまにはSFもいいよねと読み始めたんですが。なんか思ってたSFと違う。精霊だの魔法だの大盛りのファンタジー?世界観的にはスチームパンクらしいんだけどあんまりそういう感じしないんだよな。魔法と科学が融合とかなんとか帯に書いてあったけど、少なくとも融合しているようには思えなかった。
まあそこはファンタジーと割り切って読めばそれはそれで楽しめたんだけど。割と大味なアクションとかそういうのも映像が映えそうでわくわくするし。ただいちいち性差別だの人種だのの差別話が紛れ込んでるのがちょっと萎える。そりゃ大切なことなのかもしれないけど、物語を楽しんでる時くらいはそういう現実を忘れてエ -
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ネタバレこれは面白いよ!と聞いてたから読んでみたけど、自分的にはそこまで刺さらなかった。
歴史IFと魔法とジンとの契約とフェミニズム?
2時間モノのアクション映画のような大雑把さ。
もう少し人間ドラマやミステリーが欲しかった。ちょっと物足りない。
スチームパンク大好きな人間ではないので、そこもあんまし。ジンの容姿もあんま想像できなかった。ずっとアラジンのジーニーだった。
契約に縛られるあたりはわからんでもないけど、なんかみんなウブだなあって感じ。天使のところは良かった。でもよくわかんないな。
主人公以外に有能で活躍出来る人はいないの?とも感じちゃって全然没入感を感じられなかった。悔しいな。いつ面 -
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前作魔術師ペンリックがやや推理小説的展開であったところ、本作はギリシャっぽい雰囲気のセドニアを舞台としたファンタジーらしい舞台設定の物語になっている。3本の中編が収められているが、全て連続した物語。
ペンリックは熟達の魔を有する高いレベルの魔術師として奇跡的な魔術をバンバン披露する万能キャラであり、やはりややラノベ感があるが、物語序盤からあっという間に敵の罠にかかり窮地に陥っており、ストーリー展開は飽きさせない。
「チャリオンの影」ほどの規模のストーリーはなく、一応個々の中編は独立しているため、一つ一つは小じっかりして小さくまとまっている。リムノスの話など、「え?これで終わり?」というあっ -
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ロイスマクマスタービジョルド作品を初めて読んだ。五神教の設定や地理的舞台設定はガッチリして展開性を感じるが、「チャリオンの影」から始まる3部作からの援用のようで、本作品では雰囲気を盛り上げる程度の効果にとどまる(本書はシリーズなので、現時点では、というべきだろう)。
「魔術師ペンリック」が面白かったが、「ペンリックと巫師」「ペンリックと狐」は楽しめなかった。「魔」「魔術」の設定が独特で入り込みにくく感じた。ペンリックが万能すぎる感じがライトノベルっぽい。
と色々描いたが、続編は購入済。並行して読んでいる「チャリオンの影」は導入から断然面白いし、本シリーズにも今後の展開性に期待ができる。まず -