鍛治靖子のレビュー一覧

  • 魔術師ペンリックの仮面祭

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    ネタバレ

    連休中に読み応えのあるペンリックを3冊読むことが出来た。
    久々にハマった作品であった。
    「ラスペイの姉妹」では、最初は、姉妹がペンリックに不信感をもっていたが、「悪くたって、あたしたちの魔術師よ」のところがよかった。

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    2025年11月03日
  • 魔術師ペンリックの使命

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    ネタバレ

    面白かった。
    ペンリックの人柄に加えて、アデリスとニキアのキャラクターも好き。
    最初から、アデリスに起こった悲劇に切なくなりながらも、ニキアとペンリックが支える姿は、良かった。
    「あいつは頭がおかしいのか」
    ところどころのユーモアもツボだった。

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    2025年11月02日
  • 精霊を統べる者

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    舞台は1912年のエジプト。と言っても1872年頃に、ジン(精霊)の世界への扉が開かれ、魔法と科学の融合で急速な発展を遂げ、ヨーロッパの列強と並び立つエジプト。第一次世界大戦の直前の緊張感あふれる時代でもある。エジプト魔術省のエージェント・ファトマが主人公。周囲の顰蹙を買いながらもヒジャブではなくスーツを着こなす彼女の相棒は派手なヒジャブをつけるハディア。異教徒である謎の恋人シティ。イスラム世界の中での女性たちの活躍を読むのが面白いのだが、ファッションもおしゃれだし、ジンもかっこいい。ジンは総称でイフリートやその他いろいろな精霊を含むらしく、用語集が欲しいところ。それよりも映像化して欲しいと、

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    2025年06月06日
  • 精霊を統べる者

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    『SFが読みたい!2024』の海外長編部門の第1位。SFというかスチームパンクか。ファンタジー色も強い。

     舞台になるのは、1912年のエジプトはカイロ。伝説の魔術師アル=ジャーヒズがこの世にジン(精霊)を呼び戻してから40年になる。エジプトは科学と魔法の融合により欧米をしのぐような発展を遂げているのだが…

     スーツに身を包む主人公ファトマは、エジプト錬金術・魔術・超自然的存在省(すごいネーミング)の若き捜査官にして同省初の女性エージェントである。その相棒となる新米捜査官ハディア、勇猛かつ妖艶な恋人シティ(どちらも女性です)とともに事件を追う(イスラム世界である)。

     敵役はアル=ジャー

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    2025年04月17日
  • 精霊を統べる者

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    「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない」

    うひょ〜
    とんでもないの来たー!

    はい、2024年「このSFが読みたい海外篇1位」の『精霊を統べる者』です

    スチームパンクにファンタジーにアラビアにといろいろごちゃ混ぜなのになぜかスッキリした世界観

    でもってマジ構成がエグい
    次から次へと展開が変わるとてつもないスピード感、使い古された表現で申し訳ないが、まさに謎が謎を呼んで止まらないよ〜

    そんでもって根底に流れるテーマは、偏見から逃れられない愚かな人々に向けられた怒りなんじゃないのかなって思うのです
    差別って何から生まれるんだろう?って問いに答えるのは難しいけれど、差別

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    2025年03月10日
  • 精霊を統べる者

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    違う世界のエジプト、特にカイロを舞台にジンや天使ではない機械の天使が闊歩しエジプトの神々たちや神殿の信徒たちも加わる20世紀初め、ジンを支配する指輪によってもたらされた厄災を解決すべく頑張る魔術省のファトマたちの戦いを描いていて、何もかもが面白く、ページ数は多かったけど一気読み。

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    2024年12月27日
  • 精霊を統べる者

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    ネタバレ

    突如起こった精霊たちの帰還を契機に、西洋列強に伍する勢力となった近代エジプトを舞台に、超常現象を統括する魔術省の女性エージェントであるファティマ(お洒落! 登場するたびに衣装の説明が入る!)が、魔術師アル・ジャーヒスを騙る大量殺人者を追う歴史改変スチームパンクSF。つよい女たちの話。
    熱心なフェミニストであり、しばしば主人公のファティマが内面化する社会から女性への眼差しを指摘することもあると同時に信仰厚いムスリムで、色とりどりのヒジャブを楽しみ、更には剣の達人でもある属性てんこ盛りのエージェントハディアが好き。

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    2024年12月27日
  • 精霊を統べる者

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    こいつは文句無しの星五つ。特に後半、ページをめくるのももどかしく、まさに“貪るように”読み切った。ジンと総称される精霊(例のランプから出てくる青い魔神のような!)と人間が日常的に共存する19世紀のエジプトが舞台の歴史改変的スチームパンクSFといった風情だけど、まぁその世界観の魅力的なこと。
    クールだけど、どこか生真面目な主人公、魔法省女性エージェントであるファトマが、恋人の蠱惑的な女性、シティに手玉に取られたりする場面や、相棒の新人ハディアの意外な一面(いや、多面か)に触れて目を丸くする場面など、クスリとさせられる場面も多くある。
    全編通じて物語はとても映像的で、これはいつか映画化するんじゃな

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    2024年08月13日
  • 精霊を統べる者

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    ★5 精霊や魔法など超自然的存在と共存する幻想的な世界、女性たちの戦いが鬼アツ! #精霊を統べる者

    ■あらすじ
    伝説の魔術師によって精霊との扉を開かれた世界。時は1900年代初頭、エジプトはギザの街、秘密結社の団長と仲間たちが黄金の仮面をかぶった謎の人物に焼き殺されてしまった。魔術省の女性エージェントであるファマトは、新人のハディアや身体能力に優れた恋人シティとらと捜査を始めるのだった。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    大好きな青崎有吾先生が大絶賛してたので、思わず手に取った一冊。また強烈な本を読んでしまったなぁ~、なんじゃこの傑作。

    正史に一部基づきつつも、精霊や魔法といった超自然的な存

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    2024年07月27日
  • 魔術師ペンリックの使命

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    こうした、まじめできれいな特殊技能もちの青少年(というには今回少し育っているが)が事件に巻き込まれて翻弄されつつどうにかこうにか困難を抜けていく話に弱いのですよ、世のおねえさんたちは。作者と登場人物(?)デズデモーナもそのタイプでしょうな。
    ドン・ウィンズロウのかわいそうなニールくんのシリーズを彷彿とさせます。(ニールくん以外のドン・ウィンズロウはマッチョすぎて苦手)

    今回は前作の巻き込まれ探偵ぶりは目立たず、一途な恋も含め、巻き込まれ青少年の珍道中といったところ。

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    2023年05月17日
  • 魔術師ペンリックの使命

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    ネタバレ

    好みの作品が登場すると既知の作品と比べてしまう悪癖があるのだが、気に入っている作品の類似性や相似性で楽しむのも読み手の特権だと開き直っている。五神教シリーズは、古き良き『辺境警備』を彷彿とさせていい気分にさせてくれる。おおごとにならない物語もまた好みである。

    読中に感じたのは、ペンリックシリーズではなく、デズデモーナシリーズにするつもりなのだろうかということだった。
    読後には、これで終わりにするつもりだったのだろうかと感じていた。人気がなかったのだろうか、と。
    さにあらず? 続刊が発表されているようで翻訳が待たれるところ。

    0
    2022年03月11日
  • 魔術師ペンリック

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    面白かった!ペンリックのキャラが明るくて暢気で可愛らしい~。そしてあいかわらず神様たちの編み物は皮肉に満ちてる。《五神教》シリーズ、ペンリックがもう1冊出そうなので座して待つ~早く出て~

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    2020年01月08日
  • 魔術師ペンリック

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    まだ未訳のものも早く読みたいでーす!
    スペースオペラで好きになった作家だけれど、ファンタジーも楽しいなー
    新作も読みたいけど、『マイルズ』や『死者の短剣』も枝葉やその後、その来歴なんかを読ませて欲しいと思う世界

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    2018年10月26日
  • 白の予言者4

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    表紙は
    道化を抱きかかえているフィッツ。よく見ると道化のお腹あたりの上に雄鶏の冠が載っている。冠には血のような赤っぽい色が。
    左下にブリッチとネトル。
    右下には異人の浜でフィッツが拾った羽根。
    右端中央あたりに猫っぽい動物?がいるが、これは何だろうか。この巻で猫だとしたらシヴィルの猫くらいしかなんだが、全く活躍しなかったのにそれはおかしいのでは。

    道化が復活するシーンが。いきなりの展開でよくわからなかったが。


    フィッツが完全になるシーン。フィッツは石に苦痛・感情を入れていたのだ。

    148
    フィッツがモリーへの覚悟を決める。
    「人生がつくりだした混沌から逃げてはならない」

    186
    フィ

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    2018年10月15日
  • 白の予言者3

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    表紙は「蒼白の女」後ろはティンタリア。右下の弓を持っている少年はスウィフト。

    120
    脱出したフィッツが島に来た群れの心ブリッチと再会する。

    201
    誤植?
    「わたしに課そう決めた」

    220
    誤植
    「誰がが教える」

    260
    ドラゴンの交尾を理解できないエリアニアにデューティフルがキスする。

    277
    ロングウィックとフィッツの会話

    0
    2018年10月15日
  • 仮面の貴族3

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    表紙は横顔のフィッツ。精悍である。手前は技の柱?
    右上ははっきりと判別できないが、なんとなく手前がシックと奥がネトル?
    この仮面の貴族シリーズの表紙は好きだなぁ。
    改めて、文体が良い。人物によって言葉遣いを的確に変えているのがわかる。安心して読める。

    この巻には見所がたくさんある。今までの読者へのご褒美的なものが。

    43
    戦士ウィムとのやりとり
    47
    スターリングとフィッツの和解
    105
    瀕死になったことで、ケトリッケンのフィッツへの想いを再確認
    179
    デューティフルが、フィッツの正体を知り、それをフィッツに話す。
    このシーンはかなり感動。ペイシェンスのフィッツへの想いとかいろいろ混じっ

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    2018年10月15日
  • 黄金の狩人2

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    表紙は、
    -ゴールデン卿こと道化
    -ローレル
    -バジャロック
    そして、犬とか猫とか。

    フィッツがバックキープに戻るところから、
    ローレルとディアキンが逃げ出すところまで。

    見所はバックキープに戻ったフィッツ。戸惑いと懐古。
    -ケトリッケンとの再開のシーン
    -シェイドが「ハップのことは無条件に頼んでくれれば良かったのに!」のシーン。「わたしのことを信じていなかったのか!」
    シェイドは、デューティフル救出をしないとハップの面倒を見てくれないと、ハップが思っていることが悲しかったのだ
    -バックキープの隠し通路が開かされる
    -ローレルという女狩人
    -ゴールデン卿のモテ具合
    -フィッツが従者として暗

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    2018年10月15日
  • 黄金の狩人1

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    『ファーシーアの一族』の続編らしい。15年後という設定。
    わたしはこの前作は未読なので、そのうち手にとってみようか。前作を知らないけれど、この「道化の使命」三部作の幕開けは面白かったです。

    隠遁生活をしていたフィッツだが、王子が行方不明。かつての王の道化とともに、王子を探して連れ戻す。それに「古き血族」や〈気〉と〈技〉が絡んでくるという、簡単にいえばそんな話。

    途中に出てくる猫が、膝にあがるぞ、とか言ってるのがいいね。
    実際にそんなこと言ってるのかな~なんて。
    狼であるナイトアイズの話し方もいいな。

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    2012年09月15日
  • 仮面の貴族3

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    面白かった!前作からすごーく楽しみにしていて、やっと出た~、との喜びもつかの間、あっという間に読み終わっちゃったよ…
    今回の私的ヒットはフェンネル(ジンナの猫)ですね。おねだりのくだりは特に秀逸。

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    2012年04月20日
  • 仮面の貴族3

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    読み終わっちゃったよー

    続きでるの待ち遠しかったのに、またまた!
    ああ、気になる。しょうがないから、最初から、もう一度読み直して楽しむ。笑
    今度は、来年ぐらいにはでてほしいよ!2年も待ちぼうけって(;´༎ຶД༎ຶ`)

    それにしても、黄金の狩人で、一難去って、さらに一難というより多難。

    まちきれなかった間に、なんとか英語版にチャレンジしてみたけど、序章だけで潰えた。訳者さんてすばらしーねー。

    黄金の狩人と仮面の貴族の間にあるらしい話も読んでみたいな。

    あの技の声は、やっぱり…とかとか。

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    2012年04月17日