鍛治靖子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
褐色スーツ姿の男装麗人のファティマが活躍する精霊を統べる者の短編集。ファティマが登場する前巻で語られる天使との因縁と、心理劇の一遍と、ファティマ以外の魔術省職員のバディ物の三編。
この世界は、ごった煮で情報過多感が無きにしもあらずで、世界観がまとまりきれてない感もあるが、逆にそのような過渡期の世界観こそがファンタジィには必要だと思うし、魅力を感じる。人が考えた(完璧だと思っている)世界観は所詮限界があり、過渡期とか、まだ考えていないとかで、結果として未知、未定、曖昧だからこそそこに対する興味がセンスオブワンダーを引き起こし、作られた世界に魅力を与えると思う。 -
Posted by ブクログ
少し前に購入。ようやく読み終わりましたので、続巻というか、時系列的にはこの話より前になるというのも是非手に入れようと思います。でもこの間本屋行ったときあったかな…?
と言う訳で異国情緒あふれるファンタジー。エジプトが舞台だけれども精霊が居て、色々な人種と宗教と文化が混在している感じが良いなぁと。そしてちょうど傍観者でいられる読者という立ち位置がさらに素晴らしい。
主要人物が女性だらけなのもちょっと面白いところ。最初出てきたときはめんどくさいヒロイン属性かと思ったハディアも、実は腕に覚えがあるかわいいだけの女の子ではないし、何せシティがかっこよすぎる。強くて美人で芯が強い。そりゃあ主人公もメ -
Posted by ブクログ
エジプトおもろー!
はい超絶面白かった『精霊を統べる者』の前日譚となる短編集とのことですが、もう明らかに整理されてない!w
世界観が整理されてない!
詰め込みすぎ!
もうごちゃごちゃ!
スチームパンクだし、アラビアンだし、天使出てくるし、魔法だし、錬金術だし、呪術だし
でも、そもそも舞台になってる”エジプト”がもうぐちゃぐちゃなんよね
現在は国民の9割はイスラム教徒なんだけど、古いキリスト教が栄えてたときもあるし、その前はもちろん古代エジプトの神々よね
なにしろ三千年栄えエジプト文明よ
簡単にまとめると
古代エジプト文明 → ギリシャ系のプトレマイオス朝 → ローマ帝国 →キリスト教文 -
Posted by ブクログ
表紙が地味。
ごみの散らばる茶色っぽい街並みにスチームパンクっぽいロボットや飛行船、ビルの向こうにピラミッド。と、日本人のイメージするエジプトの街並み。でも作品はもっとカラフル。
「ファティマはいつものように山高帽をはじいた。今日は鮮やかなバーガンディ色のスーツに、ブローケットのベストだ。襟元はクラブカラー、ローズブラッシュ色のピンストライプのシャツの上に、濃いオリーブ色のタイを銀球のついたピンでとめている。」「シティだ。ベニーの言うとおり、まさしくトラブルそのものに見える。レースとシフォンの赤いイブニングドレスが足元で波うっている。透けるほど薄いトップスの下で、ネット上にビーズを縫いつけた細 -
Posted by ブクログ
プロローグ
『三体2』以来の久しぶりのSF小説
小説『三体』は、SF小説で最も権威ある賞と云われる“ネビュラ賞”と“ヒューゴ賞”を獲得しているが、本書は、ヒューゴ賞こそノミネートのみに終わったが、ネビュラ賞、ローカス賞他4冠を獲得
日本でも、『SFが読みたい!2025版』の
ベストSF2024海外編で見事1位を獲得し、国内外問わず高く評価されている作品だ
果たして、8の評価は如何に…
本章
『精霊を統べる者 下』★4
時代設定は、1912年のエジプト
精霊と人間、魔法と科学が混じり合う世の中が設定
40年前に姿を消した伝説の魔術師が突如、姿を現すのだが…
彼の正体を暴くために、女性特 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙は 聖者キーオとペンリック、そしてデズデモーナ
毎巻、表紙に感心させられる。イメージにピッタリのイラストで素晴らしいと思う
ロディの仮面祭
孤児出身であり聖者であるキーオ。若い女性。
ペンリックはキーオに振り回されながら、魔を剥がす任務をこなす
その事件にはちょっとした殺人未遂事件が絡んでいてややこしくなる。
ラスペイの姉妹
海賊に捕まりそこで、幼い姉妹と出会うペンリック
幼い姉妹も一緒に連れて脱出。
姉妹は父親と本妻とは別の、内縁の妻の間の子ども。事情があって父親は姉妹を引き取れない。
姉妹は、ペンリックの計らいでヴィルノックの庶子神教団の庇護下に入る
ヴィルノックの医師
軍 -
-
Posted by ブクログ
☆4.5
「ロディの仮面祭」
「ラスペイの姉妹」
「ヴィルノックの医師」
今回のサブタイトルはすべて地名。時間軸的には「ロディ」は1巻と2巻の間に挟まるらしい。
「ラスペイ」と「ヴィルノック」は最新の話題。
ペンリックはニキスと結婚して、ヴィルノックに住んでいる。
どうしても、第3話「ヴィルノックの医師」のインパクトが強い。謎の感染症が広がり、ペンリックは治療にふらふらになりながら、患者からさえ怪しまれ罵倒され、なお感染源を探る。
パンデミック物は、最後に感染症と治療法が分かり、一気に解決するカタルシスがおもしろいけれど、時期的になかなか重苦しかった。
まあ、解説によると、著者本人も、この -
-
Posted by ブクログ
相変わらず、設定が飛びまくってる。
読みはじめてからしばらく、え?これ、ペンリックのお話だよね?てか、セドニアてどこ?と???だらけだった。
でも、やっぱりおもしろいんだよね~。状況が分からないのに読ませるビジョルドはすごい。
さらにチートに磨きをかけたペンリックは、なんと30歳。童顔だし、素直でお人好しっぷりは変わらないので、誰にもそう見られないけども。
それでも徐々に明らかになるチートゆえの辛い経験で、老成しちゃってる部分もあり、そのせいでさらに意味不明な人に見える。
そんなペンリックに、運命の女性登場!
美人じゃないちょいぽちゃな未亡人、てところが、ビジョルドの主人公ぽい(笑)
はっき -
-
-
Posted by ブクログ
下巻は、大いなる魔法に至る「道」を探索する吟遊詩人たちと己の野望のために「道」を利用しようと企む宮廷詩人の追跡劇。
上巻が地味な展開だったので、下巻ではド派手な魔法戦があるのかと期待していたら、大ドンデン返し的なものもなく、地味な展開のまま話が終わってしまった。
いや、ひとつひとつのパートはすごく読み応えあるんだよね。でも、全体としてみるとクライマックスがちょっと弱かったかなと思う。
そんな中、面白かったのが非モテ感溢れる脇役ネッドの見事なリア充チェンジ。
上巻では軟弱なボンボンのネッドが、下巻では逞しい男、というか漢(おとこ)になっていて、王国随一の剣士を(二人がかりだけど)倒して許嫁(上巻