鍛治靖子のレビュー一覧

  • 魔術師ペンリック
    五神教シリーズ。主人公のペンリックは金髪碧眼長身で弓の腕にも長けた若者、てことで、ビジョルドさんの作品では珍しいタイプの主役なのではないか。
    思いもよらず魔術師となってしまったペンリック、その立場にだんだん馴染んでいくところが描かれるのかなと思いきや、短編集(中編かも)ゆえに、二作品目ではすっかり板...続きを読む
  • 吟遊詩人の魔法 下
    下巻は、大いなる魔法に至る「道」を探索する吟遊詩人たちと己の野望のために「道」を利用しようと企む宮廷詩人の追跡劇。
    上巻が地味な展開だったので、下巻ではド派手な魔法戦があるのかと期待していたら、大ドンデン返し的なものもなく、地味な展開のまま話が終わってしまった。
    いや、ひとつひとつのパートはすごく読...続きを読む
  • 吟遊詩人の魔法 上
    王都で展かれる吟遊詩人の大会を利用して、禁断の魔法を手に入れようとする宮廷詩人の陰謀に巻き込まれた吟遊詩人たちの群像劇っていうお話。
    表紙とオビの内容が平和的なのを見て、勝手に吟遊詩人たちがウェイウェイしながら歌会するほのぼのファンタジーだと思っていたら、オープニングから殺人事件発生でビックリ。
    ...続きを読む
  • 白の予言者2
    表紙はエリアニア。後ろの黒いのはアイスファイア。右下の腕を組んでいる男性はペオットレ? エリアニアの背中は刺青がそのままなのか、そういう服なのかちょっとわからない。

    デューティフルとアリアニアが仲良くなって、その後にアイスファイアのいる島に着いて、アイスファイアへ到達する穴を掘り始めるまで。


    ...続きを読む
  • 白の予言者1
    表紙はデューティフル。ヴェリティの剣を持って。青はバックキープの色。
    手前はシェイドか?


    16
    スウィフトとフィッツの出会い。

    56
    ウェブがフィッツに、自分が知っていることを伝える。

    128
    フィッツがデューティフルにヴェリティの剣を、デューティフルがフィッツにシヴァルリの剣を渡す。
    ここ...続きを読む
  • 仮面の貴族2
    表紙は道化ことゴールデン卿。
    手前の剣を持つ手はフィッツ。仮面の貴族は表紙がつながっているので、仮面の貴族3と合わせると、手前がフィッツというのは確実。
    左下の二人?はわからない。誰なんだ、何人なんだ?

    エリアニアの刺青が発覚

    P.83
    ドラゴンの秘密、生態が明かされる

    道化とフィッツが喧嘩
    ...続きを読む
  • 仮面の貴族1
    表紙はエリアニア、背後にデューティフル?


    エリアニアがバックキープにくる
    ハップが不良になる
    ジンナといい仲になるフィッツ
    ケトリッケンとフィッツの会話が泣ける

    シェイドが衰えを感じ、技に可能性を見いだす。
  • 白の予言者4
    道化の死と復活。フィッツの失われた記憶の復活と、道化の別れ。六公国とフィッツたちの復興。
    物語の山場は、前巻と本巻の序盤あたりまでで、あとは長く続いたシリーズを閉じて行く大団円。次へ次へと読ませていく展開はすばらしい。
  • 白の予言者3
    クレバスに落ちたフィッツと道化は、氷下に広がる蒼白の女の宮殿に侵入する。氷の中で眠りにつくドラゴンを発見するが、蒼白の女に捕らわれる。フィッツはドラゴンを殺すことを条件に開放されるが、道化を人質にとられる。フィッツは王子たちと合流し、ドラゴンを掘り出すが、殺さずに開放する。蒼白の女は石のドラゴンをけ...続きを読む
  • 黄金の狩人1
    「ファーシーアの一族」から続く、「道化の使命」三部作の第一部。

    すっかり隠遁者を気取った主人公(フィッツ)が
    お決まりどおりに陰謀と過酷な運命に巻き込まれてゆきます。

    少年時代から続く人間関係も変わり、
    フィッツの陰鬱な独白も少し淡白になり、
    多少読みやすくなったのかもしれません。

    狼が好きだ...続きを読む
  • 黄金の狩人1
    ファーシーアの一族の続編。
    30代半ばになったフィッツ。
    静かに隠遁生活を送っていました。
    が…恩師シェイドが訪ねてきて?

    六公国を襲った外島人の「赤い船団」が撃退されて15年。
    王ヴェリティが去った後、王妃が一粒種の王子を育てながら、六公国を統治していた。
    ヴェリティの兄の庶子であるフィッツは、...続きを読む
  • 黄金の狩人3
     ナイトアイズが死んじゃった~(泣) でも彼は、風になったように逝ってしまったので、今は楽しいところから見守ってくれているんだなぁと思う。
     とりあえずバックキープに戻ってきたので、終わった感が強かったのだが、実は続いていたんですよね。次の話しが楽しみ。
  • 黄金の狩人1
    15年後。フィッツ・シヴァルリ・ファーシーアは、貧しい農民トム・バジャロックとして、年老いた狼のナイトアイズ、もらわれ子のハップとともに暮らしていた。怒濤の前3部作に比べてずっと平和で穏やかな導入部。フィッツはすっかり大人というより爺さん化してきてるし、ナイトアイズは相変わらず。ただしこちらは本当に...続きを読む
  • 魔術師ペンリックの使命
    前作魔術師ペンリックがやや推理小説的展開であったところ、本作はギリシャっぽい雰囲気のセドニアを舞台としたファンタジーらしい舞台設定の物語になっている。3本の中編が収められているが、全て連続した物語。

    ペンリックは熟達の魔を有する高いレベルの魔術師として奇跡的な魔術をバンバン披露する万能キャラであり...続きを読む
  • 魔術師ペンリック
    ロイスマクマスタービジョルド作品を初めて読んだ。五神教の設定や地理的舞台設定はガッチリして展開性を感じるが、「チャリオンの影」から始まる3部作からの援用のようで、本作品では雰囲気を盛り上げる程度の効果にとどまる(本書はシリーズなので、現時点では、というべきだろう)。

    「魔術師ペンリック」が面白かっ...続きを読む
  • 魔術師ペンリック
    五神教シリーズがひとつ、ということだったが他のシリーズを読んでなくても世界観も話も問題なく入ってくる。
    ひょんなことから小貴族の末子が魔術師となってしまい、縁あって出会い友となった人々と共に、事件を解決していく。ごく普通の読者を愛する貴族の青年でしかなかった主人公が、魔術師となり別れ、疎外、そして出...続きを読む
  • 黄金の狩人1
    表紙はフィッツとスターリング

    フィッツは名前を変えた。
    道化もゴールデン卿になった。
    隠遁生活からバックキープに戻るまで。
    前振りが長い。これだけで一冊である。シェイドとの対面は緊張感がある。
  • 白の予言者2
    王子と族姫が婚約するが、外諸島人たちは歓迎のみではない様子。ドラゴンを狩るため氷河へと向かったところ、なぜか先回りしている道化とする。雪山でドラゴンへのトンネルを掘っているところで、毒によりフィッツの技の魔法が失われるところまで。
    いまだ大きな展開はないが、それでも先を読みたくさせる点は良い。
  • 白の予言者1
    前作から続き、秘密を抱えて人間関係や政治的状況に翻弄される主人公。ブリッチに生きていることを明かし、王子と外諸島人の姫の婚約を進めるため、島に渡ったところまで。
  • 黄金の狩人2
     急遽バックキープに戻ることになり、その後王子を探す旅へ。
    さまざまな感情にさらされながらも、技を使って王子を追い求めてゆく。
     ものすごく年取った気がするけど、確かに15年は長いけど、
    フィッツはまだそんな年じゃないよね。