イラナ・C・マイヤーの作品一覧 「イラナ・C・マイヤー」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー 吟遊詩人の魔法 下 イラナ・C・マイヤー / 鍛治靖子 下巻は、大いなる魔法に至る「道」を探索する吟遊詩人たちと己の野望のために「道」を利用しようと企む宮廷詩人の追跡劇。 上巻が地味な展開だったので、下巻ではド派手な魔法戦があるのかと期待していたら、大ドンデン返し的なものもなく、地味な展開のまま話が終わってしまった。 いや、ひとつひとつのパートはすごく読...続きを読むみ応えあるんだよね。でも、全体としてみるとクライマックスがちょっと弱かったかなと思う。 そんな中、面白かったのが非モテ感溢れる脇役ネッドの見事なリア充チェンジ。 上巻では軟弱なボンボンのネッドが、下巻では逞しい男、というか漢(おとこ)になっていて、王国随一の剣士を(二人がかりだけど)倒して許嫁(上巻でネッドを手酷くフッてる)の愛を勝ち取った上に、敵方の彼女に惚れられる(上巻の最後で関係しちゃった♡)というリア充ぶり。 ほかの男性キャラたちが軒並みロクな目にあっていないので、もう、ネッド優勝!としか言えない。 実はネッド、上巻で許嫁にフラれた後、自分を変えようと東方へ旅立ち、そこで生死を潜る冒険を重ねて帰国するという、まさに英雄物語の王道を歩んでいたのだった。 そんなわけでこの小説、吟遊詩人とか魔法とかは大して重要じゃなく、ほんとはネッドが主人公の貴種流離譚なのかもしれない。 次は是非ともスピンオフで、ネッドの東方冒険物語を読みたいな。 Posted by ブクログ 吟遊詩人の魔法 上 イラナ・C・マイヤー / 鍛治靖子 王都で展かれる吟遊詩人の大会を利用して、禁断の魔法を手に入れようとする宮廷詩人の陰謀に巻き込まれた吟遊詩人たちの群像劇っていうお話。 表紙とオビの内容が平和的なのを見て、勝手に吟遊詩人たちがウェイウェイしながら歌会するほのぼのファンタジーだと思っていたら、オープニングから殺人事件発生でビックリ。 そ...続きを読むの後の展開も仲間の才能に対する嫉妬やら裏切り、権力者への追従やら叛逆、恋の鞘当て、異端信仰などなど、およそほのぼのからはかけ離れた内容で、読みながら「なんか思ってたのとチゲー」ってなった。 でもまぁ、ハードなファンタジー小説も嫌いじゃないし、お気に入りのキャラ(御坊ちゃまのネッドくん)もできたから下巻も楽しみ。 ちなみに、まだ上巻だからなのか、派手な魔法とか強いモンスターとかは出てこないので、そういうのを求める人にとっては、あまり面白くない小説かも。 Posted by ブクログ イラナ・C・マイヤーのレビューをもっと見る