佐宗邦威のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【創造的緊張】
人がなんかしらの創造性を発揮するときは、「妄想と現実のギャップを認識する」ことが大切。ギャップを受け入れた時に、埋めようとするモチベーションが生まれる。このような緊張状態が生まれない限り、人はクリエイティブなモードにはならない。
この文が本当に、コンフォートゾーンとエフィカシーと重なった。
探究する心があって、そこから情報収集に向かうのではなく、「情報が欠けている」という認知があって初めて「何かを知りたい」という好奇心が生まれる。
つまり、妄想を明確にすることで「情報ギャップ」を生じさせる。逆を言うと妄想を潜在的に留めておく限り、情報ギャップが生まれないので、前に進もうとす -
Posted by ブクログ
ネタバレ壮大なタイトルに負けない内容だったと感じた。
結論としては「デザイン思考は、新しい切り口、課題を見つけ、解決策を考えるためのツールとして必要」という内容だった理解。
課題が見えていない、見えていても既存の方法では解決ができない、というときに活用する。また、課題の見つけ方も従来の左脳の世界ではなく、右脳と左脳を行き来するような方法を必要とする。
将来のイメージを語れる人材と非常に相性が良い、とも感じた。
また、実際の方法論(特にリサーチや統合に向けた箇所)は実業務で参考になる。最近のはやりのワードということではなく、「だから必要」ということが理解できた。
別段個人で枠を超えられたり、い -
Posted by ブクログ
文句なし僕にとっては★5つの本です。 20年近くのビジネス人生において尊敬するに至った野中先生と入山先生が帯を書いている本なので当然期待を高く読み始めるわけでありますが、やっぱり読んでよかったと思えた本で、多くの方に読んでもらいたいなぁと思う本です。
『△から〇へ変わる組織の形』として表現されている内容や、本書の前半の見開きで『創造と変革の36の智慧』として整理されている体系がそもそも素晴らしいのも事実であるが、そのアプローチを入山先生の帯の言葉を借りれば「いま日本中の大企業で変革を本当に起こしている張本人による、これは最高のイノベーションの手引書だ!」という、事実としてやってきた事例が満載 -
Posted by ブクログ
【案創無物】
本書はすばらしい!
わたしがモヤモヤと感じていたことが、ことごとく言語化されています。
― モノの生産 ―
製品(モノ)を中心に考えれば、いかに効率よく、ムダを省き作り出すかが課題になります。
トップ(指揮者)以外はトップに従う歯車という状態が最もムダがなく効率的です。あとは指示通りに動いているか管理することが正解になります。そのため、ピラミッド型でトップダウン方式が理にかなっています。
ただ、人は人であり機械の部品なんかではないという感情があります。ピラミッド型組織は人に単なる歯車であることを意識させないために、役職やボーナスという金銭的報酬で「人」である感情を与えています。