あらすじ
■世界のMBAトップスクールが気付き始めた「デザイン思考」の必要性
いま、スタンフォードやハーバードなど米国MBAトップスクールで人気が高まっている「デザイン」の授業。
MBAでは論理的思考ベースの「ビジネスのより効率的な進め方」を教えるアプローチが取られているのに対し、
デザインは今までの延長線上にはない「まったく新しい事業、商品やサービス、プロセス等を創る創造的問題解決の方法」。
なぜ、世界のトップスクールがこぞってデザイン思考を教えるのか?
■21世紀のビジネスに必要なのは、創造的問題解決によるイノベーション
従来型の単なるモノの製造・販売から脱却し、オープンイノベーションによる新規事業作りが広がっている。
21世紀のビジネスでは、デザイナーのように課題を独自の視点で発見し、
創造的に解決する「デザイン思考」の実践によるイノベーションの創出がカギとなる。
■MITメディアラボ教授 石井裕氏、早稲田大学ビジネススクール准教授 入山章栄氏 推薦!
「未来独創者諸君、本書は君の航海第1章の心強い羅針盤となるだろう」(石井氏)
「ハイエンドな“デザイン思考”を実践的に、しかも完璧にまとめた本書はビジネスパーソンこそ読むべきだ」(入山氏)
経営環境が大きく変化する時代。いまこそ21世紀型のイノベーションを考えよう!!
本書では、P&Gマーケター出身の著者が、自身のデザインスクールでの留学やソニー(株)にて全社の新規事業創出を手掛けた経験から、
デザイナーではない普通のビジネスパーソンがデザイン思考を実践するためのヒントが詰まった一冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
寄り道して帰るようで、おもしろかった。
デザインをビジネスに適用し、21世紀のビジネスリーダーになろう が問題提起です。
◼️創造的問題解決の羅針盤 3章 が肝で
プロセスには
1→∞
0→1
の2つのパターンがあって、
ビジネス思考は、1→∞
デザイン思考は、0→1
で、デザイン思考の、細部のプロセス解説にはいります、
他、ポストイットの使い方などあって、デザイナーとしての細部へのこだわりがうかがえます。
Posted by ブクログ
著者が今まで培ってきたデザイン思考の経験から、凝縮されたプロセスやノウハウが詰め込まれている。デザインに留まらず、幅広い分野の理解もあり、まさにH型人材を体現した著者だからこその一冊だと言える。
Posted by ブクログ
壮大なタイトルに負けない内容だったと感じた。
結論としては「デザイン思考は、新しい切り口、課題を見つけ、解決策を考えるためのツールとして必要」という内容だった理解。
課題が見えていない、見えていても既存の方法では解決ができない、というときに活用する。また、課題の見つけ方も従来の左脳の世界ではなく、右脳と左脳を行き来するような方法を必要とする。
将来のイメージを語れる人材と非常に相性が良い、とも感じた。
また、実際の方法論(特にリサーチや統合に向けた箇所)は実業務で参考になる。最近のはやりのワードということではなく、「だから必要」ということが理解できた。
別段個人で枠を超えられたり、いろんな人材になれたり、経験を持てたりしていれば「協働」などは不要。だが、そんな人はいない。ましてや新しい領域をつくらなければいけない、という時代観において。
これ以上の発展、課題解決は必要なのか、という視点も一方で持つべきものだとも感じる。
Posted by ブクログ
デザイン思考に関する入門書で、その意義から、実践的な活用法、さらに流行りのツールの紹介を、学術・実践の両面から説明している。
考え方の素晴らしさもですが、非常に学びの深い内容でした。何度も読んで、活用できるようになりたいです。
Posted by ブクログ
本書で紹介されていたデザイン思考を構成するいくつかの要素のうち、「イノベーション」の実現のため、私が特に大事だと感じたのは下記の3つ。
①ユーザーへの共感
②発想の飛躍
③プロトタイピング
①②アイデアを考え出す前の初期段階に、ユーザーのニーズや課題を「自分のこと」として捉えられるようになることが大切。斬新なアイデアも、ユーザーのニーズや課題から乖離してしまっては意味が無い。
③アイデアの実現には、プロトタイピングが重要であることを学んだ。本書を読んで、アイデアは「考え」に過ぎず、最初は実体を持たないということに改めて気づかされた。プロトタイピングは、アイデアに実体をもたせるためのステップ。アイデアは実体をもつと、途端に具体的・本質的な改善が行いやすくなる。結果、実現に至るまでのスピードは向上し、実現の可能性を大きく高めることができる。
私は、デザイン思考のメソッドをまるまる取り入れるには難しい仕事をしているが、上記の学びだけでも今すぐ実践したいと思った。
Posted by ブクログ
デザイナーは人間中心とした設計にすることに長けている。マーケッターとも違う。ビジネスとの対比。左脳がビジネス。
方法としては、現地に行き、ストーリーと課題を織り出し、プロトタイプを作る。作りながら考えるスタイルをとる。旅人→ジャーナリスト→編集者→クラフトマン
発想の仕方としては、問いや、歴史、地域を拡げて考え、付箋を整理してストーリーをつくる。
リサーチ→分析→統合/課題の再定義→プロトタイピング
今後のキャリアとしては、デザイン、ビジネス、エンジニアリングを越境する能力を身につけるべし。
一連の流れを、図にしてくれているので、今後チームを組むときの全体の流れを示す際にすごい良いと思う。116p。また、過去のプロジェクトに対しての反省に使って、どうすべきだったかを改めて考えたい。
Posted by ブクログ
読みやすい。
確かに小さい頃は日常の中で色んな新鮮さに気づいて楽しんでることが多かった。
経験を積んだから新鮮さを感じなくなると思ってたけど、右脳を使わなくなって左脳ばかりに頼るようになったことも影響してそう。
右脳を使うクセをつけてみたい。
Posted by ブクログ
今後求められる越境する人材となるにはデザイン思考が必要。インプットープロセスーアウトプットそれぞれ今までのやり方と変えていかなければならない。重要なのはビジュアルで考えること、右脳モードで考えること。
Posted by ブクログ
既存ビジネスが飽和している現代日本において必要とされているのは、本書にある常識を壊すようなデザイン思考なのだと思う。
本書は筆者の経験に基づきデザイン思考の流れを大別して記しており、入り口から出口までのイメージを作ることができた。
特に各章末にデザイナーの常識とビジネスマンの常識という比較があり、いかに自分が後者の常識にとらわれた思考をしているかを気付かされた。
「私が解決したい課題は・・・」という切り口で物事を考え、
そこに至るためにはポストイットやラフスケッチ、ホワイトボードなどとにかく少しでもイメージを具体化できる環境で思考を行い、右脳からアイデアを生み出す必要があることを知った。
今回学んだデザイン思考をいかに現在の実生活や仕事に活用し、自分自身のスキルとして定着させるか、その場を作り意識的に行動できるかが、今の私に必要なことだと感じた。
デザイン思考の基本を知るという意味では本書は平易な言葉で書かれており、この類の中では比較的読みやすい部類だと思うので、関心がある人にはまずは手にとって読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
非常に読みやすく専門知識を必要としない本だった。
具体的なデザイン論というよりは、デザインというものを勉強するモチベーションを引き出してくれる本。
わくわく、ぞくぞくさせてくれた本。
特に共感したのはChapter4のうち、ツールを使って知的生産性を高めるという内容で、ポストイットとスケッチブックを積極的に使っていこうと思った。
全体的に共感、納得できる部分が多く、新たな考え方、視点が得られたため読んでよかった。
また繰り返し読んでいきたいと思う。
Posted by ブクログ
この本を読めばデザイン思考が実践できるわけでも、有益なフレームワークの全てが学べるわけでもない。だが、後半に記されている、デザイン思考を習得することで日々の考え方・生き方がどう変わるか、という部分はデザイン思考習得に対する非常にポジティブなモチベーションを与えてくれる。
Posted by ブクログ
新規事業を考える上でよく耳にするデザイン思考。
言葉だけが独り歩きしていて内容がよく分かっていなかったため、この本を手に取りました。
本にはデザイナーの常識とビジネスマンの常識が対比で記載されていますが、
僕のやっていたことはほぼビジネスマンのアプローチ方法でした。
デザイナーの常識はイノベーション、ビジネスマンの常識はマーケティングの方法と理解しました。
共感マップやカスタマージャーニー、ペルソナなど
知識はあるが体験していない手法に取り組む必要性を感じました
Posted by ブクログ
通常のビジネスマンの思考法とデザイナーの思考法の違いについて、各省ごとに違う視点で要約させれている部分はおもしろかった。自分の思考は凝り固まっているのだなときづくことにもなった。
思考法の転換が、今の課題なのかもしれない。
『発想法―創造性開発のために』引用文がとても面白い。
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「日本人は一時的な直観体験から一挙に総合化して、ある問題解決の道を見いだすヒントをつかもうと焦るのである。そのため、そのような方法ではついに不可能な複雑な問題にぶつかると、諦めてしまう。そして、どこかに頼るべき手本はないか、モデルはないか、という模倣の姿勢に一気に転じるのである。息の短い直観的総合力と、それに伴う息の短い創造力。それでものごとを処理できないと、たちまちにして模倣に転じる」
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また、書籍の中で、ビジネスマンがデザインの交差点のキャリアをスタートする方法として、ビジョンを持っている起業家型のクリエーターと一緒に働くことを推奨しており、自分の一つの回答なのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
デザイン思考の定義について
pp.24
【イノベーションを起こすための3つの輪】
「欧米のデザインスクールにおけるカリキュラムを理解する上で、基本的な考え方が『イノベーションを担う3つの輪』です。『デザイン、ビジネス、エンジアリングの3つの要素が協働することでイノベーションを生み出すことができる』」
・デザイン:構想
・ビジネス:商売
・エンジアリング:実現
pp.40
【デザイン思考はハイブリッド思考法】
「ID(イリノイ工科大 デザインスクール)に通うデザイナーが目指す思考スタイルは、左脳と右脳の両方を活用したハイブリッドな思考です。」
左脳の論理的思考と、右脳の創造的思考が合わさったのがデザイン思考
pp.76
【デザイン思考とは型である】
「デザイン思考のプロセスを学ぶことは、柔道でいう『型』を習うようなもので、型の練習を繰り返しながら、最終的にはその心構えを学ぶというようなことではないかということです。」
pp.93
【デザイン思考とは世界をちょっと良くするためのもの】
「デザイン思考とは『人間中心デザイン』とも呼ばれていましたが、人間中心という言葉の魂にある「人間が常に中心にあり、より人間らしい生活を構想し、それを実現するためにデザインの力を使う」という面が非常に重要だと思います。」
pp.99
【デザイン思考は繰り返し繰り返し行うもの】
「デザイン思考のプロセスは、ステップではなく、何度も行き来を繰り返して質を上げていくものなので、同じガイドでも地図というよりは羅針盤に近いものです。」
pp.102
【デザイン思考の目的はゼロベースで発想すること】
「デザイン思考によるデザインプロセスを実践する目的は、『人の生活に寄り添った商品やサービスを、ゼロベースで発想する』ことです。」
ただゼロベースで発想するのではなく、リサーチを行って得た具体的なインサイトに基づいて発想する
pp.105
【「客観的な正しさ」よりも「主観的で面白いストーリー」を集める】
「デザイン思考においては、誰もが同意できる『客観的な正しさ』よりも、アイデアを生み出すためのユニークな『主観的だが面白いストーリー』を集める」
とにかく枠組みを外し、新たな視点を獲得することが重要
pp.191
【デザイン思考はビジネスマンに価値がある】
「『デザイン思考』は、デザイナーが0から1を生んでいくために無意識に実践している考え方を、ビジネスマンが新たな価値を生み出すための方法論として整理してものです。」
「枠組み」を外す記述の抜粋
pp.44
【自分が見ていた世界と違う幅の世界に触れる】
「重要なことは、普段自分が無意識に接している世界とまったく違う振れ幅の世界に触れることで、発想を広げることができます。」
pp.58
【前提を壊すことで新たなアイディアを生む】
「既存のビジネスを壊すような飛躍した大きなアイディアを、いきなり自分だけで出すのは難しいことです。それは無意識に今の常識を前提としておいてしまっているためです。」
Posted by ブクログ
デザイナーの思考法:インプット×思考のジャンプ→アウトプット
インプット:まず情報をたくさん集める。情報にたくさん触れることでアイデアが生まれることもある。
思考のジャンプ:言葉であれこれ考えるより、ビジュアルを見て考えるほうが飛躍しやすい。
アウトプット:印象的なストーリーテリング。実物模型作成。「ビジネスモデルキャンパス」も役立つ。
リサーチ・分析・統合・プロトタイピングの4ステップを相互に行き来する。
リサーチ:特徴あるユーザの生活に徹底的に共感し、コンセプトを考える上でよい切り口になるような生活者のストーリーを発見し、つむぎだす。
分析:印象的な生の声やストーリーを集めたり、生活者の印サイトを想像し、できるだけ生の温度感覚のまま、一緒にその意味を考える。
統合:リサーチで間万だインサイトの関係性をずじし、1枚のビジュアルで表現。
Posted by ブクログ
おそらく前提として最低限必要な知識を自分が持っていなかったので、難しくてよく分からなかった
筆者の留学時の体験とこの本から学ぶべきことの境目が見極められませんでした
結局何?って思って終わってしまいました残念です
Posted by ブクログ
ロジカルシンキング:
デザイン思考:
どのような課題を解決したいのか?
アナロジー
プロトタイピング
リサーチ→分析→統合・課題の再定義→プロトタイピング
Posted by ブクログ
以前流し読みをしていて、特に残らなかった。 しかし、今デザイン思考を仕事にしてみて読み直してみたら得られることが多かった。 デザイン思考に取り組んでみたものの、それがなぜ大事なのか、何が勘どころなのかをつかみたいという人には読んでみる価値があると思う。
Posted by ブクログ
デザインスクールで学べること、デザイン思考の進め方(かなり詳細な、持ち物や環境についてなど)について学べた。ロジカルシンキングとの違いを明確にしながら記載されているのが面白かった。
ロジカルシンキングは、型に入れて落とし込むのに対し、デザイン思考は自由な発想で発散させ、カオスな状態を楽しむ全く違う方法なのでイノベーションが生まれやすいのだと思った。また、これからの時代に必要な人材など知れて良かった
Posted by ブクログ
「デザイン思考」の概要が分かる本
筆者は一旦就職しビジネスを経験した上でデザインスクールに行き「デザイン」を学んでいるのだが実践者にとって学びになる。スクールのプログラムの一端を感じられるのも良い。
色々と都合もあるのだろうが、実例を交えた内容になると更に良かったのかと。
Posted by ブクログ
デザイン思考について初めて読んだ本でしたが、わかりやすかったです。
本来の内容の受け取り方とは違うかもしれないですが…
ビジネスマンとして、どの立ち位置でクリエイターを支えようか悩んでいたので、少しすっきりしました。
今後の自分の価値を高めるための指針となった感じです。
Posted by ブクログ
デザイン思考なるものを知りたく読んでみた。右脳を解放して創造性を発揮する方法論にとどまらず、生き方も変わるという示唆は興味深いと思った。ただ、実践できるか微妙な印象を受けた。
Posted by ブクログ
世に蔓延るデザイン思考の底本とも言える書。今となっては時代遅れかもしれないが、日本の大企業が夢見て追いかけているデザイン思考はここに書いている内容。これだけではイノベーションは起きないのだが。
Posted by ブクログ
著者が留学して得た、デザイン思考のビジネスへの取り入れ方をレポートしてくれています。
日本のビジネスマンとしての視点がふんだんに入っています。
後半、脳科学者のジル・ボルト・テイラーさんのスピーチを引用して、「右脳にこそ涅槃と平和がある」というお話が出てきますが、これが非常に印象的でした。そちらも調べてみたいと思いました。
Posted by ブクログ
今の日本に必要なことの書かれている画期的な内容のように思う。
右脳や幸せなどヒューマンセンタードのデザインを通して普遍的なものに繋がるように感じる。とても重要な事のように思う。安心してチャレンジすることが出来る場を作ることの責務を感じる。
Posted by ブクログ
・どのようにビジネス思考とデザイン思考を融合するか
→p.192
デザイン思考をしっかり実践しようとすると時間もお金も足りなくなるため、デザイン思考の一部だけを取り入れたり、簡易な形で取り入れてみる。
・イノベーションを担う3つの輪p.199
デザイン:what to do
エンジニアリング:how to make
ビジネス:how to maximize
chapter4
割とアナログだったので、これをうまくデジタルにできたらいいな。
アナログもデジタルも両方同期できちゃうような。
そういえば最近そういうカレンダーができたっていうニュースがあった気がする。
【メモ】
・プラットフォームとデザイン
→プラットフォーム自体のデザインはできる(ex.airbnb)が、その中にある1つ1つのコンテンツは画一なものなのではないか…?
Posted by ブクログ
ビジネスには ロジカルシンキングだけではなく
デザイン思考(デザインシンキング)が必要と言う。
たしかに 「共感消費」をつくっていくためには
デザインシンキングがいるのだと思う。
しかし、まだまだはっきりしていないような気もする。
というか、充分な成果が上げられていないと言うべきか。
源流が KJ法 そして 手法が ポストイット法。
ふーむ。
左脳から 右脳でのアプローチ。
確かに、いっていることがわかるが、
そして、それが必要だとわかるが。
どうも、『コトン』と納得がいかないのは なぜだろう。
簡単に言えば、参考になる 意見と言えばいいのかな。
もう少し、きちんと整理すると 面白くなるはずだが。