佐宗邦威のレビュー一覧
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私は40代の中堅社員ですが、働く人全てにとって、俯瞰して企業や働く意義を考えられる良書だと思いました。
若手には、経営が考えていることの理解や、なぜWHYがないのか(伝わらないのか)がわかるといいなと思い、
中堅社員に対しては、経営と若手を繋ぎながら自身への問いを深めることに使えるなと。
良書と感じたのは下記があったから。
・企業の存在意義やその変化の背景
・多くの実在企業の事例
・筆者が実際支援した企業の事例
感じたこと
・企業についての話がもちろん中心だが「問い」の関しては個人にも当てはまると感じた。
法人=人として捉えることがしっくりきた。
・クライアントワークに役立てたくて手に取っ -
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ひとりの妄想で未来は変わる
VISION DRIVEN INNOVATION
著:佐宗 邦威
著者が提唱してきたデザイン思考を拡張したものととらえました。
旧来の「生産する組織」を、イノベーションを生み出せる、「創造する組織」にどうやって生み出していくか
自ら創業するイノベーター、スタートアップではなく、大企業から新たな取り組みを始める、イントプレナーに焦点を当てて議論を進めていく
自分なりにおもった本書の特長は3つ
①旧来の生産する組織から、イノベーションを生み出すための創造する組織へと、移行するための旅が語られていること、イントレプレナーシップがメインである。
②上記の旅の中で、 -
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デザイン思考とよく聞くようになるも、自分は手先が不器用、絵心がないので自分には難しいと思っていたが、それは関係ないと教えてもらったのが一番の学び。絵を描くのは、どれだけ詳細を観察しているか。なるほど。物事に執着しない私は、ちょっと執着することをトレーニングしてみよう。それが、自分の人生の”デザイン”につながると良い。
頭の中のアイデアや論理だけで戦うのは限界の世の中。生きたい生き方、作りたい社会は妄想から生まれる。妄想は幼児がお絵描きや粘土で遊ぶように手を動かすことから。なるほどね。凝り固まった頭と思考を解放し、手を動かして、まずビジュアル、絵で表してみる。言葉はメタファーを。
当たり前を -
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ビジョン
バリュー
ミッション・パーパス
ナラティブ
ヒストリー
カルチャー
エコシステム
MVVなんて略語があるとか。ミッションビジョンバリュー。。
どれが何の意味やら
この本はこれらを7つのステップとして、図解し、ことばにもしている
6つの新たな経営資源とその生態系(エコシステム)の7つのステップとして
ビジョン──私たちは将来、どんな景色をつくり出したいか?
バリュー──私たちがこだわりたいことはなにか?
ミッション/パーパス──私たちはなんのために存在しているのか?
ナラティブ──私たちの会社はどこから来て、どこに向かうのか?
私たちは、なぜここにい -
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企業理念が大事であるということは、もう何度も繰り返し主張されていることであり、反対する人もいないことである。ただ、昨今、再評価というか改めて考える会社が増え、重要視されているようであり、「理念経営2.0」というタイトルに期待を込めて購読。ミッション・ビジョン・バリューのような過去からの原則に加え、パーパス、ナラティブ、ヒストリー、カルチャー、エコシステムといった要素を加え、それぞれの意味やつながりを再考し、どう作るか、どう活かすかを解説してくれている。わかっているようでわかっていないこの抽象度の高い事柄を、もう一度頭に叩き込む良い機会になった。これ、講義用に再編してやってみようかな。
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ネタバレ佐宗氏によるクリエイティブ本。
ワクワクしつつ読書。
メモ
・大人になると自分の内面イメージよりも外とのコミュニケーションを大事にすることで元々使っていた創造脳を使わなくなってしまう。
・この本でいう創造は自分の内面で今はまだ存在していないものを想像し、それを世の中に形にしていくあらゆる行為を呼ぶ
・創造することは希望をつくる力
・創造の本質
模倣 感性のセンサーを働かせる センスを磨く
想像 自分ならどうするか。世の中にあるものを少し変えて自分らしさを入れ込んでいく
創造 自分の創造サイクルを回し制作物に落とし込んでいく
・まねるときに大切なのは小さな違いまで観察すること。それが自分 -
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タイトルの通り、直感(妄想、アイデア)をカタチにする方法や、その力を鍛えるコツが目白押しだ。
私はよく「勘所はいい。ただ、感覚的にものを捉えてそのまま発信してしまうのがネック。ロジカルな力をつけたほうがいい」と言われるタイプだが、読んでいて、自分に必要な力やその力を身につける道筋が見えた気がして、かなり満足感があった。
手元に置いて、繰り返し読み返したい。
また、右脳タイプと左脳タイプの特徴や切り替えについてかなり豊富な具体例を用いながら説明されている。身近な人と感覚の相違で悩むことがあったが、この本を読んで、その人は左脳タイプ(論理的)だからなのだと納得するなど、他者理解にも役立った。