佐宗邦威のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私は40代の中堅社員ですが、働く人全てにとって、俯瞰して企業や働く意義を考えられる良書だと思いました。
若手には、経営が考えていることの理解や、なぜWHYがないのか(伝わらないのか)がわかるといいなと思い、
中堅社員に対しては、経営と若手を繋ぎながら自身への問いを深めることに使えるなと。
良書と感じたのは下記があったから。
・企業の存在意義やその変化の背景
・多くの実在企業の事例
・筆者が実際支援した企業の事例
感じたこと
・企業についての話がもちろん中心だが「問い」の関しては個人にも当てはまると感じた。
法人=人として捉えることがしっくりきた。
・クライアントワークに役立てたくて手に取ったが、自社のことを省みる機会になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半が完璧な考察。胸を打たれる。
今わたしも都内にいるが、ここに書いてある通りドーパミン中毒なんだろうな。
ここでの提起はポスト資本主義に近い気がする。
色々やめる勇気を持ち、他人主体からの離脱。みんな承認欲求高いよね、仕方ない。でも、終わらない成長ループより自分と向き合い、、ニュートラルで不安な状況に身を置くことは確かに大事、
あと、地下世界の話が面白かった。暗い世界の中で弱い光を感じる、そこに自分の大切なものが眠っているかも。刺激を受け明るい世界ではわからないよと。
whyを意識し、等身大でいる。自分の声を聞く。、できることだけでは限界があるので、好きなことをガソリンとして使う。
今後の仕事やキャリアのために色々役立ちそうです -
Posted by ブクログ
ひとりの妄想で未来は変わる
VISION DRIVEN INNOVATION
著:佐宗 邦威
著者が提唱してきたデザイン思考を拡張したものととらえました。
旧来の「生産する組織」を、イノベーションを生み出せる、「創造する組織」にどうやって生み出していくか
自ら創業するイノベーター、スタートアップではなく、大企業から新たな取り組みを始める、イントプレナーに焦点を当てて議論を進めていく
自分なりにおもった本書の特長は3つ
①旧来の生産する組織から、イノベーションを生み出すための創造する組織へと、移行するための旅が語られていること、イントレプレナーシップがメインである。
②上記の旅の中で、いろいろな理論や、方法論が展開されている。それらを集約すると数倍の紙面になるとおもわれる。いわゆるインデックス本である。主要な書籍も引用されていて、概要も記載されている
③著者みずから、BIOTOPEという企業で、既存の大企業らを支援してきた実績を背景としていることである。そこでつかわれたツールも紹介されている。
その旅というのが、「Vision Driven Innovation ―創造と変革の36の智恵」であり、本書はその流れで勝たれている。この18p,19pにまたがる、図が本書に統一感を与え、旧来の「生産する組織」を、「創造する組織」へと変えていくのである
1 生産する組織<機械型OS>
インセンティブによる目標
効率的な分業
トップダウンで決まる戦略
効率性を最大化する改善
2 創造のエッセンス
人
①妄想を引き出し、熱を吹き込む
②ともに企む仲間をつくる
③辺境に眠る妄想を発掘する
④組織外の仲間から自信をもらう
場
⑤場と間をつくり出す
⑥創発を生みやすい土づくりをする
⑦情報の全体像を可視化する
⑧1.5歩先の旗を立てる
意志
⑨ムーンショット型ビジョンをつくる
⑩過去-現在-未来をつないだ新たな文脈づくり
⑪言葉と物語によって魂を入れた意志にする
⑫会社のタイプに合わせて意志をブランドに
創造
⑬独創を最大化する共創を仕込め
⑭多様性から未来を創発する共創ファシリテーション
⑮生んで間引く創発型戦略
⑯目的に合わせて創造の方法論を使い分けよ
3 革新のツボ
【0→1】辺境でのアングラ活動
組織を越えた仲間づくり
①空き時間を利用して外に出る
②勉強会や研修を仲間づくりの場にする
【1→10】部門横断の公式活動化
部門横断のコミュニティづくり
③1.5歩先の戦略的テーマ設定
④ハブ人材の開拓
⑤マネな文脈共有と参加を促す仕組み
予算獲得による公式活動化
⑥役員レベルのスポンサー獲得
⑦人事などの間接部門と一緒に予算化
【10→100】革新の運動体をつくる
共感を呼ぶ空気づくり
⑧大義をストーリー化して発信
⑨小規模の実験による成功の可視化
⑩外部メディアへの仕込み
正当性を高める戦略組織化
⑪経営企画と動き、戦略部門化を目指す
⑫イノベーション感度の高いトップを招聘
⑬イノベーション型KPIの設定
【100→∞】革新のスケールアウト
事業成長の仕組みづくり
⑭BigDataとThickDataによる投資エビデンス
⑮ビジネスモデル確信に注力する
⑯10Xの戦略と改善の併用
⑰可能性が見えた段階で集中投資
意義の伝道
⑱事業部、販社共同での価値探索
⑲トップによる意義の啓発
⑳ツールやノウハウの共有
4 創造する組織 <生き物型OS>
内発的動機を生む人
創発する場
ボトムアップで生まれる意思
新たな知識をともに生む創造
目次
プロローグ
創造と革新の36の智慧
第1章 創造の生態系を生むレシピ
COLUMN 機械の世界と生き物の世界の原理
第2章【人】辺境に眠る妄想家に仲間との出会いを
事例 NHKエデュケーショナル ひとりから始めた新しい公共メディアの学び事業づくり
COLUMN 同僚を仲間に変える「妄想インタビュー」
第3章【場】次のアタリマエを育てる土壌をつくる
事例 丸紅 IoT時代の商社の次世代型ビジネスモデルを生み出す場づくり
COLUMN 自律的な創造文化をつくるためにできること
第4章【意志】根のある生きた意義を発信せよ
事例 ALE スタートアップの成長の器を支える企業DNAをデザインする
事例 NTTドコモ 手触り感のある未来像を描き、未来をつくる意志を紡ぐ
COLUMN 人文科学の視点を入れてWHYに文脈を与える
第5章【創造】自分たちらしい創造の型をつくるべし
事例 山本山 老舗の歴史的資産を価値に変えるリブランディング
事例 コニカミノルタ モノづくり型からコトづくり型へ変革する人間中心デザイン
事例 東京急行電鉄 多摩川流域未来ビジョンをつくる参加型デザイン
COLUMN BIOTOPE流創造の型
第6章【革新】機械型組織のツボを突き、新たなモデルを接木せよ
COLUMN 変化を推進し続けるレジリエンスを獲得する「ストーリー型振り返りワークシート」
第7章 創造する組織
事例 クックパッド ミッションを動力にした創造するプラットフォームへの革新
COLUMN 経営者のための創造する組織への進化の道
エピローグ
ISBN:9784296103843
出版社:日経BP
判型:A5
ページ数:239ページ
定価:1800円(本体)
2019年12月23日第1版第1刷発行 -
Posted by ブクログ
デザイン思考とよく聞くようになるも、自分は手先が不器用、絵心がないので自分には難しいと思っていたが、それは関係ないと教えてもらったのが一番の学び。絵を描くのは、どれだけ詳細を観察しているか。なるほど。物事に執着しない私は、ちょっと執着することをトレーニングしてみよう。それが、自分の人生の”デザイン”につながると良い。
頭の中のアイデアや論理だけで戦うのは限界の世の中。生きたい生き方、作りたい社会は妄想から生まれる。妄想は幼児がお絵描きや粘土で遊ぶように手を動かすことから。なるほどね。凝り固まった頭と思考を解放し、手を動かして、まずビジュアル、絵で表してみる。言葉はメタファーを。
当たり前を洗い出す→当たり前の違和感を探る→当たり前の逆を考えてみるの体操は面白かった。
スタバ:さわやか笑顔の店員→ロボット, 無人
世界中どこでもある→うちの近所しかない
こうやって考えるだけでも新たなアイデアが出るかも!というワクワク感を覚えた。
デザイン思考の第一歩は、ノートを買うことから。思ったことを手書きする。これは、ゼロ秒思考でも似たような事言ってた。
手で描いて、作って、身近で似たスピリットを持つ仲間に見せフィードバックを得、修正を繰り返し、仕上げていく。仲間が、身近にいるといいけどね。 -
Posted by ブクログ
ビジョン
バリュー
ミッション・パーパス
ナラティブ
ヒストリー
カルチャー
エコシステム
MVVなんて略語があるとか。ミッションビジョンバリュー。。
どれが何の意味やら
この本はこれらを7つのステップとして、図解し、ことばにもしている
6つの新たな経営資源とその生態系(エコシステム)の7つのステップとして
ビジョン──私たちは将来、どんな景色をつくり出したいか?
バリュー──私たちがこだわりたいことはなにか?
ミッション/パーパス──私たちはなんのために存在しているのか?
ナラティブ──私たちの会社はどこから来て、どこに向かうのか?
私たちは、なぜここにいるのか?
ヒストリー──私たちのいまをつくった原点は、どこにあったのか?
カルチャー──私たちの会社の「らしさ」とはなんだろうか?
エコシステム──私たちの理念を育てるためには、どんな仕組みが必要か?
この絵が似たようなカタカナ言葉の関係を表しているように思う。
こうしてみるとそれぞれ違う。
そういえば、、、
私は十年ほど前、前職で企業理念を作った。
社長にヒアリングを何度もして、少しずつ理念を形作っていった。
この本の理念2.0のようにみんなの思いを物語にしてつくるものではなく、
あくまで社長の思い、社長の誓いを形にした理念1.0だった。
でもこの企業は社長の思いの通りに成長を遂げ、ついに一兆円企業になった。
翻って今の会社は、、、
まさに理念1.0、それもコンサルに作らせたようなもの。
これでは社員に響かない。2.0が必要だ。
その思いがあってこの本を読んだ。
ますますその意を強くした。
そうしないと社員が離れちゃうよ。