越智睦のレビュー一覧

  • 書店猫ハムレットのお散歩

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    ネタバレ

    『書店猫ハムレット』の二作目ですね。
     〈ペティストーズ・ファイン・ブックス〉のオーナーのダーラ・ペティストーズは、最近元気がない看板猫のハムレットを気にかけている。どうやら、ハムレットは、前作の事件で自分が十分に働きをしていないと思い悩んでいるらしい!
     そんな中、ダーラは事件を受けて、店員のロバートと一緒に、〈トムリンソン・アカデミー・オブ・マーシャル・アーツ〉の空手道場に通い始める。
     空手道場には、可愛い犬のローマがいる。ロバートととても仲が良く、ロバートも可愛がっている。
     事件は、ダーラとロバートが、昇段試験でトムリンソン道場にやって来ると、真冬の玄関先に、ローマがたたずんで吠えて

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    2024年09月10日
  • 書店猫ハムレットの休日

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    書店猫ハムレットシリーズ、今回は空手ネコで有名になったハムレットが、「キャットショー」に招待され、一行はニューヨークからフロリダへ!といってもジェイムスとロバートはお留守番です。途中、ハムレット誘拐されると言う事件が起こり、そしてまた殺人事件が。もちろんハムレット&ダーラ、ジェイクが活躍してスッキリ解決するのだけど、フロリダの空気、インテリア、美味しそうなキューバ系料理、そして「キャットショー」が丁寧に描かれていて、ミステリーと同じくらい楽しめました。

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    2024年08月27日
  • グッド・バッド・ガール

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    安定の面白さのアリスフィーニー。今回は前作前々作とちょっと毛色が違って2組の母娘のお話。謎解きに関してはそもそもぼかして書いてるので分かるわけないw
    勘のいい人なら分かるオチなのかもだけど私は全く予想してませんでした。まあ確かに言われてみればヒントは所々にあったけど。
    どっちかと言うとメインは物語の方。ハッピーエンドで良かったですね。

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    2024年08月16日
  • 書店猫ハムレットの跳躍

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    ネタバレ

    アメリカのコージーミステリーですね。
    私的には、ハードボイルドサスペンスミステリーです。
    大叔母から相続した書店を中心にした、殺人事件をめぐる物語です。
    三十代半ばで、書店を引き継ぐ事になったのが、主役のダーラ。そして、書店の看板猫のハムレットと、元大学教授のジェームズが書店の店長と協力して書店を切り盛りする。もう一人、従業員を雇うところから物語は始まる。
     ハムレットとなかなか打ち解けないダーラだが、実はハムレットはもう一人(一匹?)の主役で、この物語では、重要な役割を演じる。
     そして、元警官で探偵のジェイクと刑事のリースが、ダーラを助ける。
    ハムレットとジェイクとリースはハードボイルドで

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    2024年07月30日
  • グッド・バッド・ガール

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    6ヶ月の赤ちゃんの誘拐事件が発端のミステリー。作者の過去作品ではドンデン返しで気持ち良く騙された記憶があるので期待も大きかったが。今回はミステリより家族とか人間関係に重きを置いたよう。とても切なく、哀しい作品だった。

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    2024年07月16日
  • 書店猫ハムレットの休日

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    【書店猫ハムレットの事件簿】シリーズ第三弾
    「書店猫ハムレットの休日」
    著者 アリ・ブランドン
    訳者 越智睦(おち むつみ)

    書店猫シリーズの3冊目になりました〜(*´︶`*)
    今回は凍えるニューヨークを飛び出して、快適な気候のフロリダが舞台です。

    前作の空手大会で動画が拡散され、空手キャットとして一躍時の人(猫)になったハムレットは、全米キャット・ショーに特別ゲストで招待されます。
    ダーラと元警官で私立探偵のジェイクも一緒にフロリダに降り立つと、出迎えに来たジェイクの母、ナッティがインパクト強めに登場します♪

    本筋では、キャット・ショーを楽しむはずが、動物保護団体のデモやナッティのマン

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    2024年07月13日
  • 書店猫ハムレットの跳躍

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    意外と面白かった!思っていたのと違って猫が単なるアイドル的な存在じゃなくて、どっしりとしたボス猫で可愛げがなく、ヒロインが振り回されているところが楽しかった。ヒロインも結構ふつうの人でそこも良かった。また次も読んでみよう。そうそう「ボブの絵画教室」、懐かしいと思って久々にYouTubeで観てしまった。確かにアレは眠くなる笑

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    2024年06月16日
  • 書店猫ハムレットのお散歩

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    【書店猫ハムレットの事件簿】シリーズ 第二弾
    「書店猫ハムレットのお散歩」
    著者 アリ・ブランドン
    訳者 越智睦(おち むつみ)

    一作目の「書店猫ハムレットの跳躍」の事件後、黒猫ハムレットは元気をなくしてしまっている様子で、猫のセラピストを依頼することに。“猫の行動共感力者(エンパス)“を名のるホームレスのような風体の不思議なブロディ・レイウィンクルのカウンセリング姿がちょっと面白いです。高額な支払いですし、本当に任せて大丈夫なのか、不安を感じてしまいますよね。笑 自信を無くしてるというハムレットを元気にするには、また同じような状況で主人のダーラを助ける必要がある?!

    そんな中、ダーラと店

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    2024年06月07日
  • ビール職人の醸造と推理

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    クラフトビール含むビール好きなので読んでみました。

    本作のヒロインは経験豊かなビール醸造家であり、同時にマイクロブリュワリー(パブ併設)の新規立ち上げ中心人物です。
    そのヒロインが私生活トラブル(ついでに殺人事件)を捌きながら仕事に邁進する姿は、見ていてなかなか気持ちの良いものです。
    ヒロインの息子との関係、ヒロインと義両親との関係には、ファミリー物が苦手な私でも、心が温まりました。

    (ついでに殺人事件)と表記したとおり、ミステリとしてはたいへん小玉です。これがコージーミステリというやつですか。
    ヒロインの視点で物語が進行するのですが、このヒロインは特に名探偵というわけでもなく。
    というか

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    2024年06月03日
  • 書店猫ハムレットの跳躍

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    「書店猫ハムレットの跳躍」
    著者 アリ・ブランドン
    訳者 越智睦(おち むつみ)

    創元推理文庫のコージー・ミステリになります。
    名探偵黒猫のハムレットが登場する第一弾と紹介されていますが、、、?読んでいると過去の事件の話がちょこちょこ出てくる?あとがきで、本書は2作目にあたり、一作目は翻訳されていないことが記されていました。(納得です)

    ブルックリンの書店を大叔母から相続した三十代半ばのダーラ。店内にはエメラルドのような目を持つ黒猫ハムレット。マスコットというより、まるでオーナーのようです。笑
    新しい従業員を募集しますが、ハムレットの面接で威嚇されしまい、なかなか決まらない始末。
    しかし紹

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    2024年07月13日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    とある者から、郊外の家に招待された夫婦。お互いに何かを企んでいるらしき夫婦。そして夫婦を招待した者。これも当然何かを企んでいるという、この3人の視点で進むストーリー。事件は発生しそうで、発生しないジリジリとした展開に、次第に引き込まれていきました。夫は他人の顔を判別できない病気の持ち主で、このタイトルはそれを表したもの。勘のいいミステリー好きなら、なんとなくこれがトリックになるのではと思うところ。中盤付近から一気に読まさせられる面白さ。そして最後は夏にふさわしいホラーな展開でしたー!

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    2023年08月13日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    人里離れた山奥のチャペル、しかも大雪で閉ざされた状態となった登場人物たちに、果たしてどんな事件が襲いかかるのか?
    と雪のクローズドサークルの謎解きか?と思ったら、まったく違った。

    3人の人物それぞれの1人称での語り。
    また、妻の結婚記念日の手紙。
    それと、なんとも不思議な気持ちにさせる、夫の相貌失念という症状。

    物語、ずっとどういう結果になるのか興味深々だった。ぐいぐい惹きつけられ、一気に読める。
    終盤に語られる真相に、納得したり、さらにそこから別の事実が展開されたり、とても面白かった。

    この作者の別作品も読んでみようと思う。

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    2023年07月11日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    続きが気になってグイグイ読まされた。
    クライマックスは手に汗握るシーンだった。
    最後の最後まで驚き。

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    2023年05月21日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    この作家さん,はじめの100ページは退屈中盤から一気に面白くなってくるタイプ。今までの作品もそうだったが、今作本もそうでした。途中で読むの止めなくて良かったー
    最後の100ページは面白くて,徹夜しそうでした。
    最後の30ページでドドドっとどんでん返り✖️3って感じで面白かったー
    次回作も期待大です。

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    2023年03月31日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    2人の彼と彼女の視点を入れ替えてそれを繰り返しながら、進んでいくストーリー。そして合間合間に犯人の視点も。このタイプは、騙されるんです!何かが起こる、起こるはずと期待しながら読みました。そして、終盤の彼と彼女がそれぞれに違う場面で、ピンチを迎えて目まぐるしく変わるシーンは、すごくサスペンスフルで、目の離せない展開。先が気になりました。登場人物が、警官も含めてどれも怪しげでクセがあり、みんな犯罪者に見せるような描写が、このストーリーを楽しませてくれました。衝撃とまではいきませんでしたが、結末の意外さには怖さを感じました。

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    2023年02月05日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    嘘と隠し事のてんこ盛り。彼と彼女にこれから何が起こるのか…これぞサスペンス #彼と彼女の衝撃の瞬間

    ■あらすじ
    イギリス郊外の森で、女性が殺される事件が発生した。TVニュースの女性記者であったアナは、事件の取材で犯行現場に向かっていた。
    一方、地元警察のジャックは、森で捜査の陣頭指揮をとる。彼は殺害された女性を見て思った。昨晩一緒にいた女だと…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    これぞ怒濤のサスペンス!面白いっ
    次々と展開される場面描写が面白くて、どうやっていくのか気になる気になる。各章の最後の一文で、えっ?!といった、読者を決して休ませてくれない書きぶりが見事!

    主人公二人の嘘と隠し事が読

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    2023年01月21日
  • 彼は彼女の顔が見えない

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    ネタバレ

    『彼と彼女の衝撃の瞬間』のアリス・フィーニーの最新作(といっても昨年7月刊行ですが)。
    今回も”彼”(相貌失認という障がいを持ち、顔を見てもそれが誰かわからないアダム)と”彼女”(その妻アメリア)+1(謎の女ロビン)の交互モノローグで展開されていく緊迫感溢れるサスペンス。

    ただ、今回序盤は事件らしい事件は起きない。
    結婚生活に行き詰まりを感じている2人は、何とかその閉塞感を打ち砕こうと”彼女”の職場のクリスマスくじで当たった週末の旅行に繰り出し、そこで見舞われる災難(吹雪、やっと辿り着いたチャペルを改装したと思われるうすら寒い宿泊施設、そこで起きる不気味な事象の数々)が展開されていく。

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    2023年01月08日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ネタバレ

    彼(ロンドンから車で2時間の英国の典型的な町、ブラックダウンのジャック警部)と彼女(幸運が重なりBBCキャスターの座を手にしていたが、産休明けの正職復帰により一夜にしてリポーターへ格下げされたアナ)+1の交互モノローグが織りなすページ捲りが止まらなくなる秀作サスペンス。

    彼と彼女のルーツとなっているスモールタウン、ブラックダウンの町で起きた連続殺人事件。
    最初の被害者はレイチェル・ホプキンズ、昨夜の彼の密会相手、かつ彼女の学生時代のクラスメイト。

    のっけからのっぴきらない状況に陥る彼だが、次々に起きる不可解な状況、秘密を匂わせる意味深なモノローグがぐさぐさ刺さってきて緊迫感がたまらない。

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    2022年11月13日
  • 彼と彼女の衝撃の瞬間

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    ネタバレ

    一気読みでした、

    こういうサスペンス要素のあるミステリーは大好きなので、
    男女のハラハラドキドキのドラマを楽しめました。

    ピーター・スワンソンが好きな方は似た系統でおすすめです。

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    2022年11月03日
  • ビール職人の秘密と推理

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    主人公のスローンがちょっと苦手かな。と思いつつ、気になるから読みすすんでしまう。ニトロの新しい宿泊施設の準備の様子や、甘い食べ物が本当に美味しそう。そして舞台のレブンワースが魅力的。相変わらず殺人事件は添え物な感じで。シリーズは5作目まで進んでいるそう。

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    2022年10月31日