越智睦のレビュー一覧
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ネタバレ『書店猫ハムレット』の二作目ですね。
〈ペティストーズ・ファイン・ブックス〉のオーナーのダーラ・ペティストーズは、最近元気がない看板猫のハムレットを気にかけている。どうやら、ハムレットは、前作の事件で自分が十分に働きをしていないと思い悩んでいるらしい!
そんな中、ダーラは事件を受けて、店員のロバートと一緒に、〈トムリンソン・アカデミー・オブ・マーシャル・アーツ〉の空手道場に通い始める。
空手道場には、可愛い犬のローマがいる。ロバートととても仲が良く、ロバートも可愛がっている。
事件は、ダーラとロバートが、昇段試験でトムリンソン道場にやって来ると、真冬の玄関先に、ローマがたたずんで吠えて -
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ネタバレアメリカのコージーミステリーですね。
私的には、ハードボイルドサスペンスミステリーです。
大叔母から相続した書店を中心にした、殺人事件をめぐる物語です。
三十代半ばで、書店を引き継ぐ事になったのが、主役のダーラ。そして、書店の看板猫のハムレットと、元大学教授のジェームズが書店の店長と協力して書店を切り盛りする。もう一人、従業員を雇うところから物語は始まる。
ハムレットとなかなか打ち解けないダーラだが、実はハムレットはもう一人(一匹?)の主役で、この物語では、重要な役割を演じる。
そして、元警官で探偵のジェイクと刑事のリースが、ダーラを助ける。
ハムレットとジェイクとリースはハードボイルドで -
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【書店猫ハムレットの事件簿】シリーズ第三弾
「書店猫ハムレットの休日」
著者 アリ・ブランドン
訳者 越智睦(おち むつみ)
書店猫シリーズの3冊目になりました〜(*´︶`*)
今回は凍えるニューヨークを飛び出して、快適な気候のフロリダが舞台です。
前作の空手大会で動画が拡散され、空手キャットとして一躍時の人(猫)になったハムレットは、全米キャット・ショーに特別ゲストで招待されます。
ダーラと元警官で私立探偵のジェイクも一緒にフロリダに降り立つと、出迎えに来たジェイクの母、ナッティがインパクト強めに登場します♪
本筋では、キャット・ショーを楽しむはずが、動物保護団体のデモやナッティのマン -
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【書店猫ハムレットの事件簿】シリーズ 第二弾
「書店猫ハムレットのお散歩」
著者 アリ・ブランドン
訳者 越智睦(おち むつみ)
一作目の「書店猫ハムレットの跳躍」の事件後、黒猫ハムレットは元気をなくしてしまっている様子で、猫のセラピストを依頼することに。“猫の行動共感力者(エンパス)“を名のるホームレスのような風体の不思議なブロディ・レイウィンクルのカウンセリング姿がちょっと面白いです。高額な支払いですし、本当に任せて大丈夫なのか、不安を感じてしまいますよね。笑 自信を無くしてるというハムレットを元気にするには、また同じような状況で主人のダーラを助ける必要がある?!
そんな中、ダーラと店 -
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クラフトビール含むビール好きなので読んでみました。
本作のヒロインは経験豊かなビール醸造家であり、同時にマイクロブリュワリー(パブ併設)の新規立ち上げ中心人物です。
そのヒロインが私生活トラブル(ついでに殺人事件)を捌きながら仕事に邁進する姿は、見ていてなかなか気持ちの良いものです。
ヒロインの息子との関係、ヒロインと義両親との関係には、ファミリー物が苦手な私でも、心が温まりました。
(ついでに殺人事件)と表記したとおり、ミステリとしてはたいへん小玉です。これがコージーミステリというやつですか。
ヒロインの視点で物語が進行するのですが、このヒロインは特に名探偵というわけでもなく。
というか -
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「書店猫ハムレットの跳躍」
著者 アリ・ブランドン
訳者 越智睦(おち むつみ)
創元推理文庫のコージー・ミステリになります。
名探偵黒猫のハムレットが登場する第一弾と紹介されていますが、、、?読んでいると過去の事件の話がちょこちょこ出てくる?あとがきで、本書は2作目にあたり、一作目は翻訳されていないことが記されていました。(納得です)
ブルックリンの書店を大叔母から相続した三十代半ばのダーラ。店内にはエメラルドのような目を持つ黒猫ハムレット。マスコットというより、まるでオーナーのようです。笑
新しい従業員を募集しますが、ハムレットの面接で威嚇されしまい、なかなか決まらない始末。
しかし紹 -
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嘘と隠し事のてんこ盛り。彼と彼女にこれから何が起こるのか…これぞサスペンス #彼と彼女の衝撃の瞬間
■あらすじ
イギリス郊外の森で、女性が殺される事件が発生した。TVニュースの女性記者であったアナは、事件の取材で犯行現場に向かっていた。
一方、地元警察のジャックは、森で捜査の陣頭指揮をとる。彼は殺害された女性を見て思った。昨晩一緒にいた女だと…
■きっと読みたくなるレビュー
これぞ怒濤のサスペンス!面白いっ
次々と展開される場面描写が面白くて、どうやっていくのか気になる気になる。各章の最後の一文で、えっ?!といった、読者を決して休ませてくれない書きぶりが見事!
主人公二人の嘘と隠し事が読 -
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ネタバレ『彼と彼女の衝撃の瞬間』のアリス・フィーニーの最新作(といっても昨年7月刊行ですが)。
今回も”彼”(相貌失認という障がいを持ち、顔を見てもそれが誰かわからないアダム)と”彼女”(その妻アメリア)+1(謎の女ロビン)の交互モノローグで展開されていく緊迫感溢れるサスペンス。
ただ、今回序盤は事件らしい事件は起きない。
結婚生活に行き詰まりを感じている2人は、何とかその閉塞感を打ち砕こうと”彼女”の職場のクリスマスくじで当たった週末の旅行に繰り出し、そこで見舞われる災難(吹雪、やっと辿り着いたチャペルを改装したと思われるうすら寒い宿泊施設、そこで起きる不気味な事象の数々)が展開されていく。
間 -
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ネタバレ彼(ロンドンから車で2時間の英国の典型的な町、ブラックダウンのジャック警部)と彼女(幸運が重なりBBCキャスターの座を手にしていたが、産休明けの正職復帰により一夜にしてリポーターへ格下げされたアナ)+1の交互モノローグが織りなすページ捲りが止まらなくなる秀作サスペンス。
彼と彼女のルーツとなっているスモールタウン、ブラックダウンの町で起きた連続殺人事件。
最初の被害者はレイチェル・ホプキンズ、昨夜の彼の密会相手、かつ彼女の学生時代のクラスメイト。
のっけからのっぴきらない状況に陥る彼だが、次々に起きる不可解な状況、秘密を匂わせる意味深なモノローグがぐさぐさ刺さってきて緊迫感がたまらない。
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