越智睦のレビュー一覧
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女性ビール職人のスローンの住むビールの町レブンワースは、オクトーバーフェストの準備の真っ最中。そこへ、お祭りのドキュメンタリー映画を撮る一行が現れる。スローンは進行役の俳優は、わがままでちょっと困り者だと感じていたが、その俳優が殺されてしまう。犯人は?
前作から続いて又もや殺人事件。殺人事件とは無縁の町だったはずが、立て続けに起こる殺人。やれやれであるが、オクトーバーフェストは、にぎやかに始まり、スローンは犯人を推理しながらも、パートナーとブルワリーを開ける。
スローン自身の生い立ち探しも始まりそうで、このシリーズは、もうしばらく続きそう。
ああ、米国レブンワースでなくてもいい、今年も日本国内のオクトーバーフェストが開催されることを祈ろう。 -
Posted by ブクログ
両親を知らず里親を転々として育ったスローンは、ビールで有名な町レブンワースのビール職人マックと結婚し、マックの両親・弟に息子と、人生初の家族に囲まれ、両親の経営するブルワリーで幸せに過ごしていた。が、マックが店の若いウェイトレスと浮気している現場を目撃してしまう。弁解し許しを請う夫を家から追い出し、弟が紹介してくれた町に新しくできるブルワリーで働き始める。都会からやってきた新しい店主ともうまくいき、いよいよお店は開店。まずまずの評判とほっとしたのもつかのま、なんとお店のビールタンクで町のビール職人の死体を発見してしまう!
信頼できるマックの両親と弟、ちょっと困った君のマック、人物設定がよくできていて、どんどん読み進んでしまう。そして、スローンの作るデザートやつまみがおいしそう!その上、とにかくビールがおいしそう!!
ああ、青空の下で冷た~いビールが飲みたい!! -
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エリー・アレグザンダーのビール職人シリーズ第一弾!
アメリカにある実在の町レブンワースを舞台にしたコージーミステリです。
ビール職人の主人公の仕事を通して、ビールの醸造工程やフードペアリングなど、
ビールについての知識が深まります。
ビール好きにはたまらない、ビールまみれのミステリです。
主人公の人生の葛藤の部分も丁寧に描かれていて、
人間ドラマとしても濃い内容になっています。
◇おすすめポイント
・ビールに関する豆知識が豊富
・ブルワリーの経営に関する情報も豊富
・人生の困難に立ち向かう主人公の姿
◇こんな方におすすめ!
・クラフトビールが好き
・ビールの醸造工程に興味がある
・もっとビールを楽しみたい -
Posted by ブクログ
ビールが題材なことに惹かれて手に取った。
原題の「Death on Tap」には笑ってしまったけれど、あけすけでビール小説としては相応しいのかも。翻訳タイトルはちょっと今時のネーミング風潮に寄せ過ぎかつこざっぱりしていて味気ない。
さて本作、ミステリとしては素朴で驚きは少ないけれど、なにせ魅力的なビールと料理、そして人。
ドイツの色濃いアメリカの町にあるビールの醸造所とパブを舞台に、その造り手を主人公にしてビールの魅力を丹念に描きながら、過剰に蘊蓄を述べたてる野暮はない。
主人公のスローンを初めとした登場人物達が一様に魅力的で親しみやすく、物語の町の中へとすんなりと入っていけます。
それだけに、ミステリ小説にしては大袈裟な波の無い展開でも、スローンと一緒に目の前に出来事のように同様してしまう。そりゃあ殺人事件が起きたのだもの、平常では当然ないよね、と。
明るく涼しい風の新しい朝を迎えたような締めくくりに、この町とスローンのこれからを見続けたい思いが……と後引く余韻を味わっていたら、なんと本国では続編が刊行されているそうで。それも是非、翻訳され読めることを期待します。 -
Posted by ブクログ
アルコールは何でも好きですが、どちらかといえばビールよりワイン党です。しかし、これらがミステリー小説に登場するとなると、ビストロやリストランテが舞台という話はあっても、ブルワリーが舞台という話を私は知りません。初めてです。
まるでドイツなアメリカのとある町。ここでは町をあげてドイツの風情を醸し出すことに勤しみ、ブルワリーも点在。そんななかでいちばん大きなブルワリーに嫁入りした主人公。社長夫婦の息子である夫は色男。夫と尻軽女の浮気現場に出くわして居たたまれず、主人公は新たにオープンするブルワリーで働くことに。
この話のどこにミステリー要素があるのでしょう。日常の謎系かと思ったら、堂々の殺人事件が起こります。犯人は最初から怪しすぎる奴だから、言ったところでネタバレになりません(笑)。主人公はたいした推理をしないし、動機も何もかも弱すぎて、ミステリーとしてはちっとも惹かれない。
だけど、ビールとそれにあわせて出される料理が素敵すぎる。ナッツ程度のものではなく、きちんとした料理を出し、バーとダイニングスペースが仕切られているパブならば、未成年者も出入りしていいという法律があるのだということも知りました。
えらく中途半端なところで終わられても、ミステリー部分についてはほぼ興味わかず。続編が刊行されるならば、ビールと料理に釣られて読むでしょうね。 -
Posted by ブクログ
最近ワールドカップに夢中で本読めてなかったので、姪っ子が帰ってから久しぶりに本を読むためにカフェに行ってきました。しばらく読書から離れてると、環境変えて読みたくなるこの感じ、何なんですかね…。
さて、本作。
書店に、猫に、ミステリー。
私のツボを遺憾なく押さえてきた作品であります。
装丁の絵も可愛い。
でも、某古典ミステリのネタバレをしてるのはよろしくないなぁ笑。
亡き大叔母の書店を相続したアラサー女子・ダーラ。彼女の飼い猫であり書店の真の(?)主・黒猫のハムレットや、気難しいけど頼れる雇われ店長、素行不良と思いきや爽やか好青年なバイト君、元警官で私立探偵の女友達などなど、個性的なキャラ達が賑やかに活躍しまくるコージー・ミステリです。
うん、なんていうか、ザ・コージーミステリのお手本!っていう以上の印象に欠けます(笑)。
キャラクタ達はすごく魅力的なんですが、本筋であるはず(もしかしたら違うのか?)のミステリの部分が全く機能していません。
①主人公が容疑者になりうる人達の発言を受けて、直感で(もしかしてこの人が犯人なのかしら?!)って勝手にビビる。
②その後のやり取りで、(やっぱ違うわ!この人にこんなことできんわ!)と勝手に合点する。
もはや推理してない(笑)。頼りは女の勘(笑)。
あとは、ハムレットの一挙手一投足に「犯人を示しているに違いない!」って本が落ちるたびに色めき立つのが面白かった(笑)。
邦訳されてないシリーズの前作で、ハムレットが探偵としての才能を発揮したからこその信頼なのかも知れないけど、大の大人達がそろってニャンコの行動に理由を見出そうとするのはなかなかイタい(笑)。
散々言ってますが、読み進めるほどキャラクタ達の魅力はいや増していく作品なので、読み物としては一読の価値ありだと思います。ただ、推理小説ではありません。最初から最後までコイツだろな…と思ってた人がやっぱり犯人でした(笑)。
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Posted by ブクログ
NYブルックリンの書店。従業員を従え、客を選び、君主の如くお店に君臨するは黒猫ハムレット。
権力をふるい、愛想はふりまかず、しかし鋭敏な頭脳と勇気ある行動で人間たちの事件を解決に導く!
そんな猫に振り回される、書店のオーナー、ダーラが主人公です。
(作中でエドガー・アラン・ポォの「モルグ街の殺人」のネタバレがありました)。
まずブルックリンにある書店という雰囲気が素敵。近所の人々との交友もほのぼのしていて、穏やかな生活感が漂います。この猫を中心とした温かく楽しい人間関係が本書の一番の魅力に思いました。
猫のハムレットは強烈な存在感を放つものの、あくまでも物語の外側から全てを見通しているかのような立ち位置で、変に擬人化されたりしていないのも好感でした。
可愛らしさではなく、謎に満ちた猫の魅力があったと思います。
事件の方は、犯人が分かりやすいのがちょっと残念でしたが、終盤の犯人との攻防にはハラハラしました。犯人のいやに頭が回る不気味さが際立って恐ろしかったです。
しかしなんといっても、ハムレットがかっこいい!
ダーラはこれまで、飼い主の尊厳を得られずハムレットを鬱陶しがったりもしていたのですが、彼女が泣きながらハムレットの心配をする様にはこちらも胸が締め付けられました。
街と人々の作品世界がすごく好みです。軽すぎず重すぎず、読後感が良いコージーミステリ。ぜひともこの人々と猫の他の作品も読みたいです。