あらすじ
アメリカ北西部のレブンワースは、ドイツのバイエルン地方に似た風景が広がる、ビールで有名な小さな町。町で一番のブルワリーを夫とその両親と一緒に切り盛りするわたしは、幸せな日々を過ごしていた――夫の浮気が発覚するまでは。わたしは家から夫を追い出し、町に新しくオープンするブルワリーで働くことにした。フルーティーながらもすっきりした後味のビールや、腕によりをかけたわたしの料理がうけて、開店初日は大成功! しかし翌朝、店で死体を発見して――。愉快でおいしいビール・ミステリ登場!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
また最高のコージーミステリーに出会った。美味しい料理やビールへのこだわり、実在するレブンワースの街や自然の美しい描写など舞台がとても魅力的で読んでいるすべての瞬間が楽しい。知人にドイツ系アメリカ人がいるが、Ja!などドイツ語を交えて話す様子は本当にその通りで彼らを思い出しながら読むのも楽しかった。スローンも大変な過去を経験した中でも賢明に明るく生きていて、すぐ好きになってしまった。まだ明らかになっていない謎も多そうで続きもぜひ読んでみたい。
強いていうなら最後の謎解きについてはもっと捻りがあるかと思いきやそんなことはなかった点だけ少し残念ではあったが、謎解き以外の部分にも魅力がたくさんあるのであまり気にならなかった。
Posted by ブクログ
夫の浮気現場を見てしまったビール職人のスローンは、新しいブルワリーで働くことに。そこで遭遇した殺人事件に巻き込まれたスローンは。
ビール×ミステリー!!ビール好きにはたまらない描写が盛りだくさん!料理も美味しそう!→
かなりの飯テロ酒テロ小説(笑)たまらん……パブでクラフトビール飲みたいいいい!!
ミステリー的にはかなりライトで、正直犯人バレバレやし、トリックも何もあったもんやないんやけど、これは主人公スローンの物語を楽しむシリーズでしょ。とりあえず次も読むよ!
Posted by ブクログ
ミステリーとしては軽めで、さくさく読めた。
ビールと料理が美味しいそうで、写真で検索したレブンワースの街並みもきれい。
こういう街で、こんな風に働いて暮らしてる人がいるんだなと思った。
Posted by ブクログ
ビール醸造お仕事系コージー。
初っ端でセンセーショナルな浮気現場に遭遇し、ヒロインのショックが伝わる。こんなん見てよく耐えたわー。
そして、ヒロインの過去がまた天涯孤独の辛いストーリーで温かな家族と出会って再構築しようとしてる姿を見て応援したくなる。
アレックスやギャレット、ハンスが素敵でコージーらしくて癒される。
エイプリルみたいな街の嫌われ者かつゴシップ好きなお節介はよく使われる人物だと思うし、楽しい。
なんといってもレブンワースの街が主役と言ってもいいくらい存在感がある。またシュトルーデルがすごく美味しそう。ビールの醸造について詳しく解説してくれるし、ホップの栽培についてホームブルワリーの人気で入手が困難になりつつあることも面白かった。クラフトビールって日本でもよく見かけるしなぁ。
早くマックと離婚しちゃって欲しい。好感度が全然上がらない。
Posted by ブクログ
まるで日本の小説のようにサクサク読めました。コージー?の部類に入るのか、殺人事件起きてるのに非常にのどか。その事件すら、最後に付け足しのように登場しました。これはこういう作品なんですね。レブンワースののんびりした雰囲気、田舎ならではの人々のつながり、ビールと料理の美味しそうな描写を味わう作品かな。
Posted by ブクログ
クラフトビール含むビール好きなので読んでみました。
本作のヒロインは経験豊かなビール醸造家であり、同時にマイクロブリュワリー(パブ併設)の新規立ち上げ中心人物です。
そのヒロインが私生活トラブル(ついでに殺人事件)を捌きながら仕事に邁進する姿は、見ていてなかなか気持ちの良いものです。
ヒロインの息子との関係、ヒロインと義両親との関係には、ファミリー物が苦手な私でも、心が温まりました。
(ついでに殺人事件)と表記したとおり、ミステリとしてはたいへん小玉です。これがコージーミステリというやつですか。
ヒロインの視点で物語が進行するのですが、このヒロインは特に名探偵というわけでもなく。
というか探偵役がいるような話ではないです。
等身大の日常系です。
等身大なだけあって、舞台であるレブンワースの街並みの描写や人々の生活の書き込みが魅力的です。
現地行ってみたいですね。ぼんやり2週間くらい滞在してみたいです。
しかしまずは、近所のビアパブで一杯です。プロージット!
Posted by ブクログ
好感のもてる主人公で良かったです。ロマンスの種はまかれて次巻へ持ち越しといったところでしょうか。訳者あとがきにビールが飲みたくなる、とありましたが、私はドリトスが食べたくなりました。ていうかドリトスとドンタコスをずっと食べてる。肝心の事件はあっさりして少し拍子抜けでしたが、コージーミステリに稀にみられる、「動機に全く共感できない近所の奥さん、しかも地味キャラが犯人でした」ってのよりは良いかな。
Posted by ブクログ
久しぶりの海外ミステリィ。ジャケ買い。まず訳に違和感がない!海外作品は何より翻訳が一番大事だと思うのです!!!こちらは申し分ない訳でした^^ 嫌いの私ですら旨そうに描写されるビール、好きな人ならもう涎が出ることでしょうww 一緒に出される料理やデザートも良し。ビール職人の主人公・スローン、夫・マック。その両親のクラウス夫妻。新しく出来たブルワリー〈ニトロ〉経営者・ギャレットなど…魅力的なキャラクタも多く、読んでいて楽しかった^^ 唯一のマイナス点は・・邦題が糞過ぎること。この訳者にはユーモアというセンスがありません…。自分ならどんかタイトルにしようか、と考えながら読むのもまた楽しいかも。星四つ半。
Posted by ブクログ
自分がビール好きなので好感の持てるコージーでした。もうひとひねりあるかと思いきや、案外あっさり終わりました。次回も期待。やはりコージーの選択は創元推理さんと気があいます。
Posted by ブクログ
なるほど…
クラフトビールというモチーフは素敵だけど、話の筋にいまいちノリきれなかった。登場人物も素敵な人がいない〜。嫌いってほどではないけど、面白いとあまり思えないうちに終わってしまった…
シリーズもののようですが、続きは多分読まないかな…
Posted by ブクログ
ビールに纏わる物語としてはとても興味深かったですが、推理小説という点では楽しめなかったです。推理要素が無いし最後が呆気なさすぎて、
これで終わり??って気分でした。
Posted by ブクログ
愉快で楽しいビール・ミステリ登場!とあるように、肩の力を抜いて気軽に読めた。最近は日本でもクラフトビールが流行っているし、ある程度の単語も聞き覚えがあって取っ付きやすい。ミステリ要素は普通、というかそこに重きを置いていない感じ。ええっ?とも、おぉっ!とも驚かなかった。そもそも誰も追い込まれてもいない。主人公スローンを取り巻く人間模様がメインのお話。「これからどうなるの?」と続きが気になるので、確実に次回作も読みます^_^。
Posted by ブクログ
両親を知らず里親を転々として育ったスローンは、ビールで有名な町レブンワースのビール職人マックと結婚し、マックの両親・弟に息子と、人生初の家族に囲まれ、両親の経営するブルワリーで幸せに過ごしていた。が、マックが店の若いウェイトレスと浮気している現場を目撃してしまう。弁解し許しを請う夫を家から追い出し、弟が紹介してくれた町に新しくできるブルワリーで働き始める。都会からやってきた新しい店主ともうまくいき、いよいよお店は開店。まずまずの評判とほっとしたのもつかのま、なんとお店のビールタンクで町のビール職人の死体を発見してしまう!
信頼できるマックの両親と弟、ちょっと困った君のマック、人物設定がよくできていて、どんどん読み進んでしまう。そして、スローンの作るデザートやつまみがおいしそう!その上、とにかくビールがおいしそう!!
ああ、青空の下で冷た~いビールが飲みたい!!
Posted by ブクログ
コージーミステリというよりロマンス寄りの雰囲気。ビールとおつまみがとても美味しそうで、読み終えた日の夜はビールを開けた。アメリカなのにドイツというLeavenworthも見てみたい。
Posted by ブクログ
エリー・アレグザンダーのビール職人シリーズ第一弾!
アメリカにある実在の町レブンワースを舞台にしたコージーミステリです。
ビール職人の主人公の仕事を通して、ビールの醸造工程やフードペアリングなど、
ビールについての知識が深まります。
ビール好きにはたまらない、ビールまみれのミステリです。
主人公の人生の葛藤の部分も丁寧に描かれていて、
人間ドラマとしても濃い内容になっています。
◇おすすめポイント
・ビールに関する豆知識が豊富
・ブルワリーの経営に関する情報も豊富
・人生の困難に立ち向かう主人公の姿
◇こんな方におすすめ!
・クラフトビールが好き
・ビールの醸造工程に興味がある
・もっとビールを楽しみたい
Posted by ブクログ
ビールが題材なことに惹かれて手に取った。
原題の「Death on Tap」には笑ってしまったけれど、あけすけでビール小説としては相応しいのかも。翻訳タイトルはちょっと今時のネーミング風潮に寄せ過ぎかつこざっぱりしていて味気ない。
さて本作、ミステリとしては素朴で驚きは少ないけれど、なにせ魅力的なビールと料理、そして人。
ドイツの色濃いアメリカの町にあるビールの醸造所とパブを舞台に、その造り手を主人公にしてビールの魅力を丹念に描きながら、過剰に蘊蓄を述べたてる野暮はない。
主人公のスローンを初めとした登場人物達が一様に魅力的で親しみやすく、物語の町の中へとすんなりと入っていけます。
それだけに、ミステリ小説にしては大袈裟な波の無い展開でも、スローンと一緒に目の前に出来事のように同様してしまう。そりゃあ殺人事件が起きたのだもの、平常では当然ないよね、と。
明るく涼しい風の新しい朝を迎えたような締めくくりに、この町とスローンのこれからを見続けたい思いが……と後引く余韻を味わっていたら、なんと本国では続編が刊行されているそうで。それも是非、翻訳され読めることを期待します。
Posted by ブクログ
アルコールは何でも好きですが、どちらかといえばビールよりワイン党です。しかし、これらがミステリー小説に登場するとなると、ビストロやリストランテが舞台という話はあっても、ブルワリーが舞台という話を私は知りません。初めてです。
まるでドイツなアメリカのとある町。ここでは町をあげてドイツの風情を醸し出すことに勤しみ、ブルワリーも点在。そんななかでいちばん大きなブルワリーに嫁入りした主人公。社長夫婦の息子である夫は色男。夫と尻軽女の浮気現場に出くわして居たたまれず、主人公は新たにオープンするブルワリーで働くことに。
この話のどこにミステリー要素があるのでしょう。日常の謎系かと思ったら、堂々の殺人事件が起こります。犯人は最初から怪しすぎる奴だから、言ったところでネタバレになりません(笑)。主人公はたいした推理をしないし、動機も何もかも弱すぎて、ミステリーとしてはちっとも惹かれない。
だけど、ビールとそれにあわせて出される料理が素敵すぎる。ナッツ程度のものではなく、きちんとした料理を出し、バーとダイニングスペースが仕切られているパブならば、未成年者も出入りしていいという法律があるのだということも知りました。
えらく中途半端なところで終わられても、ミステリー部分についてはほぼ興味わかず。続編が刊行されるならば、ビールと料理に釣られて読むでしょうね。