あらすじ
実験的に始めた稀覯本のオンラインショップや、新設したコーヒー・バーなどが順調で、それなりに繁盛しているニューヨークの書店。オーナーのダーラは、書き入れどきの感謝祭を目のまえにして張り切っていた。片や書店のマスコットの黒猫ハムレットは相変わらず気ままに昼寝をしたり、シャーと威嚇したり。大変なのは、友達以上恋人未満の関係だった刑事リースの婚約者につきあわされることくらいという日々を送っていたダーラだが、近所でとんでもない事件が発生して……。黒猫名探偵シリーズ完結編!
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Posted by ブクログ
『書店猫ハムレット』シリーズの五作目ですね。
シリーズは、これで完結になります。
ダーラの書店とコーヒー・バーの経営が順調にいって、忙しいを送っている。
そこえ、「どうしょう!ダーラ、助けて!」と、リースとの結婚を控えたコニーから、電話が入る。
ダーラはコニーに引きずり回されるはめに………!
一方で書店長のジェームズがやっている稀覯本のオンラインショップも、順調なのだが、気になる本が出てくる。ナサニエル・ローソンの『大理石の牧神』という本なのだが、競売価格が異常に高くついている。店としては喜ばしいのだが、ジェームズは何かありそうだと勘ぐる。後にこれが事件に結びついてくるが?
お隣のアンティークショップを開いているブリンスキ兄妹の店に、コニーのブライダル商品を探しに行く付き合いをさせられるダーラだが、なんと、店で兄のミスター・ブリンスキが椅子に座って亡くなっているのを発見する。刑事のリースの見解は他殺のようだ?
またしても、殺人事件に巻き込まれるダーラ!
ハムレットとのコンビで、事件解明に………?
最後に巻になって残念です。
リースとコニーのカップルの他にも、ブリンスキ兄妹の妹のメリーアン、店長のジェームズ、店員のロバート、探偵のジェイクにも、恋のお相手が出来て、果ては、ハムレットにもどうやらハムレットにそっくりの黒猫のメスが登場してきます……!
ととも、話の進展では、終わりそうにない登場人物の関係性です。そこのところが、釈然としませんが、アリ・ブランドンは、どうやら新作(名探偵黒猫コンビのシリーズ)に着手しているようです。著名を〈探偵ダ・ヴィンチ〉のダイアン・A・S・スタカート名義で出版されるとか(日本ではまだ翻訳されていません)〈探偵ダ・ヴィンチ〉は絶版で古本を探しているところなので、気になりますね?
(メメさん、『書店猫ハムレット』を読み終わりました。まだまだ続きが読みたい気分ですが、仕方がないですね。愉しいシリーズでした(=^ェ^=)
ありがとうございます♪ヽ(´▽`)/♪)
Posted by ブクログ
『書店猫ハムレットの挨拶』
著者 アリ・ブランドン
訳者 越智睦(おち むつみ)
黒猫ハムレットとダーラの冒険最終章、読み終えてしまいました。(第五弾、本書で完結です。)
ネタバレにならないよう、少しだけ感想を述べます。ダーラの経営するニューヨークのブルックリンにある書店では、稀覯本のオンラインショップや、コーヒー・バーも順調そうな傍ら、友人の警察官リース刑事とコニー・カペロの結婚式の準備の手伝いも忙しそうです。
書店猫のハムレットは相変わらず、悠々と店内を見渡しているかのような存在感です。
そんな日常に、またまた近所で事件が?!今回は隣人のミスター・プリンスキが亡くなってしまいます。老衰かとも思われましたが、警察は調査を始めます、、。
ブライダルショップの経営者ダニエルと従業員のヴィニーの兄弟の間の複雑な家庭環境、
ネットオークションに出していた稀覯本、ナサニエル・ホーソーン作『大理石の牧神』を欲しいと言ってきた怪しい雰囲気の男と、時を同じくしてプランスキ夫妻がエステート・セールで手に入れた本を仕入れていた中にも、同じタイトルの新しい版の本が見つかります、、、key wordはー秘密信託ー。
一方で恋の話も多めかな〜
リースとコニーの結婚準備の他にも、亡くなったミスター・プリンスキの妹のメアリーアンやダーラ、(ジェイクにも!)そして、ハムレットにもオフィーリアが登場します。登場人物のバランスをとるかのように恋バナがちらつきながら、賑やかな展開がありますね。ーこれくらいに、しておきますね。ー
全てが落ち着き、穏やかな日常に戻て、ダーラとハムレットは一緒にケーキを食べながら談笑しているかのようですね。これからも親友ですね。(*´︶`*)
愉しいシリーズをありがとうございました。
(次は別名義の〈探偵ダ・ヴィンチ〉シリーズが出ていますね、気になります、、。)
Posted by ブクログ
書店猫ハムレット、完結編。完結って言っても、これからもダーラの慌ただしい日常は続くんだろうなという、良い終わり方でした。ただ隣人のミスター・ブリンスキーが今回は被害者。ブリンスキー兄妹の過去や、稀覯本に隠された遺言書など、何だか取ってつけたような事件だったので、それだけで身近な人が犠牲になって居なくなると寂しい。無理に殺人事件を起こさなくても、良かったんじゃないかなあと思ってしまった。そしてリース刑事の婚約者、コニーはいわゆる構ってちゃんで、悪気はないけどその分タチが悪い。読んでいても私までイラッとした。あのまま無理矢理結婚(たぶん出来なさそうだけど)しても上手くいかないだろうなあ。だからと言ってダーラとリースも噛み合わないと思うけど。そんな未来を想像してしまう、楽しいシリーズでした。
Posted by ブクログ
書店猫ハムレットの第五弾。
この作品で最後。
前作で突然婚約を発表したリース刑事、
その婚約者のドレス選びに振り回されるダーラだが、
そんな中、隣人の年よりの兄妹の兄が殺される。
最初の作品から登場していて、
店員ロバートの保護者と言っても良かったので、
ちょっとショックだった。
案の定、リース刑事の結婚は破局したけど、
ダーラの仲は進まなくてがっかり。
甘い展開を期待したわけではないのだけれど。
それとハムレットとそっくりの黒ネコがうろうろしていたのに、
あっさり捕まってしまって、連れて行かれてしまったのもがっかり。
本に隠された遺言書が関係していた事件そのものは面白かったけれど。
もうちょっとだけ華々しく終わってほしかったかな。
Posted by ブクログ
アメリカの作家「アリ・ブランドン」の長篇ミステリ作品『書店猫ハムレットの挨拶(原題:Twice Told Tail)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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さようなら「ハムレット」……。
大人気の黒猫の名探偵シリーズ完結編!
稀覯本のオンラインショップやコーヒー・バーが順調なニューヨークの書店。
オーナーの「ダーラ」は、書き入れどきの感謝祭を目のまえに張り切っていた。
片や書店のマスコットの黒猫「ハムレット」は、相変わらず気ままに店内で昼寝したり、シャーと威嚇したり。
充実した日々を送っていた「ダーラ」だが、近所でとんでもない事件が発生してしまい……。
大人気の黒猫名探偵シリーズ、完結編!
訳者あとがき=「越智睦」
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2016年(平成28年)に発表された「書店猫ハムレット(Black Cat Bookshop Mystery)」シリーズの第5作… 最終作となる作品です。
実験的にはじめた稀覯本のオンラインショップや、新設したコーヒー・バーなどが順調で、それなりに繁盛しているニューヨークの書店・ペティストーンズ・ファイン・ブックス… オーナーの「ダーラ・ペティストーン」は、書き入れどきの感謝祭を目の前にして張り切っていた、、、
一方で、書店のマスコットの黒猫「ハムレット」は、相変わらず気ままに昼寝をしたり、シャーシャーと威嚇したり… そんな充実した日々を送っていたが、隣家の「プリンスキ兄妹」宅で殺人事件が発生して……。
読みやすくて気楽に愉しめる正統派のコージーミステリでしたね… ある人物が、犯人か捜査関係者しか知らないはずのことを話したことにより、途中から真犯人は予想ができたので、終盤は動機を確認しながら読んだ感じ、、、
古書に隠された秘密は、書店を舞台にした物語にぴったりだったし、名探偵・黒猫「ハムレット」の活躍も微笑ましくて、好感が持てる作品でした… 第1作から第4作も読んでみたいな。
Posted by ブクログ
書店猫シリーズ最終巻。
終わってしまうのは寂しい。
いつものメンバーに、ご近所さんたち。そして、みんなのこれから…は少し物足りなかった気もするけれど(特にダーラとリースの恋愛模様が)
ドキドキハラハラするミステリも好きだけれど、こういうのほほんとしたシリーズものもやっぱり好き。