あらすじ
実験的に始めた稀覯本のオンラインショップや、新設したコーヒー・バーなどが順調で、それなりに繁盛しているニューヨークの書店。オーナーのダーラは、書き入れどきの感謝祭を目のまえにして張り切っていた。片や書店のマスコットの黒猫ハムレットは相変わらず気ままに昼寝をしたり、シャーと威嚇したり。大変なのは、友達以上恋人未満の関係だった刑事リースの婚約者につきあわされることくらいという日々を送っていたダーラだが、近所でとんでもない事件が発生して……。黒猫名探偵シリーズ完結編!
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Posted by ブクログ
書店猫ハムレット、完結編。完結って言っても、これからもダーラの慌ただしい日常は続くんだろうなという、良い終わり方でした。ただ隣人のミスター・ブリンスキーが今回は被害者。ブリンスキー兄妹の過去や、稀覯本に隠された遺言書など、何だか取ってつけたような事件だったので、それだけで身近な人が犠牲になって居なくなると寂しい。無理に殺人事件を起こさなくても、良かったんじゃないかなあと思ってしまった。そしてリース刑事の婚約者、コニーはいわゆる構ってちゃんで、悪気はないけどその分タチが悪い。読んでいても私までイラッとした。あのまま無理矢理結婚(たぶん出来なさそうだけど)しても上手くいかないだろうなあ。だからと言ってダーラとリースも噛み合わないと思うけど。そんな未来を想像してしまう、楽しいシリーズでした。
Posted by ブクログ
書店猫ハムレットの第五弾。
この作品で最後。
前作で突然婚約を発表したリース刑事、
その婚約者のドレス選びに振り回されるダーラだが、
そんな中、隣人の年よりの兄妹の兄が殺される。
最初の作品から登場していて、
店員ロバートの保護者と言っても良かったので、
ちょっとショックだった。
案の定、リース刑事の結婚は破局したけど、
ダーラの仲は進まなくてがっかり。
甘い展開を期待したわけではないのだけれど。
それとハムレットとそっくりの黒ネコがうろうろしていたのに、
あっさり捕まってしまって、連れて行かれてしまったのもがっかり。
本に隠された遺言書が関係していた事件そのものは面白かったけれど。
もうちょっとだけ華々しく終わってほしかったかな。