越智睦のレビュー一覧
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ネタバレ『彼と彼女の衝撃の瞬間』、『彼は彼女の顔が見えない』のアリス・フィーニー。
まさにこの著者が得意とする思わせぶりな記述、秘められた真実に翻弄されらるサスペンス。
今回のモチーフは母と娘。
今回は4人もの母または(かつ)娘の視点がひしめき合うので、今まで読んできた2作品を上回る交錯っぷり。
お互いの関係性が全っ然掴めない。
表面上の関係はともかく、「実は彼女がそうでないことを知っている」とか「彼女に本当のことを言えなくて申し訳ない」的なことがあちらこちらで出てくるもんだから、「え〜何を企んでるのー」が終始続く。
とある母の日にスーパーマーケットで赤ちゃんが連れ去られる事件が発生した記述から -
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『書店猫ハムレット』シリーズの五作目ですね。
シリーズは、これで完結になります。
ダーラの書店とコーヒー・バーの経営が順調にいって、忙しいを送っている。
そこえ、「どうしょう!ダーラ、助けて!」と、リースとの結婚を控えたコニーから、電話が入る。
ダーラはコニーに引きずり回されるはめに………!
一方で書店長のジェームズがやっている稀覯本のオンラインショップも、順調なのだが、気になる本が出てくる。ナサニエル・ローソンの『大理石の牧神』という本なのだが、競売価格が異常に高くついている。店としては喜ばしいのだが、ジェームズは何かありそうだと勘ぐる。後にこれが事件に結びついてくるが?
お隣の -
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『書店猫ハムレット』シリーズの四冊目ですね。
ダラーの経営する書店にコーヒー・バーを開いてから四ヶ月。ロバートが淹れるラテなどが好評のなか、ハムレットはゆうゆうと、書店を闊歩する。
ダラーの企画で、独立記念日に、ブロック・パーティーを開催することになった。
ダラーは、忙しく準備に奔走する。アクシデントもあるが、なんとか当日を迎えることになるが……?
またしても、殺人事件が勃発してしまう!
頭をかかえるダラーは、真相究明に乗り出すが…?
シリーズ四冊目で、街の立役者になるまでに、地域に溶け込んだダラーだが、リースとの恋に破れ、街の仲間の不仲や不倫に掻き回されて、またしても事件に -
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『書店猫ハムレット』シリーズの三冊目ですね。
前作で、空手大会で話題になったハムレットを「全米キャット・ショー」のゲストとして、フロリダに招待をされる。
おりしも、ニューヨークは冬の真っ只中。ダーラの書店〈ペティストーンズ・ファイン・ブックス〉では、新たにカフェを構える工事を始める矢先だった。
ダーラは、親友の元警官で私立探偵のジェイクと友に、暖かいフロリダにハムレットを連れて、「全米キャット・ショー」の出場を兼ねて、バカンスに出発する。工事はジェームズ教授とカフェを担当する事に成ったロバートに任せて、のんびりするつもりが……?
またしても、〈全米キャット・ショー〉を巡る事件に巻き込 -
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ネタバレ続きが気になってすぐ読んでしまいました。タイトルにある通り、彼と彼女の視点からそれぞれ物語が進み、「犯人は一体誰!?」と気になってしまって、後半の辺りはハラハラして1人で犯人探しをしていました。
「この人が犯人か!」「?この人が犯人?」と次々と予想していた。犯人が犯人ではなくなり、結果的にこの人が…と言うアリスフィーニが得意とする、どんでん返しの連続だった。
個人的にはプリヤが好きだったかな!
アナの隠している秘密が、物語が進むにつれて、それぞれわかっていき、10代の5人組の事や、その5人組がそれぞれ殺されていき、次は自分か(アナか?)と言うところはすごいハラハラした。
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ビール醸造お仕事系コージー。
初っ端でセンセーショナルな浮気現場に遭遇し、ヒロインのショックが伝わる。こんなん見てよく耐えたわー。
そして、ヒロインの過去がまた天涯孤独の辛いストーリーで温かな家族と出会って再構築しようとしてる姿を見て応援したくなる。
アレックスやギャレット、ハンスが素敵でコージーらしくて癒される。
エイプリルみたいな街の嫌われ者かつゴシップ好きなお節介はよく使われる人物だと思うし、楽しい。
なんといってもレブンワースの街が主役と言ってもいいくらい存在感がある。またシュトルーデルがすごく美味しそう。ビールの醸造について詳しく解説してくれるし、ホップの栽培についてホームブルワリ -
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『書店猫ハムレットの挨拶』
著者 アリ・ブランドン
訳者 越智睦(おち むつみ)
黒猫ハムレットとダーラの冒険最終章、読み終えてしまいました。(第五弾、本書で完結です。)
ネタバレにならないよう、少しだけ感想を述べます。ダーラの経営するニューヨークのブルックリンにある書店では、稀覯本のオンラインショップや、コーヒー・バーも順調そうな傍ら、友人の警察官リース刑事とコニー・カペロの結婚式の準備の手伝いも忙しそうです。
書店猫のハムレットは相変わらず、悠々と店内を見渡しているかのような存在感です。
そんな日常に、またまた近所で事件が?!今回は隣人のミスター・プリンスキが亡くなってしまいます。老 -
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【書店猫ハムレットの事件簿】シリーズ第四弾
「書店猫ハムレットのうたた寝」
著者 アリ・ブランドン
訳者 越智睦(おち むつみ)
表紙の大きく口を開けて欠伸するハムレットが眠気を誘いますね〜(u_u)(最近とにかく眠いです、)
シリーズも4作目となると、もう街の住人くらいの気分でストーリーに溶け込みながら、安心して読み進められますね〜(=^ェ^=)
今回は書店の二階に、無事カフェスペースもオープンし、地元の事業主を集めて独立記念日を祝うブロック・パーティの準備が進められています。
予定していた生演奏のバンドが3日前にキンセルになったりとトラブルもありながら、何とか無事に
まずまずの成功 -
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ネタバレ書店猫ハムレット、完結編。完結って言っても、これからもダーラの慌ただしい日常は続くんだろうなという、良い終わり方でした。ただ隣人のミスター・ブリンスキーが今回は被害者。ブリンスキー兄妹の過去や、稀覯本に隠された遺言書など、何だか取ってつけたような事件だったので、それだけで身近な人が犠牲になって居なくなると寂しい。無理に殺人事件を起こさなくても、良かったんじゃないかなあと思ってしまった。そしてリース刑事の婚約者、コニーはいわゆる構ってちゃんで、悪気はないけどその分タチが悪い。読んでいても私までイラッとした。あのまま無理矢理結婚(たぶん出来なさそうだけど)しても上手くいかないだろうなあ。だからと言
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Posted by ブクログ
ネタバレ書店猫ハムレットシリーズ、第4弾。今回は、独立記念日の地域のお祭りを企画。ダーラはよく働くなあ。離婚してテキサスからやってきたヒロイン、と言うバックボーンしか語られないけど、企画力や行動力はたいしたもの。個人経営の本屋は生き残りが大変なので、あの手この手を打たないといけない感じがよく分かる。いつの間にかカフェも併設しているしね。
今回の事件は、元バレエダンサー2人の変死から始まる。ついにはダーラも狙われて、あわやという展開。あとリース刑事にも婚約者が出来て、モヤモヤという話でした。その気があまり無かったのに、いざとなると気になり出すダーラ。次はとうとう最終話。早く読みたい、さあ読もう。