長尾剛のレビュー一覧
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古代から存在した戦う女性たち。日本史の中の女武者列伝。
序章 女軍という存在
第一章 神話時代から古代の女軍
第二章 武士の時代の女軍たち(1)
第三章 武士の時代の女軍たち(2)
第四章 幕末動乱の中に散った女軍
第五章 近代、封殺された女軍の魂
おわりに 現代日本に甦った女軍の魂
参考文献らしきものは、文中に少しだけ。
『日本書紀』に「女軍(めいくさ)」という言葉がある。
女の戦士・・・戦う女性が存在したという。
日本史の中に存在した、そんな女武者を探し、語る。
更に、男性と同格の立場で戦う女軍の“魂”を探し、語る。
でもね、一部を小説風に脚色なんですね~。
諸説含めて歴史的事実に則ったと -
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漱石門下生まるわかりな一冊。
非常に読みやすく、シンプルに纏められているので、数多き漱石門下についての入門書としては丁度良いのでは。
最も、「漱石ゴシップ」の方の本の為、新鮮味は余り無いと云うか…切り口がまた其処?感は否めないというか。(だかからこそ解りやすくすんなり入ってくると云う点もあり)
偏って子規や虚子好きと云う自分にとっては、虚子子規の下りは「…そうかな~?」と云う点も残りつつ…。
しかし著者の漱石愛が凄い。漱石大好きすぎるので、若干思い込みで書かれている様な気もしますが、漱石大好き!と云う方なら共感が得られる部分でもあります。 -
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西郷隆盛の述べる人の進むべき「正しき道」に関する教え。リーダーとして政治や事業を行うべき立場の人間、そのような立場を目指す人間、それだけでなく人として生きる者すべてが持つべき日々の心構えが述べられています。幕府側として戊辰戦争に敗れた庄内藩士達が、明治政府から離れて下野した後の西郷隆盛に合って教えられた話なので、明治政府の批判を多分に含んだ敗者の愚痴のように聞こえなくもない。本書は現代語訳というだけでなく著者の解釈によって話が付け加えられ読みやすくなっています。所々具体的な話しになるとなるほど、役に立つなぁ、と思う箇所もありますが、基本的には儒教的な正道なので、大部分は「ははぁ、仰る通りです」
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以前から、孫子や孔明などの中国の軍略家の本を読もうと思っていたが、なかなか手につけられず、やっとこさ読んだ本。負け戦の6パターン「走る」「弛む」「陥る」「崩れる」「乱れる」「逃げる」やダメな将の5つのパターンなど、様々な場面を想定し、分類されている。西洋で言えば、フレームワークだ。戦は、兵隊のモチベーションを維持しつつ、国の軍費を抑えつつ、以下に敵国を自分の思い通りに動かすかが勝負になる。その戦略の知恵が詰まっているので、ビジネスにも応用ができると感じた。西洋でいうとフレームワークというのだろうか?様々なフレームワークがでてきて、非常に勉強になった。これからは東洋の時代かな〜
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ネタバレ頼山陽資料館で、抹茶とか飲んでるくせに、実は「日本外史」読んだことないです。
歴史でも知識として、名前を覚えたくらい。
えーと、どんな内容なの?
幕末の志士たちが、熱狂的に読んで、熱く語り合ったとかいうベストセラー。
色々出てるのですが、漢文読めねえ。いっぱい注釈ついてないと、分からない。
という、トホホな自分がやっとこ手に取ったのが、「超」現代語訳。
ここまで易しくしてもらわないといけないとは、己の読解力に不安が出てきました。
幕末の志士たちは、これを読んで、尊皇攘夷!て盛り上がっていたのですね。
頼山陽の好き嫌いエッセイというか、歴史上のサムライたちの好き嫌いを熱く語って -
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ネタバレ杉田玄白さんの「蘭学事始」を、読みやすくしてくれた本です。
この本が読みたいと思ったきっかけは、三谷さんの本。
「鼻を『フルヘッヘンド』する」というのが出てくるけど、
実は…という話題から興味が出ました。
「解体新書」を言えば、杉田玄白さんが有名ですが、
実は前野良沢さんが頑張ったんだなぁ。
玄白さんは自分でも性格が「大雑把」と書いているので、
この2人の血液型を想像すると、玄白さんがOかB、
良沢さんはAだったと察するけど(笑)
「ターヘル・アナトミア」を訳した人たちのように、
書いてあることが全くわからない、調べようにも辞書がない、
という状況から、必死で勉強して、だんだん意味が理