佐々木小次郎との戦い、二刀流の遣い手……など、戦国末期から江戸初期にかけて生きた、不世出の天才剣豪・宮本武蔵の名を知らない日本人は、まずいないだろう。「五輪書」は、戦国末期から江戸初期に生きた不世出の剣豪、宮本武蔵が最晩年に書き記した兵法書である。兵法書とは、言うまでもなく、武芸の解説や武士の心構えについて、独自の説を理論化したものである。その点、「五輪書」も例外ではない。敵という言葉に象徴される人間関係、個人の覚悟など、これほど現代人の生き方を指し示す兵法書も珍しく、現代人の必読書といえよう。
Posted by ブクログ 2023年03月18日
剣豪・宮本武蔵の"五輪書"のエッセンスを現代語でまとめあげた一冊。筆者によれば、武蔵が死の直前に一気に書き上げた原著は、文書の流れが十分には整理しきれておらず、本人も手直しを考えていたという、ある意味未完成版とのこと。そのため直訳では大意をつかみづらく、この本では原著の要所を抜き...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月15日
「新釈「五輪書」」5
著者 長尾剛
出版 PHP文庫
p150より引用
“成すべきは、毎日の努力である。
千日の稽古が「鍛」であり、万日の稽古が「錬」である。
だから「鍛錬」なのである。”
ノンフィクション作家である著者による、
大剣豪・宮本武蔵が書き記した兵法書「五輪書」を、
わかりやすく編...続きを読む