荒木飛呂彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの巻の魅力の中心は、家族の長である東方憲助のかっこよさにある。これまでの他の登場人物と違って彼だけが、明確で地に足の着いた生きる目的(家族の幸福を守る)と命を懸ける覚悟を持ち、それがブレない。(そして前作SBRでは、そんな誰よりも深く腹の極まった男こそがジョジョに立塞がる最後の敵だったのだ。)
彼の「キング・ナッシング」もまた、他のスタンド能力のすべて(康穂を除いて)が他者から何かを奪うものであるのに対して唯一、己にとって必要なものを、ヒントを頼りに見つけ出す能力なのである。一見ひ弱な能力だが、他のスタンドが使い手の歪みを反映した能力を備えていることを思うと、逆説的に憲助本人の精神的な基盤 -
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6部は是非カラー版で読んで!
少年ジャンプ掲載当初はモノクロということもあり、後半のストーリーと絵の表現の難解さに負けて流し読みしてしまい、個人的に各部でもっとも低い評価をしていました。似たような感想を持つ方も居るのではないかと思います。しかしながら、この度カラー版で読み直してみると一転、読み込み甲斐のある重厚なストーリーと成熟した作画内容に夢中になっていました。今では他の部に劣らぬ評価に転じています。6部では特に多い見開きページ全面に展開する構図は素晴らしいです。塗りも後発だけあって大分こなれた感じで美麗です。カラーで見る虹は美しいですよ。