加藤千恵のレビュー一覧

  • その桃は、桃の味しかしない

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    奇抜な設定に反して、静かに淡々と進む物語。なのに、徐々に胸の奥に少しずつ溜まっていくなにかの存在を感じずにはいられなくなって。西加奈子さんの解説を読んでまさにそれだと思い当たる。『疼き』。なるほど。女は強いのか弱いのか、よくわからなくなる。泣き叫んで早く楽になりたい。

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    2013年08月06日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    短歌が目当てで購入。
    17歳ってこんなだったけど、だからって17歳の頃の自分にこれは書けないなってものばかりでした。

    自分が特別不幸だと思い込んだり、自立心と反抗心と妄想がごっちゃになったり。
    10代後半の内向的な自意識過剰っぷりをちぎっては投げるような作品だと思います。

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    2013年08月02日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    いつも加藤千恵さんの本はいたたまれないくらい後味が悪いんだけど、この本はそんなことなかった。短歌が多めなのも良かった。

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    2013年07月10日
  • 春へつづく

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    北海道にある中学校を舞台にした連作短編集。校舎内にある「あかずの扉」がキーワードとなってるのかな。春へ続くって素敵だと思うけど、でもどこかもの悲しい話が多かった印象がある。

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    2013年05月29日
  • さよならの余熱

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    恋愛短編集。

    うん、全体的にちょっと切ない。
    相手が自分だけを見ているわけではない話が多い。

    あぁ。でもなんか、わかる〜って感じ。

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    2013年03月22日
  • ハニー ビター ハニー

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    「せつない」の詰まった短編集。

    表紙がすごくいいなあ、ほんとにこんな感じ。
    綺麗に着飾って、髪を巻いて、おしゃれなお菓子を男に食べさせられるのだ。
    女として生まれたことへの何とも言えない悲しみとプライドと美しさがある。


    いまどきの女のにおいがしてライトな感触であるにもかかわらず、苦い。
    題名に添うなら、最初は甘くて、だんだん苦いなあと思うようになっても結局甘さを探して甘いふりをしてしまう、というか。どんなにビターがあっても恋愛をハニーと定義してしまう不思議、というか。
    そういう、恋愛の普段あまり描かれない・けど確実にあるもやもやを題材にしている。

    各短編にスイーツが登場するんだけど、そ

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    2019年06月11日
  • 映画じゃない日々

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    ひとつの映画を通じて、女子高生から主婦にいたるまで、いろんな女性の思いがつづられた作品。

    全体的に悩みを抱えた人達のお話しなので明るい雰囲気はないけれども、いろいろと女性について考えるのに参考になる。

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    2012年11月20日
  • 映画じゃない日々

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    映画はいいなぁ。
    満ち足りない日常も、閉塞感も、悲しみですら綺麗な画になる。そして1番幸せなところで「めでたし、めでたし」となる。
    ところが、現実はもちろんそうはいかない。満ち足りなさも閉塞感も悲しみも、乗り越えて、もしくは抱えて一緒に生きなければならない。もちろん「めでたし、めでたし」の向こう側にある日々も。

    そんな「映画じゃない日々」を生きる8人の女性たちの短編集です。
    加藤千恵作品は読むと苦しくなることを知りながら、いつも読んでしまいます。淡々と過ぎる日常に潜む、むなしさとか閉塞感を描くのが本当に上手くて辛いです。

    加藤千恵の別の作品に、「悩んでいるなら言えばいいんだ。弱っているなら

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    2012年11月05日
  • 映画じゃない日々

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    久しぶりの短歌つき短編集。
    ストレートに感情を歌っているから回りくどくなくて好き。

    ある一本の映画と、同じ映画館でそれを観る女性たちの短編がおさめられている。
    この映画同様、ちょっとしたらもう忘れてしまいそう。
    でも、動きのない日常に鬱蒼とする女性っていうのに共感。一方で恋愛面は完全にフィクションだった。
    (自分の生活と照らし合わしたときに。って書くと微妙か。)
    今回は高校生はいらなかったかもなぁと思った。こういう高校生、加藤さんの作品では割と既視感。

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    2012年10月20日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    きっとありふれた情景を、当たり前のままにせずにすくいとっておいしそうに並べた本。わかるわかる!と続けざまにぽんぽん食べたくなるビターチョコレートみたい。

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    2012年07月11日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    短歌+小説集。

    甘酸っぱ過ぎて恥ずかしい。

    back number など、
    過去のリアルタイムと若干連動。

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    2012年02月26日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    短歌なら短歌。小説なら小説(短歌がはいっててもいいとおもう)にしてほしかった。
    一度短歌集の方で味わったことのある短歌達だからこそ、
    そこに小説が加わって、自分の味わい方を変えられてしまうのが少し寂しかった。
    各小説はかとうさんらしくて、好きだった。

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    2011年12月30日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    ある出来事、感情をすごくまっすぐ書いてある一冊。共感とはまた違う気がするが、なぜか惹かれる、読む手が止まらないそんな本。

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    2011年12月28日
  • 真夜中の果物

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    ネタバレ

    身近な感情に繋がる話がいくつもあった。
    楽しいだけじゃないし、幸せなだけじゃないけど、いつの間にかまた始めてしまう恋愛の話。
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    久しぶりに再会した元彼と飲むビールの味、男友達と初めて寝てしまった夜の記憶、不倫相手が帰って行った早朝の電車の音……。まっすぐ進まない恋をしている人にだけ見える景色がある。せつない記憶を切り取った三十七のショートストーリーに単価を添えて贈る、『ハニー ビター ハニー』の原点。甘くて苦い恋を描く、人気歌人の処女小説集。

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    2015年06月03日
  • ハニー ビター ハニー

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    恋愛の一部を切り取ったような短い短編集。
    ”ビター”な内容の方が多かった感じ。
    少女漫画のような幸せな空気が漂ってくる「甘く響く」が好き。
    装画:おかざき真理

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    2025年07月27日
  • ごはんの時間割(1)

    匿名

    無料版購入済み

    新しい

    この形式の読み方は今後ともアリだと思います。しかしやはり美味しいものは人を幸せにするし元気も出るよね。

    #ハッピー

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    2023年10月03日