せきしろのレビュー一覧

  • 蕎麦湯が来ない

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    自由律俳句おもしろい。奥が深い。
    字数には制限がないけど研ぎ澄まされた文字数で背景がどんどん広がる。
    「カキフライが無いなら来なかった」「まさかジープで来るとは」も読みたい。

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    2020年05月12日
  • たとえる技術

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    嬉しい、楽しい、美味しい...
    そんな日常を彩る感情を、
    せきしろさんらしいたとえで楽しむ本。

    たとえの幅を広げる連想ゲームで、
    イメージの対象から、徐々に外枠へと、
    考えを膨らませていくのは発見だった。

    アイドル → 女性 → 人間 → 動物 → 生物 → 地球
    事実 → 史実 → 昔話 → 神話

    この並びの展開に気付くだけで、
    ひと回りもふた回りもスケール大きくたとえられそう。

    また、時候の挨拶の作り方もおもしろい。
    季節をたとえた後、その季節を 今日この頃 に替え、
    いかがお過ごしでしょうか? を追加するだけだという。

    春 →
    パン祭りで盛り上がるような春 →
    パン祭りで盛

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    2019年03月05日
  • 海辺の週刊大衆

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    何も起こらないという意味はそういうことか!
    せきしろさんお初ですが天才!!!
    好きです!!!
    無気力が救われました!

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    2018年06月30日
  • たとえる技術

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    2018.2/10

    忘れかけていた気持ちをとりもどす
    簡単な言葉選びの中に生活の視点があって、それはその人それぞれのものだから個性が出ちゃうなと思う

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    2018年02月11日
  • 偶然短歌

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    五七五七七の音は気持ちがいい。
    テンポもいいし、心に響くものがある。
    たとえそれが偶然であったとしても。
    本書はそんな偶然できた短歌を見つけ出すプログラムで見つけ出された「名句」たちだ。
    今回その対象となったのはウィキペディア。
    怪しげな、時に詩的な短歌たちを御覧じろ!

    「人物が あなたが出した質問に 答えることは 期待できない」
    ここでなぜかBON JOVIが登場している。
    なぜだ。いや、私はファンだけれども。
    来日公演のたびに次来るまでには英語のMCを聞き取れるようになりたいと思っているが、それは「期待できない」......。

    「先端が 少し突き出し、革質で 深い緑色、ややつやがある」

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    2018年02月06日
  • たとえる技術

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    ハガキ職人に始まり、その才能で、作家となった『せきしろ』さん。
    たとえる技術は、名の通りとも言えるし、言葉の面白さを
    再構築するような遊びを持った一冊。
    短歌の作家でもある。
    思わず読みながら自分の声が漏れちゃうほど、おもしろかった。詩作、歌を詠む方にもいい本かもしれない。

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    2017年06月19日
  • 偶然短歌

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    面白かった~!!
    すごい発想ですよね。wikiに短歌がてんこ盛りなんて、誰も考えなかったんじゃないかと。
    いかにも短歌っぽいし、深いものがあったりして無作為とか偶然とかにしては出来過ぎてるのが楽しかったです。

    部活とかコンクリートとかピクミンが爆笑でした!ドンキもリズム感がありえないほど美麗(笑)
    せきしろさんの一言も鋭くて…!

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    2017年06月02日
  • たとえる技術

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    『カキフライが無いなら来なかった』で始めて知った、せきしろさん。
    自由律俳句、エッセイがとんでもなく面白かった。

    せきしろは『例える技術』で日常をどんどん例えちゃうのである。

    よく似た形、以前あった出来事。
    人の共感を呼ぶための手法として、たとえは最強の伝達手段である。

    例えるには何より「観察眼」が必要なので、回りがよく見えてない私にとって「世の中には例えるものが山ほどあるのに、例えないのは勿体無い」と教えてくれた1冊。

    時間つぶしにもなると書かれているが、頭をひねりすぎて息抜きにはならないと思った。
    電車の中で雲を見ながら、とりあえず例える練習をしている。

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    2017年02月16日
  • 偶然短歌

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    いやー、面白かった。
    あっっという間に読み終わるけど、
    読後、あらゆる文章に偶然短歌を見つけたくなってしまう病にかかっている。

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    2016年11月15日
  • バカサイ‘13

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    立て続けの4冊目となると、さすがに飽きる。以前のものより、コーナーによっておもしろさのバラツキが激しくなっているように思う。「イマジン」のコーナーがお気に入り。それにしても、おもしろいコーナーの笑いのレベルはすごい。才能が集結している。毎日新聞の万能川柳に匹敵する。

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    2014年01月14日
  • バカはサイレンで泣く‘09

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    前作に引き続き、短時間に集中して読んでしまった。もったいないことをした。本当は、ヒマでなおかつ何事にも集中できないような時に数ページずつ読むのが、本書のもっとも良い読み方だろう。各コーナーの冒頭に掲げられた能書きが秀逸。

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    2013年12月31日
  • 逡巡

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    星新一のショートショート集なのか。読み始めて直ぐに感じたのはそんなことだった。しかし、その諧謔があまりに唐突なものであることがもう少し読み進めると見えてくる。唐突過ぎて読むものを置き去りにしてしまうような。

    逡巡は書き手の内に濃密に練られている。そしてそれは嫌悪感を伴いそうになる一瞬手前でさらりと打ち捨てられる。自己を嫌悪することなく、開き直りのように肯定することで、空腹は辛うじて耐えられるものとなる。諄々と吐露される思いは殺風景な四畳半の部屋の中でどこまでも深みを増してはいくが、しかし、その埃臭い深い穴の淵を覗き込もうという気には中々なることができない。

    どこかしら、ネットカフェに巣食う

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    2012年12月02日
  • 逡巡

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     40編ものショートショートを収めた短編集。涙腺ゆるむいい話が最後の1行で一気にアホ小説へと叩き落としたり、その逆であったり、ホラー化したりと、その「オチ」の素晴らしさは感動的であります。
     それを支えているのは、最後の1行まで引っ張る前振りの筆力。いやぁ、面白かったです。

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    2012年06月10日
  • 逡巡

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    読んでみて思った。
    逡巡≒妄想。
    どこにでもある日常の風景。
    せきしろにかかると、なんぼでも妄想の機会になる。
    今までの本と比べると大人しめな印象だけど、妄想世界は相変わらず目眩いている。
    「死」を扱った掌編もあるのだけど、この人が書くと「ただの哀しい話じゃないんじゃ…?」と訝ってしまう。
    「ここはしんみりするべきじゃなくて、ニヒルに笑うとこじゃ…?」と、何かを警戒しながら読んじゃうのだ。
    なんだか試されてるような、怪しげな本だ。
    お気に入りは、「金太郎の話」。

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    2012年03月15日
  • 逡巡

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    毒な感じも満載で。せきしろイイ!
    大人のやるせなさ、一般人のやるせなさ、振り返ったり諦めたりは人間だものというところ。

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    2012年02月14日
  • 放哉の本を読まずに孤独

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    いつものやつ。

    半径5メートル以内くらいの出来事を掬い上げ、妄想するエッセイ。

    めちゃくちゃ面白い訳ではないのだが、せきしろにしか書けないというか、独特の世界観があるので、つい新刊が出ると気になって読んでしまう。

    人に薦めるほどではないが、個人的に楽しみにしている。

    星は3つ。3.4だな。

    でも、新刊が出てらまた読むと思う。

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    2025年04月10日
  • 偶然短歌

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    そんな面白い訳ではないが、つまらんというものでもない。

    やっぱり、人間が考えた短歌が良い。

    Wikipediaから短歌を作るという発想が全て。

    印象には残らない。

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    2025年04月09日
  • たとえる技術

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    会話の中で使うには、なかなか難しい表現もいっぱいあるけど、発想力を磨くのに楽しい内容でした。

    自分なりにアレンジ、発想力を身につけて、会話の中に組み込んでいけるようにしたい。

    色々と思考して想像することで、脳活・脳の体操にもなりそうです。

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    2023年01月09日
  • バスは北を進む

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    ネタバレ

    著者のことは全然知らんかったけど、結構な有名人らしい。

    自由律俳句とエッセイで構成された1冊。著者の北海道時代や上京してきてからの思い出が綴られたノスタルジー感を味わう系の本。

    北国から上京してきた人は、たまらん気持ちにさせられるんだろうな。平成の「津軽海峡冬景色」的な郷愁感だろうか?人生ずっと大阪で過ごすであろう俺には、その気持ちを味わえないのが残念なのか、幸せなのか。

    世代的には非常に近いので、例えばプレステについて書かれたあたりなどは、「それ分かるわぁ」とうなづいてしまった。

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    2022年08月02日
  • 蕎麦湯が来ない

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     せきしろさんと又吉直樹さんの自由律俳句集3作目。

          * * * * *

     『カキフライがないなら来なかった』が気に入ったこともあり、続けて読んでみました。

     前作よりかなりの歳月が経っているためか、句の趣が少し変わったように思います。そこまで削ぎ落としてしまうのかと感心するほど、句がシンプルになっているような印象を受けました。(個人的には前作の多少ウエットな空気をまとった方が好みなのですが。)

     ともあれ今作も楽しめたので、個人的に印象に残った句を書き留めておくことにします。

    ○せきしろさん
    ・ わざとだと知っているがもちろん言わない
    ・ 悪い人ではないと言われている人が

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    2022年05月26日