せきしろのレビュー一覧

  • 蕎麦湯が来ない

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    ネタバレ

    あるある! と共感したり笑ったりするだけでなく、なにかひとりじゃないような、あたたかくもないけど寒くも無いような、何かが残る好きなシリーズ。

    せきしろさんの句は基本的に自意識が強く、少し冷めていて、なんだか寂しい。物悲しい。観点が絶妙で、共感するのに既視感でうんざりしたりはしないラインをうまくついているし、他の人にありそうで無い行動原理、しかも揺るがないやつを持っているように感じる。
    ただ、同じ言い回しが多くて、言葉選びのフィルターをもう1、2枚通して欲しいなという感じはある。文章でも過度な説明や同じ話の繰り返しが多くて、割と飛ばし読みしてしまった。
    友人のビデオテープの話、教員の父に大人に

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    2022年05月20日
  • その落とし物は誰かの形見かもしれない

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    色んな視点から外を歩く人間の頭の中は本当に面白いと思う
    すぐ読めるから軽く思い出したら読み返したり

    これ読み終わったあと自転車で近所を走ってたら偶然靴底が落ちてるのを発見しました
    落とし主は自分の靴に底のないことに気がついているのだろうか?と、ちょっと大袈裟に考えたりして足の裏の心配などをしました

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    2021年09月19日
  • 海辺の週刊大衆

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    せきしろの小説は初めて読んだのだが、イマイチ自分には合わなかった。
    作者の大喜利のセンスは個人的にすごく好きで、そのセンスは作品にも強く出ていて、「週刊大衆」をお題にしたネタの発想にはいちいち感動すら覚えるほどなのだが、ほとんどが単発のネタの列挙で「物語」が欠落している。小説としてのダイナミズムや展開によるカタルシスが無かった。

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    2020年11月29日
  • 偶然短歌

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    Wikipediaの記載から抽出された短歌集。
    文章の中からこういう短歌を見つけ出すのは、少し楽しい。

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    2020年11月27日
  • たとえる技術

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    やや子供向けのように感じた。
    何も考えず読むとあまり楽しく無いが、いちいち本を閉じて自分ならどう例えるかを想像しながら読むと楽しめた。

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    2020年11月20日
  • たとえる技術

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    たとえることの魅力を、ゆるーく伝えてくれる一冊。
    本書に書かれているような例えを会話で使ったらびっくりされそうだが、
    自分の感情を整理するときに例えは有効だと思った。

    最後に。
    この本は、LEDライトがあるのにわざわざ持っていったガスランタンみたいな本である。
    必要性はないし少し手間がかかるけど、生活に面白みを与えてくれる。

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    2020年08月04日
  • 蕎麦湯が来ない

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    "新聞紙で折られた兜に書かれている事件"(p.90 せ)


    "明らかに元セブンイレブン"(p.198 せ)


    "実際には、気持ちなんてものは、正確に相手に伝わるものでもないのに、ごく稀に言葉や所作によって正確に解り合えてしまう瞬間があるものだから、その幻想に惑わされて、ついつい期待したり裏切られたりしてしまうのだろう。"(p.177 又)

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    2020年08月08日
  • 偶然短歌

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    いなにわ氏の作ったウィキペディアの記述の中から短歌の形をとる文章を抜き出すプログラムから生まれた偶然短歌に、せきしろ氏が解説をつけた本。
    短歌について詳しいわけでは全くないけど、もともと短歌のリズムが好きで、加藤千恵や枡野浩一の本が大好きだった。だから偶然短歌botもフォローしていたのだけどまとめた本があったとは。なんとも言えない哀愁と美しさがあるんだよなあ。そこについた解説がさらに面白くて、爆笑しつつ感心もした。

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    2019年01月18日
  • 偶然短歌

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    いなにわさんの作った、
    「普通の文章の中から57577を無作為に切り取って
    短歌として抜き出す」
    というプログラムを元に、
    Wikiを材料に生まれた、
    膨大な短歌の中から100首を選りすぐり
    せきしろさんのコメントを付けてまとめた本。
    視点が面白くて、実際選ばれた短歌も味わいがあって楽しい。
    これコメントいるのかなあと。
    ツッコミや、そこから妄想を広げる形、
    内容と出典のギャップを突くのは面白いと思うけど。
    「ときに偶然短歌は○○の事実を教えてくれる」
    ってわりと出てくる言葉なんだけど
    これ元ネタがWikiだし。
    文章が途切れているかたちで切り取られた短歌も
    そのまま文章が途切れてると考えて、

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    2019年01月12日
  • 偶然短歌

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    高橋源一郎氏の『お釈迦さま以外はみんなバカ』より。
    ウィキペディアから短歌のように五七五七七になる文章を機械的に見つけ出すプログラムを作ったいなにわという人とせきしろさんによる著作(?)
    アイデアの思いもよらぬバカバカしさが素晴らしいと思う。
    そして、ウィキペディアからできている当然本書の偶然短歌のところはCC BY-SA:表示-継承 なのだ。

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    2018年07月07日
  • たとえる技術

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    ネタバレ

    異常に例えるのがうまい人がいる。彼が例えると周囲に日が指したように明るくなる。そんな彼の思考回路はどうなっているんだろうと思い、参考になればと読んでみた。例えの技術は確かに学べるがそれ以上にその例えに入る前段の文章が志賀直哉のようにおもしろい。と、色々と例えたみたくなる本だった。

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    2018年01月25日
  • 偶然短歌

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    Wikipediaにあふれることばのなかから、プログラムが抽出した偶然の57577。
    どこで切れば57577か直感的にわからなかったものもあったが、なかなか深くておもしろかった。
    接続詞のおかげで57577になるのも妙でおもしろかった。

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    2017年10月28日
  • 偶然短歌

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    日本人は何となく、「57577」の音に心地よさを感じてしまうのだろうなと思った。
    偶然の羅列で音数が揃う。
    プログラミングで検索しているため、文章本来の意味を無視した切り取られ方をしており、想像力を掻き立てる句もある。
    「ここを抜き出してくるなんて…!」と思わずにはいられない。
    人間にはできぬ業だろう。
    句に添えられているコメントにもクスッとさせられる。
    難しいことを考えず、隙間時間に読むのに最適な一冊。

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    2017年12月03日
  • たとえる技術

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    シンプルな表紙に惹かれて購読。

    読みやすく、視点を変える面白さを知る。

    人生においての体感、経験したことは無駄なこなど一切なく、これを言葉にうまく表現、言語化できたなら人生にもっと彩どりをつけてくれると教えてくれた。

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    2017年07月04日
  • たとえる技術

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    世の中の様々な表現は、「たとえ」を加えることでより伝わりやすくなったり、あるいは失礼なことでも笑って済ませてもらえる(本当かな。。)ということで、カテゴリ別に様々な例えを列挙しまくった本。たとえの文字サイズが巨大なので、割とすぐ読み終わります。
    正直、ウケ狙い的な感じなので実用性は甚だ低いと思いますが、この本を読んだことで、会話の中の「たとえ」に少しだけ敏感になれたのは事実で、こうやってコトバを楽しむコトは大事だなぁと感じました。

    コピーライターの仕事という面でも、インスピレーション一本槍かと思いきやさにあらず。たとえも活用しながら様々な切り口で対象を眺め、多くのコピーを作り出してから集約し

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    2017年06月13日
  • たとえる技術

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    ネタバレ

     たとえる技術、大事!よくもまあこんなに例を挙げられるなあと感心してしまう。さすがプロ。

     わたしはスラムダンクで喩えるのがすきです。
    「三井寿みたいにブランクを感じさせない」
    「赤木のような安定感」
    「小暮くんのような劇的な勝利」
    「魚住がやったみたいな桂剥き」
    「河田弟のようにお兄ちゃんっ子」
    「沢北と北沢を間違うような重大な勘違い」
     30前後の人に言うとだいたいよく伝わる。

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    2017年11月23日
  • たとえる技術

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    うまい比喩がなかなかできない私
    これはすごー
    さすがプロ
    表紙の裏返しの文字のなぞは?
    気になっショウーがない
    こんにゃくゼリーを丸呑みしたようなんです
    ≪ 例えると 文も心も 広がるよ ≫

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    2017年02月11日
  • 偶然短歌

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    『うた』はどこにでも溢れているものなのだなぁ。
    しみじみ。w

    ぶっちゃけ途中で飽きちゃったけどそれなりに楽しめました。
    部活シリーズ(?)がけっこう好きよ(笑)

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    2017年01月20日
  • 逡巡

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    だらだらとした日常や考えが言語化され、どこか親しみを感じる独特な世界。脱力していながら自意識が過剰に鋭い文章たちが散りばめられています。
    面白いのだけどインパクトに欠けるためか飽きてきてしまった。妄想が行き過ぎているのか、置いてけぼりにあうような感じ。共書で書かれている本のほうが面白いような・・・。機会があったらまた他の著書も読もうとは思います。

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    2015年05月30日
  • 逡巡

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    ユーモアの源泉は歓びにあるのではなく悲しみにある。天国にはユーモアはない〜マーク・トゥエイン〜
    「カキフライが無いなら来なかった」で斬れ味鋭い自由律俳句を披露してくれたせきしろ氏に興味が湧き新たな作品を読んでみた。
    これがなかなかそういうわけで玉石混淆下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な創作のオンパレード、狙いは何処だ?何が言いたい?ひょっとしてシュールのつもりか?根底にはレトロに神田川流れてんじゃん!などなどと言いつつも68%くらいは笑わせてもらった。
    しかしそこまでしてもらって言うのも申し訳ないのだが私には鶴など助けた覚えはない

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    2014年09月29日