せきしろのレビュー一覧

  • 蕎麦湯が来ない

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    ふたりによる自由律俳句の3冊目。
    短いエッセイも多く収録されている。
    タイトルがそのまま自由律俳句で、そこからはじまるエッセイは、
    以前読んだせきしろさんの『書き出し小説』にも通じる。
    自由律俳句は単独で完成しているものであり、
    タイトルとして全体を暗示するものにもなり、
    書き出しの1文にもなるんだな。
    今回はとくにおおっ!と惹かれるものはなかったけど気に入ったもの。
    「小人の置物のひとつが怒っている」

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    2026年03月30日
  • 放哉の本を読まずに孤独

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    いつものやつ。

    半径5メートル以内くらいの出来事を掬い上げ、妄想するエッセイ。

    めちゃくちゃ面白い訳ではないのだが、せきしろにしか書けないというか、独特の世界観があるので、つい新刊が出ると気になって読んでしまう。

    人に薦めるほどではないが、個人的に楽しみにしている。

    星は3つ。3.4だな。

    でも、新刊が出てらまた読むと思う。

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    2025年04月10日
  • 偶然短歌

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    そんな面白い訳ではないが、つまらんというものでもない。

    やっぱり、人間が考えた短歌が良い。

    Wikipediaから短歌を作るという発想が全て。

    印象には残らない。

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    2025年04月09日
  • たとえる技術

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    会話の中で使うには、なかなか難しい表現もいっぱいあるけど、発想力を磨くのに楽しい内容でした。

    自分なりにアレンジ、発想力を身につけて、会話の中に組み込んでいけるようにしたい。

    色々と思考して想像することで、脳活・脳の体操にもなりそうです。

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    2023年01月09日
  • バスは北を進む

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    ネタバレ

    著者のことは全然知らんかったけど、結構な有名人らしい。

    自由律俳句とエッセイで構成された1冊。著者の北海道時代や上京してきてからの思い出が綴られたノスタルジー感を味わう系の本。

    北国から上京してきた人は、たまらん気持ちにさせられるんだろうな。平成の「津軽海峡冬景色」的な郷愁感だろうか?人生ずっと大阪で過ごすであろう俺には、その気持ちを味わえないのが残念なのか、幸せなのか。

    世代的には非常に近いので、例えばプレステについて書かれたあたりなどは、「それ分かるわぁ」とうなづいてしまった。

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    2022年08月02日
  • 蕎麦湯が来ない

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     せきしろさんと又吉直樹さんの自由律俳句集3作目。

          * * * * *

     『カキフライがないなら来なかった』が気に入ったこともあり、続けて読んでみました。

     前作よりかなりの歳月が経っているためか、句の趣が少し変わったように思います。そこまで削ぎ落としてしまうのかと感心するほど、句がシンプルになっているような印象を受けました。(個人的には前作の多少ウエットな空気をまとった方が好みなのですが。)

     ともあれ今作も楽しめたので、個人的に印象に残った句を書き留めておくことにします。

    ○せきしろさん
    ・ わざとだと知っているがもちろん言わない
    ・ 悪い人ではないと言われている人が来た
    ・ 絵を描こうと思っているんだとずっと言ってる
    ・ 誰もいない時計店で動いている針
    ※「鎌を持ったまま道を教えてくれる」は一茶の「大根引き大根で道を教へけり」のオマージュだろうか。

    ○又吉さん
    ・ 赤飯から払った虫が煮物にいる
    ・ 第一走者の親が謝っている
    ・ 人がいるコインランドリーを避ける
    ・ この話し方の店員からは買わない
    ・ 写真に写らない月を仰ぐ
    ・ 良い靴がないから家にいる
    ・ 近所まで蹴り育てた石を諦める

     気に入った俳文についても、取り上げた句のみを書き留めておきます。
    ○せきしろさん
    ・ ますのすししかない
    ・ 鮮魚売り場で鋭い目つきをする

    ○又吉さん
    ・ そこからだと月は見えない
    ・ 実家が外ぐらい寒い

     今回は、又吉さんのシャイところがわかる句が、自分としては好もしく感じました。

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    2022年05月26日
  • 蕎麦湯が来ない

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    ネタバレ

    あるある! と共感したり笑ったりするだけでなく、なにかひとりじゃないような、あたたかくもないけど寒くも無いような、何かが残る好きなシリーズ。

    せきしろさんの句は基本的に自意識が強く、少し冷めていて、なんだか寂しい。物悲しい。観点が絶妙で、共感するのに既視感でうんざりしたりはしないラインをうまくついているし、他の人にありそうで無い行動原理、しかも揺るがないやつを持っているように感じる。
    ただ、同じ言い回しが多くて、言葉選びのフィルターをもう1、2枚通して欲しいなという感じはある。文章でも過度な説明や同じ話の繰り返しが多くて、割と飛ばし読みしてしまった。
    友人のビデオテープの話、教員の父に大人になってから褒められた話、先生のプライベートを知っている話、変なおじさんの話、後輩の話、これらは味わい深かった。

    又吉さんの句は、物悲しくもどこか笑える気配を帯びている。というか、お笑いを愛する人として、物事を笑いに昇華する姿勢が見える。それと基本的にやさしい。
    句もいいが、文章のほうが魅力がより発揮されている気がする。時々入るツッコミがとても面白い。事件とは一切関係ないやつがイキり出す妄想の話、「又吉さんの髪型はラーメンみたいだった」の中国ネットニュースの話は声を出して笑った。エッセイ集をもっと出して欲しいな。
    又吉さんが綾部さんとコンビを組んでいるのはいつ見ても不思議で面白いが、お互いに無いものを見出し認め合い、深いような浅いような関係で、とても好いなと思っている。「草野球なのにドラフトを真剣に待つような意識は綾部の美点だと思う」という文には特に顕著に表れていた。

    〈好きだった句をいくつか選抜〉
    せきしろ
    - 夏の午前の本屋にいたい
    - ベランダから神輿を見下ろす寝起き
    - ドッキリでしたと来ない
    - 子供が追いかけるから鳩がこっちに来る
    - そうだふりかけがある
    - 次に泣くのはいつだ
    又吉
    - この海で自分だけ靴下をはいている
    - 美術館を出た後の空が一番青かった
    - 親の傘の重たさ
    - ゴールした人を旗まで連れていく係
    - 携帯に保存した詩だけが光る部屋
    - もはや犬ではない

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    2022年05月20日
  • その落とし物は誰かの形見かもしれない

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    色んな視点から外を歩く人間の頭の中は本当に面白いと思う
    すぐ読めるから軽く思い出したら読み返したり

    これ読み終わったあと自転車で近所を走ってたら偶然靴底が落ちてるのを発見しました
    落とし主は自分の靴に底のないことに気がついているのだろうか?と、ちょっと大袈裟に考えたりして足の裏の心配などをしました

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    2021年09月19日
  • 海辺の週刊大衆

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    せきしろの小説は初めて読んだのだが、イマイチ自分には合わなかった。
    作者の大喜利のセンスは個人的にすごく好きで、そのセンスは作品にも強く出ていて、「週刊大衆」をお題にしたネタの発想にはいちいち感動すら覚えるほどなのだが、ほとんどが単発のネタの列挙で「物語」が欠落している。小説としてのダイナミズムや展開によるカタルシスが無かった。

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    2020年11月29日
  • 偶然短歌

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    Wikipediaの記載から抽出された短歌集。
    文章の中からこういう短歌を見つけ出すのは、少し楽しい。

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    2020年11月27日
  • たとえる技術

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    やや子供向けのように感じた。
    何も考えず読むとあまり楽しく無いが、いちいち本を閉じて自分ならどう例えるかを想像しながら読むと楽しめた。

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    2020年11月20日
  • たとえる技術

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    たとえることの魅力を、ゆるーく伝えてくれる一冊。
    本書に書かれているような例えを会話で使ったらびっくりされそうだが、
    自分の感情を整理するときに例えは有効だと思った。

    最後に。
    この本は、LEDライトがあるのにわざわざ持っていったガスランタンみたいな本である。
    必要性はないし少し手間がかかるけど、生活に面白みを与えてくれる。

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    2020年08月04日
  • 蕎麦湯が来ない

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    "新聞紙で折られた兜に書かれている事件"(p.90 せ)


    "明らかに元セブンイレブン"(p.198 せ)


    "実際には、気持ちなんてものは、正確に相手に伝わるものでもないのに、ごく稀に言葉や所作によって正確に解り合えてしまう瞬間があるものだから、その幻想に惑わされて、ついつい期待したり裏切られたりしてしまうのだろう。"(p.177 又)

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    2020年08月08日
  • 偶然短歌

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    いなにわ氏の作ったウィキペディアの記述の中から短歌の形をとる文章を抜き出すプログラムから生まれた偶然短歌に、せきしろ氏が解説をつけた本。
    短歌について詳しいわけでは全くないけど、もともと短歌のリズムが好きで、加藤千恵や枡野浩一の本が大好きだった。だから偶然短歌botもフォローしていたのだけどまとめた本があったとは。なんとも言えない哀愁と美しさがあるんだよなあ。そこについた解説がさらに面白くて、爆笑しつつ感心もした。

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    2019年01月18日
  • 偶然短歌

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    いなにわさんの作った、
    「普通の文章の中から57577を無作為に切り取って
    短歌として抜き出す」
    というプログラムを元に、
    Wikiを材料に生まれた、
    膨大な短歌の中から100首を選りすぐり
    せきしろさんのコメントを付けてまとめた本。
    視点が面白くて、実際選ばれた短歌も味わいがあって楽しい。
    これコメントいるのかなあと。
    ツッコミや、そこから妄想を広げる形、
    内容と出典のギャップを突くのは面白いと思うけど。
    「ときに偶然短歌は○○の事実を教えてくれる」
    ってわりと出てくる言葉なんだけど
    これ元ネタがWikiだし。
    文章が途切れているかたちで切り取られた短歌も
    そのまま文章が途切れてると考えて、
    前後を気にするコメントが多いのも不思議で。
    むしろ倒置法とか体言止め的に完結したものとして
    味わう方が面白くないか?と思ったり。
    元の文章の一部なのに別物、というのが
    このプログラムの、「偶然短歌」の、肝なんじゃないの。

    あとがきを読むと、依頼されてのコメントだったようで、
    自身でも苦労しているのが分かりました。
    読んで面白いと思うかどうかは、
    せきしろさんとセンスを共有できるかどうかなんだと思います。
    私は、ちょっと合わないようです。

    Twitterで「偶然短歌bot」というのがありましたが、
    横書き改行なしだと、空気感が出てこないですね。
    やはり余白たっぷり、縦書き、(ときに改行)ありのほうが
    想像をかきたてられます。

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    2019年01月12日
  • 偶然短歌

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    高橋源一郎氏の『お釈迦さま以外はみんなバカ』より。
    ウィキペディアから短歌のように五七五七七になる文章を機械的に見つけ出すプログラムを作ったいなにわという人とせきしろさんによる著作(?)
    アイデアの思いもよらぬバカバカしさが素晴らしいと思う。
    そして、ウィキペディアからできている当然本書の偶然短歌のところはCC BY-SA:表示-継承 なのだ。

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    2018年07月07日
  • たとえる技術

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    ネタバレ

    異常に例えるのがうまい人がいる。彼が例えると周囲に日が指したように明るくなる。そんな彼の思考回路はどうなっているんだろうと思い、参考になればと読んでみた。例えの技術は確かに学べるがそれ以上にその例えに入る前段の文章が志賀直哉のようにおもしろい。と、色々と例えたみたくなる本だった。

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    2018年01月25日
  • 偶然短歌

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    Wikipediaにあふれることばのなかから、プログラムが抽出した偶然の57577。
    どこで切れば57577か直感的にわからなかったものもあったが、なかなか深くておもしろかった。
    接続詞のおかげで57577になるのも妙でおもしろかった。

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    2017年10月28日
  • 偶然短歌

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    日本人は何となく、「57577」の音に心地よさを感じてしまうのだろうなと思った。
    偶然の羅列で音数が揃う。
    プログラミングで検索しているため、文章本来の意味を無視した切り取られ方をしており、想像力を掻き立てる句もある。
    「ここを抜き出してくるなんて…!」と思わずにはいられない。
    人間にはできぬ業だろう。
    句に添えられているコメントにもクスッとさせられる。
    難しいことを考えず、隙間時間に読むのに最適な一冊。

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    2017年12月03日
  • たとえる技術

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    シンプルな表紙に惹かれて購読。

    読みやすく、視点を変える面白さを知る。

    人生においての体感、経験したことは無駄なこなど一切なく、これを言葉にうまく表現、言語化できたなら人生にもっと彩どりをつけてくれると教えてくれた。

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    2017年07月04日