あらすじ
無人島に週刊大衆しかない!――テレビもない、ラジオもない、車は一切走ってない。あの村より何もない場所。ここは無人島。茫洋と広がる海辺に取り残された男がひとり。傍らには、何故だか“キング・オブ・週刊誌”の『週刊大衆』が一冊。“無気力文学”の鬼才が描く、徹底的に何も起きないサバイバル小説。カンカンと照りつける太陽の光と、『週刊大衆』の表紙の煌びやかな色彩の果てに、彼は何をみるのか。又吉直樹氏主演によるまさかの映画化で奇跡の文庫化。
...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
せきしろ氏の卓越した観察力と発想力があふれる快作。
海辺の〇〇に「週刊大衆」をあてはめたことで、こんなにも物語が広がるものか。
そして単なる妄想で終わらせず、無人島で過ごす皮膚感覚をしっかり描く表現力、抒情的な結末にむけて加速する展開力がすばらしい。
さらに、(版にもよるとおもうが)元キンコメの高橋氏による解説が掲載されているのがまた秀逸。人の世は常ならず、時間を閉じ込めて海辺にたたずむ週刊大衆との対比が味わい深い。