あらすじ
《「妄想脳トレの最終形態」(山里亮太)》落とし物の数だけ物語がある――。軍手・アロンアルフア・靴底・PASMO・象のジョウロ・七夕の短冊・携帯電話のストラップ・ドアプレート・サングラス・伝言メモ・レモン・水菜・トング・ESPカード・VHSのビデオテープ・ハケ・ぬいぐるみ・子ども用バット・松竹錠など、路上で本当に見つけた様々な落とし物をめぐる50の妄想エッセイ集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私自身落とし物や、人の買い物かごの中、服装などからあらゆることを想像してニヤニヤしながら生活をしているのでこの本はとても私に寄り添ってくれた。なんでか分からないけどしんどいこともほどほどに頑張ろうとも思わせてくれてこれから初めての夜勤に行くんだけどなんとか重い腰も上がりそうだ。ありがとうせきしろさん。
私は珍しくチャリ通をしており、職場の皆様方からすげえなあとか、大変だねえと温かいお言葉をいただくのだけどチャリ通はよくはないけどキョロキョロしながらのんびり走れるし、小さなことに気づきやすいので気に入っている。
このチャリ通で出会ったものの私の想像を言葉に残そうと思った。こうやって残すことは誰かの存在の証明にもなるし、それと同時に私の存在の証明でもあるとこの本を読んで感じた。
これからの生活にハリと艶が出る気がしてこの感想を書きながらなんだが気分が上向きになってきました。
Posted by ブクログ
道に落ちている謎の物から想像を膨らませてストーリーを作るWeb連載が書籍化。妄想というよりは思考の脱線と表現した方が近いか。どんだけくだらないこと考えてるんだwと思う一方で「おもしろきこともなき世おもしろく」を体現している。個人的には「一番欲しい能力を考えて、新しい店がオープンした時に前に何があったかすぐ思い出せる能力にすることにした」が好きでした。