せきしろのレビュー一覧

  • 偶然短歌

    Posted by ブクログ

    Wikipediaから短歌を抽出するプログラムを作って出てきたものを短歌として掲載している本。意外と面白いものが多い。

    0
    2026年03月28日
  • 海辺の週刊大衆

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    せきしろ氏の卓越した観察力と発想力があふれる快作。
    海辺の〇〇に「週刊大衆」をあてはめたことで、こんなにも物語が広がるものか。
    そして単なる妄想で終わらせず、無人島で過ごす皮膚感覚をしっかり描く表現力、抒情的な結末にむけて加速する展開力がすばらしい。
    さらに、(版にもよるとおもうが)元キンコメの高橋氏による解説が掲載されているのがまた秀逸。人の世は常ならず、時間を閉じ込めて海辺にたたずむ週刊大衆との対比が味わい深い。

    0
    2026年01月16日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    自由律俳句というものに初めて触れました。

    ふふっとなる感じで面白いです。
    私は全シリーズ読みたいと思います。

    0
    2025年12月07日
  • その落とし物は誰かの形見かもしれない

    Posted by ブクログ

    私自身落とし物や、人の買い物かごの中、服装などからあらゆることを想像してニヤニヤしながら生活をしているのでこの本はとても私に寄り添ってくれた。なんでか分からないけどしんどいこともほどほどに頑張ろうとも思わせてくれてこれから初めての夜勤に行くんだけどなんとか重い腰も上がりそうだ。ありがとうせきしろさん。
    私は珍しくチャリ通をしており、職場の皆様方からすげえなあとか、大変だねえと温かいお言葉をいただくのだけどチャリ通はよくはないけどキョロキョロしながらのんびり走れるし、小さなことに気づきやすいので気に入っている。
    このチャリ通で出会ったものの私の想像を言葉に残そうと思った。こうやって残すことは誰かの存在の証明にもなるし、それと同時に私の存在の証明でもあるとこの本を読んで感じた。
    これからの生活にハリと艶が出る気がしてこの感想を書きながらなんだが気分が上向きになってきました。

    0
    2025年04月19日
  • 偶然短歌

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本語版wikipediaから五七五七七になっている部分を抽出した歌集。
    これをやってみようと思ったこと自体がすでに面白い。
    短歌自体の面白さを味わうもよし、短歌から何について解説したページなのか推測するもよしで2回味わえる歌集。

    下の2つが特にお気に入り
    アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、中央アジア、およびシベリア
    ある道を右に曲がれば東大で、まっすぐ行けば公園なのね

    0
    2024年04月28日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    迂回したら満月

    沢山の自由律俳句の中で一番好きだったこの一句。いつもと違う道に訪れる素敵な出会い。二人が見ている風景、歩んで来た人生の一部分を切り取って、少しだけ見せて貰った様な感覚。コミカルに、でも情緒的に。読んでいる間に流れる時間がとても温かかった。

    個人的に綾部さんがNYへ行く決意を、又吉さんに表明するエピソードがとても好きでした。二人の遣り取りが自動的に脳内再生されて、その様子が凄く微笑ましくて。「ええんちゃう」なんとなくなんの関心も無さそうに聞こえるこの一言が、又吉さんのあの声音が乗っかると、それだけで重みが出るような気がした。口数はまるで少ないけど、相方への愛が真っ直ぐに伝わる様な。そんな感覚。ピース、やっぱり好きだな。

    0
    2023年11月25日
  • バスは北を進む

    Posted by ブクログ

    故郷北海道で過ごした日々をぽつりぽつりと思い出すエッセイ。『去年ルノアールで』と自由律俳句のとぼけたユーモアセンスが好きで、久しぶりに手にとってみた。

    訥々とした語り口にまじる独特なユーモアと妄想過多な感じがやはり面白い。檸檬爆弾のくだりは声を出して笑ってしまった。さんざん盛り上がっておいて『ゴリラーマン』に落ち着く平凡さが愛おしく懐かしい。

    せきしろさんが北海道出身というのは初めて知った。そういえば北海道に行った際に感じた街ゆく人たちの印象と通じるものがあるなと思った。

    0
    2023年06月05日
  • たとえる技術

    Posted by ブクログ

    季節の挨拶なんかも載っている。
    さるかに合戦で飛び出してくる栗のように盛り上がってますかー?
    お湯が沸く寸前の電気ケトルの中のように盛り上がってますかー?
    エアー抽選器の中で回っている三角くじのように盛り上がってますかー?
    大浴場の使用済みタオル入れのように盛り上がってますかー?
    マジシャンに1万円札を貸したのに、マジックが終わっても戻ってこないときくらい驚く
    オダギリジョーが本名だと知った時くらい驚く
    知り合いかも、に父親が表示された時のように驚く

    0
    2023年05月14日
  • 偶然短歌

    Posted by ブクログ

    ブク友の5552のレビューを読んで気になって購入した。

    ウィキペディアの文章の中から、偶然57577になっているものを「短歌」とみなしたものを「偶然短歌」と呼んでいる。

    凄く面白かった。時として、偶然は必然を越えてくる。少し紹介したい。

    “演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる”
    ちょっと何言ってるかわからない、そんな短歌。

    “泣き言や空想ばかり書いているジャーナリストの連中が何”
    この偶然短歌は「リシャルト・カプシチンスキ」について書かれた文章から切り取られているが、リシャルト・カプシチンスキって何?

    “ギタリスト二人のうちのどちらかがリードギターの役割となる”
    意味深い事を言っているような気もするが、偶然短歌はあくまで、何も考えてはいない。

    0
    2022年12月11日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    毎日寝る前にちょっとずつ読んだ、ちょうどよかった
    めっちゃわかるやつも、気にしすぎやろ、って思うのもあって楽しかった
    他のも買お

    0
    2022年03月13日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    せきしろさんと又吉さんの自由律俳句シリーズが好きすぎる。日常に起こり得るシュールないち場面の切り取り方が最高。

    0
    2021年08月03日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    せきしろさんと又吉さんの共著。
    自由律俳句の合間に2ページの短い随筆が、そしてどこかで見たことありそうな普遍的な写真が挟まる。

    随筆は日常にある些細ながらも人生のうち3回くらいしか起こらなそうな出来事を拾い上げているのがとてもいい。
    わたしは小さいが「あるな」という事象をきちんと言語化できる人への憧れがある。

    せきしろさんの「町の変わったおじさんを認知しているつもりが自分もおじさんから認知されていた」という話、何気ないんだけど何気なく考え方を変えられそうだ…。
    第三者視点の観察者だと思ってたのにいきなり一対一の関係に持ち込まれる恥ずかしさ、あるよね。

    最後にあとがきの類がないのが良かった。我に返らないというか。ポエティックな本においてのあとがきって「ま、こんなんもやってますけどね…」といった釈明のようなものになりがちなイメージがあるので、そこから降りずに「ハイ!では!」という終わり方、潔い。


    又吉「カツ丼食える程度の憂鬱」「黒いところは海だよ」「一貫だった」

    せきしろ「茶髪の夫婦が大笑いしている」「魚のここは大人が食べるところ」

    0
    2021年05月03日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    ダヴィンチか何かの雑誌で紹介されていて買ったエッセイ
    又吉さんとせきしろさんのエッセイ
    面白い文章がいっぱいだった
    「文庫本で席を取られていた」や「ラを唄う人だった」などなど
    時々写真も載っていたけど、どの写真も僕には寂しく怖く感じた。だからあまり見ることができなかった。

    0
    2021年03月29日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    このシリーズはどれも好きです。軽い気持ちでクスクス読んで油断していると、ふとした一句に心の奥を掴まれて奪いとられてしまいます。

    0
    2021年03月09日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    シリーズの中で一番好きかも。
    ちょっとした小石につまずいて、そのことをいつまでも忘れない、かといって恨んだりもしない、ちょうどよい根の持ち方だと思った。

    0
    2020年11月14日
  • 蕎麦湯が来ない

    Posted by ブクログ

    せきしろさんの「もう一度数を数える」と
    又吉の「「カウンターにしてください」と怒られた」
    が特に好きだった。
    又吉のたまにくる関西弁のツッコミがおもしろい。ツッコミがおもしろい人はボケもおもしろい。

    このシリーズは全て購入してるし、このシリーズのお陰でせきしろさんのことをすごく好きになった。いい出会いだなぁ。

    0
    2020年03月24日
  • バスは北を進む

    Posted by ブクログ

    エッセイ集ということになってるけど、僕は小説だと思った。電車で読んでいるとそのまま実家に帰りたくなるのが困る。

    0
    2019年05月09日
  • たとえる技術

    Posted by ブクログ

    「○○のような~」をどう例えるか?をまとめた、自由俳句のせきしろさんならではの感性が光る1冊。
    いやいやかえってわかりにくいってーと突っ込みたくなるのも多いのだけど(「小さい」をたとえるのに「大きな耳がかわいらしいフェネックギツネのように小さい」とか)、、「図書カードに書かれている卒業生の名前のように知らない」とか物語が浮かびそうなぐっとくる表現もあり、楽しめました。

    0
    2017年11月05日
  • たとえる技術

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんな例えを日常の中でさっと言いたくなる本

    お湯が沸く寸前の電気ケトルの中のように

    「この犬、他の人に懐くこと滅多にないのよ」と言われた時のように嬉しい

    地面を行き交う死ぬ間際の蝉のよう
    →動きが予測不能

    部活のOBが言う「俺らの頃の練習」と「お前らの練習」くらい違う

    転校生の習字セットくらい見たことない

    あいつはコンビニのトイレを借りる為にガムを買うような気遣いのできる男だ

    おじいちゃんが来ていた紳士用ポロシャツのように灰色の雲

    起きてから必死に思い出そうとする夢のように灰色の雲

    コンクリート打ちっ放しのデザイナーズマンションのように灰色の雲

    プレパラートの上のカバーガラスのように壊れやすい

    突然の自習のような喜び

    体育館の天井に挟まったバレーボールのようにどうすることもできない

    視聴覚室のカーテンのような黒さ

    店員がオーダーを取りに来ないような孤独

    片付け忘れた人生ゲームの人のような孤独

    何も乗ってないテーブルクロス引きのようにつまらない
    うまくできた福笑いのようつまらない

    紙ナプキンを無駄に多くてにしてしまったような罪悪感

    カラオケで歌っていると店員が入って来た時のように戸惑う

    バーコードバトラーで強そうなボーダー柄の服

    〜のクローンのように悔しい

    バブルの頃の服の肩幅のように広い

    瓶の中の生態系のように小さい

    バイト初日のようなアウェー感

    飛ばせない音声ガイダンスを聞くように待つ

    遠くに聞こえるパトカーのサイレンのように無関係

    「君も能力者なんだろ」と言われたような運命的

    デッドボールをうけた助っ人外国人のように激怒する

    終電が終わった駅のように静かだ

    チェックアウトが11時かと思ったら10時だった時のように驚く

    「知り合いかも」に父親が表示された時のように驚く
    (元カノの彼氏)

    落し物コーナーにある老眼鏡のように寂しい

    陶器を包む新聞紙のように優しい

    本当は敵なのを隠しているかのように優しい

    中身がわかるようになっているおにぎりのように優しい

    砂壁にセロハンテープで貼ったもののように頼りない

    一度トレーに載せてしまったパンを売り場にも時のような罪悪感
    →いい感じになった人と連絡とらなくなる

    0
    2017年02月26日
  • たとえる技術

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ○○のように、と「たとえ」るだけで、“水で戻した乾燥ワカメのように”文章が拡がります。

    例えば
    「シャア専用のような赤いもみじ」
    「メロスはナマハゲのように激怒した」
    …「悪い子はいねがぁ」と入ってくるメロスにおびえて泣き出す邪知暴虐の王
    「メロスはこち亀の大原部長のように激怒した」
    …ラストのコマで「邪知暴虐の王はどこだ!」と乗り込んでくるメロス

    「たとえ」を使えば会話も広がり、互いの感情を共有することも容易になる。
    また、「たとえ」を考えることは連想を続けることで時間つぶしにもなるし、想像力の訓練にもなる。

    細かい技術論というよりも、エッセイ的にスラスラ読める、楽しい一冊。

    0
    2016年12月01日