苫米地英人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脳機能学者、計算言語学者、認知心理学者、分析哲学者である苫米地英人氏の著書。オウム真理教信者の脱洗脳なども手がけ、その活動は多岐にわたる。
「テレビは見てはいけない」理由からはじまり、「脱・奴隷の生き方」そして「日本人はなぜお金にだまされやすいのか」と続く。
テレビメディアの現状をいろいろな方面から追求し、見る価値が無い理由を解説し、それよりもっと価値ある事を行う事を推奨する。
特に、自分の頭で考え、ほんとうにやりたい事をやる事の大切さを説いている。
そして「一人ひとりが当たり前のように偉い」「一人ひとりの価値は自分で決めてよく」「だれが上でだれが下でもない」そんな価値観を述べている。
もう少しテレビ、新聞などのメディア論について知りたかったけど、まあまあ現状認識は正しいと思う。
そしてあるべき人間性についても共感できた。 -
Posted by ブクログ
夢=目標を持つことは大切だと思いますが、具体的にどのように自分の生活に取り入れていくかが私にとっての課題です。この本の最初に書いてあることですが、今の自分は過去の自分の積み重ねであり、「見ようと思っているものだけが目に飛び込んでくる、それは脳が命令している」と書いてあるのが印象的でした。
また、印象的だったのは、ゴールを設定するより、「ゴールはすでに達成している自分を明確にイメージする」ことが、より達成に近づけると書かれていた点でした。私もその考え方を、目標設定や普段の生活に活用したいと思いました。
特に、「あなたに何かをいう相手は、現在までのあなたの過去に基づいて話をしているのであり、決してあなたの未来のことを知って話しているわけではない(p99)」は、娘への進路アドバイをしようとする私にとって考えさせられるものでした。
以下は気になったポイントです。
・あなたの脳も、親を始めとする他人もすべて、過去のあなたにとって重要だと思われる情報しか見ていない(p3)
・親の収入が500万円の人は、年収500万円のコンフォートゾーンなので、年収1億円になるためには、親の洗脳を解く必要がある(p5)
・「だまされやすい」という脳の特徴を利用し、「未来の記憶」をつくり、「コンフォートゾーン」を高め、あなたの目標を達成する方法を設計したのが、この本で教えるもの(p6)
・脳幹にあるRAS(網様体賦活系)のフィルター(=昨日までの自分が受けた強い記憶)により、自分にとって関係あると思っている情報しか受け取らなくなっている(p7、29)
・アファメーションは、ゴールを達成するために、ゴールの世界の臨場感を上げる方法であり、暗示や催眠ではない(p22)
・人の脳は、実はそのままでは大した情報処理能力を持っていない、ただし脳がすごいところは、大した働きをしているように見せかけるのが非常に上手(p38)
・脳は人の身体の中で最もエネルギーを必要とする器官であり、もし脳が本気で働いたとすると私たちは餓死してしまう(p40)
・脳が何を重要だと判断するかは「昨日までの自分が重要だと判断していたもの(p45)
・脳についてのポイント、1)今見ているものは、本当に見ているのではなく、見ているつもり、2)すべての感覚の記憶を利用する、3)何を見るかは昨日までの自分の判断による(p45)
・マインドの変え方を覚えて、基準をまったく新しい次元に移動させることができれば、パフォーマンスの限界も気に留めなくなる(p76)
・他人の話を聞いているとき、人は、話している人の言葉に対して3倍の速さで自分自身に言葉を発する、話が止んだ時は6倍になる(p83)
・セルフトークをコントロールするポイントとして、ネガティブトークをしない(p87)
・あなたに何かをいう相手は、現在までのあなたの過去に基づいて話をしているのであり、決してあなたの未来のことを知って話しているわけではない(p99)
・言葉によってイメージがつくられ、それが記憶に定着する(p101)
・現状で年収500万円の人が、年収1億円の生活をゴールにしている場合、そのゴールをリアルに感じるとは、「実際私はすでに年収1億円の生活をしています」という自分の世界観をつくること(p123)
・思考をコントロールするには、未来に思考の基準を置くことが大切、過去や現在に基準を置いていると、私たちのマインドは決して変化しない(p155)
・ゴールを設定しているにも拘らず、「ねばならないこと」があるときは、ゴールの設定が間違っていることに起因している(p171)
・小さな成功のたびに「よくやった」と必ず自分に言葉をかける、このセルフトークの積み重ねがイメージを強くする、失敗した時は「前向きセルフトーク」をする(p183)
・子供に対して大切な2つの質問とは、1)今日は、何かいいことあった?、2)明日、楽しみにしていることは何?(185)
・ゴールの姿を思い浮かべることのできるアファメーション[目標)の作り方は、1)1人称の主語、2)肯定文、3)現在進行形、4)達成しているという内容、5)他人との比較はしない、6)動を表す言葉、7)感情を表す言葉、8)記述の精度、9)各分野バランスよく、10)リアルな記述、11)口外しない(p200)
2012年10月27日作成 -
Posted by ブクログ
メディアが仕掛ける洗脳について解説した本です。あまり専門的ではなく、とても読みやすくなっています。
著者は認知心理学者、計算言語学者、脳機能学者など多数の肩書を持つ「洗脳」の専門家で、オウム信者の脱洗脳を手掛けた人物としても有名。最近はオセロ中島の依頼を受けたとの噂もあるが真偽のほどは明らかではない。
著書は多数で、そのいくつかには一貫したメッセージが込められている。例えば・・・
「空気を読むことを強要する風潮は一種の差別である」
「常識や社会性などという概念も、幼少期に親や教師によって都合よく押し付けられた偏見だ」
「他人と違った行動に対して攻撃してくるドリーム・キラーが世の中にあふれているが、相手にしてはいけない」
「基本的に人間は、なりたいと思った大抵のものになれる。だからやりたいことを自由にやっていいのだ」
・・・などである。非常に勇気づけられるとともに、洗脳とは特別なモノではなく、大小にかかわらず日常的に受けているモノだと教えてくれる。だが、この著書では、もう一歩踏み込んだ、というか足を滑らせたというか、次のような一文も見られる。
「人間は、人殺し以外なら何をやってもよいのだ」
そうかなぁ!? もっと、しちゃいけないこと、いっぱいあると思うよ、苫米地先生。 -
Posted by ブクログ
著者の苫米地英人さん、メディアでよくお見かけしますがあまりちゃんと意識したことがありませんでした。計算言語学者、認知心理学者、脳科学(または機能脳科学、脳機能科学)者、の方とのこと。上智大学英語学科を出て三菱地所入所後、カーネギーメロン大学で計算言語学関係の博士号を取得後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、などを経て、現在はドクター苫米地ワークス代表、というなかなか不思議な経歴の方。脳科学者というイメージですが、情報科学よりの方なのでしょうね。ただまたまたよくわからないのが、肩書にある天台宗ハワイ別院国際部長、チベット仏教カギュー派傳法(でんぽう)大阿闍梨、とのことで、僧侶でもあるようです。なんだかうさんくさいにおいがプンプンしますが、詳しく知らないのでよくわかりません。ただ、本を注文した後、非常に大量に短いスパンで本を出している方だとわかり、勝間さんのように内容の薄い本を大量生産している方じゃないかと思い後悔しましたが、なかなか面白い本でした。基本的に、仏教の唯識を科学的な言葉で語っている方、という印象です。
内容な非常にインパクトがあり、以下のような主張が繰り広げられます。
・宇宙は寂しいから存在している。
・時間は未来から過去へ流れている。
・脳が無くては宇宙はない。
・認識する我々の存在がなければ宇宙は存在しないのです。
・ビッグバンは未来の人間が起こした。
・時間は我々情報的な存在が未来に生み出したものであり、その未来から時間は過去に流れているのです。
説明が簡潔なのであまり納得感はないし少々うさんくさい気もしますが、直感的には言っていることは正しい気がします。私も良く、我々観測者のいない永劫の宇宙って何の意味があるのか、ということをよく思いますが、そうした感覚への理論的な答えを与えられているような気がします。 -
Posted by ブクログ
タイトルでは「電通」を押し出しているけれど、特に「電通について徹底的に書かれた本」というわけではない。
テレビ・新聞のようなメディアは強い影響力を持っているが、そのメディアには当然スポンサーや政治家が影響力を持っているので、広告やプロパガンダに注意しなければならない。というのが主旨。
興味深かったのは、戦後GHQが日本に自虐観を植え付ける際に、メディアをどのように利用したのかという話。
それから日本とアメリカのメディアのあり方の違い。アメリカは日本と違って経営と報道が分離されていたり、広告代理店の寡占が規制されていたりと、報道の独立性が保たれるように努力がなされている。
個人的にプロパガンダや広告が悪いことだとは思わないけど、利権の設計に妥協は許されないと思った。
話の展開自体はちょっと稚拙。
3.11の震災と絡めて展開されている本は、タイムリーさを狙ったためか、総じて編集が甘い気がする。