山口真美のレビュー一覧

  • 発達障害の素顔 脳の発達と視覚形成からのアプローチ

    Posted by ブクログ

    発達障害についての概略本。
    ”発達障害”と言われるようなことが、脳のどういう部分・機能と関連して起きているのか、という観点で書いている一冊。

    昔とは違い、論理的に心理を話せる時代になっているんだな、というのが個人的な印象。昔の心理学はともすれば「気の持ちよう」で、それをどう変えるか、みたいな記述が多かった印象がある。

    今は、脳の活動領域含め、「どのような刺激が、脳のどういう場所で処理され、どういう行動になるのか?」が解明されつつあって、それが個性であったり、場合によってはなんらかの問題を生む、と説明できるらしい。そういう時代の変化を感じられた。

    もっとも、読み手である自分の読み方も変わっ

    0
    2018年02月03日
  • 顔を忘れるフツーの人、瞬時に覚える一流の人 「読顔術」で心を見抜く

    Posted by ブクログ

    自分は人の顔を覚えるのが割と得意な方。連れ合いは全然覚えられない方。その差著しく、常々不思議に思っていたのでこの本を見かけてその謎が解けるかと手に取ってみた次第。

    結論から言えばあんまりその疑問の解決にはならなかったと思います。確かにみなさんのおっしゃるように、タイトルと中身がちょっとずれてますね。
    そしてこのタイトルからすればおそらく、人の顔を覚えるのが苦手でどうにか覚えやすいすべはないかと思って手に取られる方が多いでしょうから、肩透かし感が結構あるかもしれません。

    でも読み物としては面白かった。興味深い検証や解説がたくさんありました。
    新書サイズも手に取りやすく、暇つぶしやちょっと変わ

    0
    2016年11月24日
  • 自分の顔が好きですか? 「顔」の心理学

    Posted by ブクログ

    思春期になれば必ず悩むことになる、自分の顔。
    もっと鼻が高かったら、目が大きかったら.......鏡を見てため息をつく。
    いつかはコンプレックスだらけの自分の顔に折り合いをつけていくものだが、私は未だに思春期のままなのか、自分の顔が好きではなくて、写真に写る事を出来る限り避けている。
    各種免許証や写真はどれもこれもぎこちない顔をしている.......。
    それなのに、自分に似ているはずの我が子の顔は世界一かわいいと思っているのだから随分矛盾しているものだ。

    鏡の中の自分は実は自分の顔ではない。
    イギリスのペレット教授の研究を見てみると(11頁)それがよくわかる。
    どちらが女性らしくてどちらが男

    0
    2016年07月13日
  • 発達障害の素顔 脳の発達と視覚形成からのアプローチ

    Posted by ブクログ

    よくある発達障害の関連本と違って、脳科学の発達に関する実験から、発達障害の脳が健常者とどう違っているかや、
    更に乳幼児期にどういう違いとして現れるのかまでが書かれている一冊。

    新しい切り口なので、興味深いだけでなく、当事者や周りの人にも、新しいヒントになる本だと思う。

    もっとこのような脳科学的な研究が(できれば治療法になるくらいに)もっと進んでほしいと思う。

    0
    2016年03月27日
  • 赤ちゃんは世界をどう見ているのか

    Posted by ブクログ

    産まれた時から赤ちゃんは、色々なものがわりと見えている!と本書を読んで感じました。
    生後三ヶ月ぐらいまでに、色々な物を見せて刺激を与えておけばよかったと思いました。
    産婦人科で聞いた話と違うじゃないか!と驚きでいっぱいです。

    0
    2015年06月22日
  • 赤ちゃんに学ぶ 「個性」はどこから来たのか

    Posted by ブクログ

    ヒトが「個性」を獲得する過程について書かれた本ではありますが、心理学の入門書としても有効な本だと思います。

    ヒトが何らかの機能を獲得する際には、他の何かの可能性を失うわけですが、様々な物理的な制約を受ける中で、ある程度、効率よく生きていくためには、そのような仕組みにならざるを得なかったのでしょうね。

    腹側経路と背側経路の話や、赤ちゃんは、可能な限り複雑なものを好む点など、新たな知見がいろいろと得られ、とても参考になりました。

    0
    2014年12月01日
  • 赤ちゃんは世界をどう見ているのか

    Posted by ブクログ

    赤ちゃんの「見る力」の成長を実験しながら調べた本。眼球の成長・脳の成長・明るさを見る・動きを見る・空間を見る・形を見る・色を見る……「見る」ということがどんなにたくさんの要素で成り立っていることか。

    0
    2012年03月03日
  • 視覚世界の謎に迫る 脳と視覚の実験心理学

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    私たちの視覚は、生まれながらにある種の驚くべき能力をもつ一方で、眼や脳が発達し、見る経験を積むことでようやく、動きや空間、形、顔などをはっきり認識できるようになる。
    本書は、赤ちゃんの視覚の発達を丹念に追うことで、脳のなかに視覚世界がつくり出される複雑きわまりないメカニズムを解明していく。

    [ 目次 ]
    第1章 主観世界に生きる私たち
    第2章 この世界を見ているのは脳
    第3章 「動き」をどう見ているか
    第4章 「空間」は頭の中でつくられる
    第5章 「形」を見るために必要なこと
    第6章 「顔」だけは特別

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆

    0
    2010年05月24日
  • 正面を向いた鳥の絵が描けますか?

    Posted by ブクログ

    【目的】:視覚と絵のなぞについて知りたい。
    ・大きさの恒常性。距離を変えても同じ大きさと判断する。
    ・見たいところだけを選択的に見ている。
    ・見やすい視点で見せるのが上手い絵
    ・人は顔の情報にこだわる。ポイントは目鼻口の配置。
    ・世界は視覚情報を脳が再構成している。
    ・脳は美しい形を見ようとする。
    ・プロトタイプに当てはめて対象を認識する。

    #ありのままを見ているつもりでも、人により見えている世界が違うこと、認知が世界を生み出していることが分かった。
    #タイトルと表紙の絵に興味を持って読んでみたが、正面を向いた鳥とは、脳がつくりあげた鳥らしいイメージのことで、写実の絵では何が描かれているのか

    0
    2009年10月07日
  • 視覚世界の謎に迫る 脳と視覚の実験心理学

    Posted by ブクログ

    著者の専門が発達心理学なので、主に赤ちゃんの視覚発達からの見解が目立つ。
    しかし、実験心理学的な視覚研究の導入には役に立つだろう。

    0
    2009年10月04日
  • 視覚世界の謎に迫る 脳と視覚の実験心理学

    Posted by ブクログ

    発達過程にどうやって視覚ができあがってゆくのか、見るという能力がどうやって獲得されるのかを紹介している。難しい分野なので理解するのが大変なのだけれど、文章が丁寧なので割と読みやすい。
    それにしても。この分野の研究では、赤ちゃんにいろいろなものを見せてどう認識しているかを推し量る実験系が多い。創意工夫と忍耐と…たいへんな研究だ。

    0
    2009年10月04日
  • あかちゃん研究からうまれた絵本 かお かお ばあ

    Posted by ブクログ

    0歳5ヶ月
    いろんな顔が出てきて、カラフルなので興味を示します。
    読み手側も感情を込めることができるので読みやすいです!

    0
    2025年11月13日
  • 損する顔 得する顔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美人は得か?

    顔・身体学という新しい学問ジャンルに挑む著者。専門は実験心理学とあるが学際的な部分がある著作だった。印象的なのは、結論が人との中に居続けることを大事だとすること。顔というのは単に美醜ではなく、社会においてどのようなつながりを持とうとするかに重要性があると著者は書いている。単に美しい、かわいい、イケメンであればいいのではなく、その立場にふさわしい顔であること。顔を見せないことが社会で生きるには容認されないこと。損得という標題から考えると当然の結論のようだが、コミュニケーションが基準なのである。

    単にかわいいことを目指す必要はない。柔軟な顔を目指すのだ。そのためには柔軟な考え方、

    0
    2025年08月14日
  • こころと身体の心理学

    Posted by ブクログ

    4p面白かった
    金縛りは解明されていて生理的現象
    いきなり深い睡眠に入る時に起こる現象
    体外離脱経験したことある!
    ふわふわしてたなー恐怖はなかったけど高校の時によく夢で感じてた
    脳が関係しているらしい
    191p
    笑うから楽しい
    そうだと思うとりま笑顔大事
    研究ってすごいいろんなことが判明する

    0
    2024年09月14日
  • 損する顔 得する顔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルのような「損する、得する…」というよりは「"印象"について」語られる本。研究に基づいた社会的な認識の予測や見解が書いてあるけど、平易な文体で、サラッと読める。
    女性が女性の顔を見ても癒されるとか、「やはり…!」と思う部分も多くあり。面白かった。

    0
    2024年06月25日
  • 損する顔 得する顔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  美男美女は得をするのか
    第2章  顔の”印象”は何で決まるのか
    第3章  社会における“顔”の役割
    第4章  “好かれる顔”の世界標準は存在するか
    第5章  もう損しない!得する顔になる

    <内容>
    思ったほどに面白くなかった。こういうテーマの時、海外の本は実験成果をこれでもかとデータ付きで紹介したり、実例を飽きるほど掲げるのだが、「~と思われる」などが多用され、説得力に欠ける。結局よくわからない。顔の印象は、世界では口元、東アジア(特に日本では眼)、眉の役割も高い…。くらいか?データは持っていると思われるので、もうちょっと説得力の増す書き方をして欲しかった。

    0
    2024年05月23日
  • 損する顔 得する顔

    Posted by ブクログ

    リンカーンは40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持てと言っていた。この本を書いている筆者は50代である。筆者の父がイケメン一族であり、実家に残っているのは8割がたが父の写真。イケメンはどんな人生を送るのか?他者に羨まれる顔を持ちながら、その実、他者から持たれる、先入観との戦いなのかもしれない。筆者が子供の頃から抱いていた損する顔、得する顔とはという疑問を解き明かした一冊。筆者の実体験が散りばめられて描かれており面白い。よい顔になる最大のコツは、人の中にいること、社会の中にいることであり、良い顔を得るために社会の中にいようと思った。

    0
    2024年03月29日
  • あかちゃん研究からうまれた絵本 かお かお ばあ

    Posted by ブクログ

    0y4m
    コントラストのはっきりしたザあかちゃん向け絵本。
    きょろきょろと色んな顔を首を動かして見てくれました。

    0
    2023年12月11日
  • こころと身体の心理学

    Posted by ブクログ

    風景が上下反転する逆さ眼鏡をかけると、当初はまともに立てないが、慣れることで普通に生活できるようになる。そういった体と認知(こころ・脳)の仕組みを説明する本。
    1章・3章は面白い。思春期は扁桃体がとくに活動し不安・恐怖が強く刺激されるなど知らないことだった。

    しかし、著者が「と思います」「ではないでしょうか」で文末を結ぶ個人の感想の割合が激増する後半になるとただの個人の感想の羅列になっていく。
    とくに4章のネット社会での人とのかかわり合いは思いついたことを書いているだけで、そこに実験や深い考察が全く見て取れない。ただ年寄が自分の知らないコミュニケーション方法に戸惑っているだけである。

    研究

    0
    2023年04月14日
  • 自分の顔が好きですか? 「顔」の心理学

    Posted by ブクログ

    タイトルの問いかけが気になったので読んでみました。
    「いい顔」は目鼻立ちが整っていることがではないそうです。自分を向上させることに真摯に取り組もうとすることがいい顔の条件かもしれないと作者はあとがきで述べています。

    顔は自分の心を映す窓であるならば、普段自分はどういう表情をしているのか、少しでもいい表情でありたいと思いました。

    0
    2022年03月23日