あらすじ
生まれつきの美男美女は有利なのか。顔の印象は何で決まるのか。「好かれる顔」の世界標準はあるのか──。顔・身体学の専門家である著者が心理学的見地から顔の損得を解き明かし、「得する顔」になるための顔マネジメント法を伝授する。
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•顔面の良し悪しが分からず、筆者と同じで顔面評価が他の人とずれていることが昔からよくあった。(例えば、知り合いが有名人に似ていると思って友達に話しても理解してくれない。)
•人の印象は、目と顎。明日から、アイライン、アイシャドウ、マスカラをするとする。
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美人は得か?
顔・身体学という新しい学問ジャンルに挑む著者。専門は実験心理学とあるが学際的な部分がある著作だった。印象的なのは、結論が人との中に居続けることを大事だとすること。顔というのは単に美醜ではなく、社会においてどのようなつながりを持とうとするかに重要性があると著者は書いている。単に美しい、かわいい、イケメンであればいいのではなく、その立場にふさわしい顔であること。顔を見せないことが社会で生きるには容認されないこと。損得という標題から考えると当然の結論のようだが、コミュニケーションが基準なのである。
単にかわいいことを目指す必要はない。柔軟な顔を目指すのだ。そのためには柔軟な考え方、態度が前提となる。お高い化粧品よりも豊かな人間関係が好ましい顔を作る。
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タイトルのような「損する、得する…」というよりは「"印象"について」語られる本。研究に基づいた社会的な認識の予測や見解が書いてあるけど、平易な文体で、サラッと読める。
女性が女性の顔を見ても癒されるとか、「やはり…!」と思う部分も多くあり。面白かった。
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<目次>
第1章 美男美女は得をするのか
第2章 顔の”印象”は何で決まるのか
第3章 社会における“顔”の役割
第4章 “好かれる顔”の世界標準は存在するか
第5章 もう損しない!得する顔になる
<内容>
思ったほどに面白くなかった。こういうテーマの時、海外の本は実験成果をこれでもかとデータ付きで紹介したり、実例を飽きるほど掲げるのだが、「~と思われる」などが多用され、説得力に欠ける。結局よくわからない。顔の印象は、世界では口元、東アジア(特に日本では眼)、眉の役割も高い…。くらいか?データは持っていると思われるので、もうちょっと説得力の増す書き方をして欲しかった。
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リンカーンは40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持てと言っていた。この本を書いている筆者は50代である。筆者の父がイケメン一族であり、実家に残っているのは8割がたが父の写真。イケメンはどんな人生を送るのか?他者に羨まれる顔を持ちながら、その実、他者から持たれる、先入観との戦いなのかもしれない。筆者が子供の頃から抱いていた損する顔、得する顔とはという疑問を解き明かした一冊。筆者の実体験が散りばめられて描かれており面白い。よい顔になる最大のコツは、人の中にいること、社会の中にいることであり、良い顔を得るために社会の中にいようと思った。
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遣唐使はイケメンだった、とかのエピソードがおもしろい。
そして、ボーイッシュな服装の著者が中学校に上がる時、(制服の)無防備なスカート姿は「なめられないか」と思ったこと。自分ではまったく気付かなかったけど、私が子供〜思春期の頃、女の子らしい服装に違和感があってひたすら気持ち悪かったのは、実は裏にこういう意識があったのかなぁとハッとした。
「美しい母を持つ家族の苦悩」の頁では、単なる美魔女についての記述だったのでちょっとがっかり。痛々しい「美」を保つ女性ではなく、きちんと年相応で美人な女性はいるわけで、そういう母親を持つ娘の苦悩みたいなものを読みたかった。
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顔マネジメント;自分らしく表情を作り上げて演じる、顎と目!はっきりとした目線で意志を感じられる方が魅了的。化粧で7%目が大きく見える(最適、シャドウが効果大きい)、日本人目元見る、
良く動かす顔面筋の働きで、少しずつ顔が変わっていく。他社だけを意識して作るものでもなければ自分本位に作るものでもあってはならない
瞳孔の大きさを大きくすると無意識のうちに魅力に感じる;興味を持つ
顔を見る時に働く脳;右脳;自分の右顔、自分にとって左側に見える相手の顔に影響される;鏡と違う
表情を作り出すために、口をしっかり横に伸ばして笑顔を作ることが必須(特に海外)真実の表情は左右対象右側に微笑みが出やすい(76%);でも右顔を良く見てるよ
笑顔;しっかり意志を持って相手と向き合っていることを示す
魅力を判断するポイント;遠く;髪型、50メートル離れている;下唇の色
女性と認識;まゆと顎
眉;表情を表現、額縁のように顔全体の印象を変える
認知の効果;基地の対象を好む
見た目の有能さ;70%で当選、一瞬の判断から予測出来てしまった
印象判断;信頼性、支配性
信頼性(いい人);表情が強く影響、ポジティブな表情で高まる
健康さ;少しだけあか黄色い皮膚、カロテン
プロトタイプ;基準
人の顔は骨格ではなく良く見せる表情で記憶される
プロトタイプから想像される人物とは逆のイメージを感じさせる表情で印象を変えることで覚えられやすく親しみやすい印象;寅さん
可愛いということで、否定的な感情を薄め、相手との距離を縮める効果がある
顔幅;脂肪量が筋肉量より影響
顔は骨格の上をびっしり埋め尽くす繊細な筋肉とその隙間に入り込んだ脂肪でできている
こちらが良い顔をしていたら相手も良い顔をしている。自分の表情は分からないけど相手を見る
演劇経験者の筋肉の動きは力強い、鍛えれば鍛えるほど強くなる