宮崎夏次系のレビュー一覧
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購入済み
ほんと天才です、宮崎夏次系!
お、面白かった〜!この作者の作品は怖いとかわいそうと美しく不思議が混ざっていてとても好きです。が、この作品はなんだが今までにない雰囲気でした。SF系の雑誌で連載されてるのは知ってたのですが、この作品もロマンたっぷりのSFでした!おにくがずっと可愛くて、九森さんがなんだか健気…漫画好きな人には一度宮崎夏次系作品を読んで欲しいです!
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Posted by ブクログ
[あいだかなんだかしらないけれど]サイボーグとクラスメートから揶揄される男の子が、虚実と好悪の間で一人の女の子との恋に苦しむ「赤星くん」、この世の醜さをすべて吹き飛ばそうとした男が今生の終わりに味わった思いを凝縮した「成人ボム 夏の日」など、全9話の短編を収めた漫画作品。著者は、女性であること以外にあまり情報が出回っていない宮崎夏次系。
とあるラジオ番組で紹介されていたんですが、これはとにかく好きになる。現実から浮いた設定やタッチが、自然と一人ひとりの心の深奥に有しているであろう感情を揺さぶってくる感覚が圧巻。どの作品も愛とか孤独とかについて描いていると思うのですが、とにかく一言では形容しが -
Posted by ブクログ
相変わらず巻数を経ても衰えないセンス。
心の先を針の先で決してグサリとはいかずにちくちくと弄ばれる様な、そんな短編集。
どの話も基本的に家庭に焦点が当たっている
家庭ってやつは小さな社会の箱庭で、大抵決まったルーチンワークを淡々とこなして家族がそれぞれバランスを保っていたりする。
根底には勿論相手に対する思いやりだとかストレスなく暮らすためだっていう想いがある筈だけれど、それも長年の暮らしの中で風化して、いつしか本質が見えなくなり、そのバランスを保つ事だけに注力する様になってたりするもんだ
そこには諦観や、希望や、不満が内在していたりするけれど、結局どうしようもない現実があるだけで