宮崎夏次系のレビュー一覧

  • 培養肉くん 1

    Nao

    購入済み

    ほんと天才です、宮崎夏次系!

    お、面白かった〜!この作者の作品は怖いとかわいそうと美しく不思議が混ざっていてとても好きです。が、この作品はなんだが今までにない雰囲気でした。SF系の雑誌で連載されてるのは知ってたのですが、この作品もロマンたっぷりのSFでした!おにくがずっと可愛くて、九森さんがなんだか健気…漫画好きな人には一度宮崎夏次系作品を読んで欲しいです!

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    2018年10月13日
  • 僕は問題ありません

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    僕は問題ありません。
    だからほっといてください。

    あなたには関係ありません。
    だから近づかないでください。

    でも、
    誰か
    本当のことを教えてください。


    「今日も、ぬしか書けなかったよ」

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    2018年09月28日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    好きなものは
    世の中にいっこでいい
    失くしたらおしまい
    そんな感じの

    明日も会いたいと思える
    そんな感じの


    「コロッケ、チンするとべちゃっとする
     あれ、ずっと嫌だったんだ」


    「嫌だったの、ずっと
     みんな大丈夫になっていくのが」


    「かつての彼女は、公園に落とし穴をつくったり、
     店頭のせんべいを割って歩いたり、暗く反社会的な人間でした」


    「些細なことに一喜一憂する、おめでた野郎だ」


    「なぜか彼女をふと殴りたくなる」


    「」

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    2018年09月01日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    [混乱した覚醒状態で]夜な夜な幻想的に屋根の上にたたずむ少年との邂逅を描いた表題作や,醜い母親の存在を知った少年への救いを描いた「明日も触らないね」など,全9作の短編を収録した漫画作品。著者は,『変身のニュース』などで高い評価を得ている宮崎夏次系。

    漫画を多く手に取るわけではないのですが、映画や小説といった他の媒体では絶対に味わえないであろう感覚を堪能できる作品。現実と仮想の線引きが極めてぼやけた絶妙なバランスにより、読後も不思議な余韻に浸ることのできる一冊でした。

    やっぱり宮崎氏の作品は読んで間違いなし☆5つ

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    2017年07月24日
  • 僕は問題ありません

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    舞台はおそらく日本なのですが、不思議な建造物や出来事などファンタジーな雰囲気があります。
    一癖ある登場人物には、なかなか他者と分かり合えない孤独を感じます。
    それでもほんの少し互いの心が触れる瞬間があり、ふわっと温かい愛に包み込まれます。
    ハッピーエンドすぎても興ざめだし、バッドエンドは気持ちが重くなりますが、この作品はどれも絶妙なラストだと思いました。

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    2016年09月21日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    「嫌だったの ずっと
    ばーちゃんが死んでも
    キヨサダが死んでも
    みんな 大丈夫になってくのが

    ずっと それが ずっと
    嫌だったから
    僕 ずっと

    うまく 言えない」
    (リビングで)


    この漫画だいすきだ。

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    2016年04月02日
  • ホーリータウン

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    2015年、新たに読んだ漫画家作品の中でダントツに面白かった宮崎夏次系さん。
    朝の通勤時間に丁度いい。お話も、物語の長さも。
    中身については、相変わらずうまく説明できない。読んで下さい! が一番だと思う。

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    2016年01月04日
  • ホーリータウン

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    集団(コミュニティ)と孤独を焦点にした人間の内外と自意識の話と、不条理な世界=(現実の世界)を奇天烈な筆致と突飛なアイデアで魅せる傑作。後日(明日/明後日)と死までの余日、そして人生の余白へ空虚を抱く孤独な登場人物等への掬い方が見事。

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    2015年12月21日
  • 夕方までに帰るよ(1)

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    最高。寂しさと切なさと苦しさと絶望とやさしさとが詰まった長編。読んでると、なんだか自分がどこかへ帰りたくなるような気分になってきて、でもそれがどこかわからなくて、とてももどかしかった。
    絵が全然いまと違っててびっくりした。

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    2015年10月09日
  • 僕は問題ありません

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    宮崎夏次系さんの描く女の子は、どこかアンニュイで儚げで、可愛くて色っぽくて、大好きです。
    一方、男の人(オジサン)は汚くてキモチワルくて、それがまた女の子たちを引き立てる。

    ちっぽけな人間が頑張っても、世界はもっと大きくて、また朝はやってくる。そんな感じ。

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    2015年10月09日
  • 僕は問題ありません

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    ネタバレ

    閃光弾ぶちこまれて脳内ホワイト・アウトさせられた。

    砂糖で作ったお城みたいに、幸せで甘くて、でも脆い。

    お人形パパとチューリップ男の話が特に好き。

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    2015年05月20日
  • 僕は問題ありません

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    ゆったりとしていたら背後から肩をたたかれてハッとするが、たたかれたその手が温かいので、キュっとなる。どの短編も救われる点では裏切らないんだな。
    おまけの先生シリーズはクスッとしちゃう。

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    2015年03月11日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    センス溢れる短編集 人間のリアルな痛みが描かれてて、読む時期を誤ったらダバダバ泣きそうな 「毎日」がおきににいり

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    2015年03月06日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    大好き夏次系さん。やっぱりよかった。
    表題のと『リビングで』がお気に入り…。

    みんなと同じことができないといないことにされるから、やっぱりみんなと同じことするしかなくて、そんな世界で生きているおかあさん、おとうさん、わたし、みんなが、可笑しくて笑ったり、悲しかったり、わりとどうでもよかったり、わりと重要だったり、うまく言えないけど、夏次系さんの漫画を読むと、そうそう、そうなんだよね、と思う。

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    2014年11月12日
  • 変身のニュース

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    [あいだかなんだかしらないけれど]サイボーグとクラスメートから揶揄される男の子が、虚実と好悪の間で一人の女の子との恋に苦しむ「赤星くん」、この世の醜さをすべて吹き飛ばそうとした男が今生の終わりに味わった思いを凝縮した「成人ボム 夏の日」など、全9話の短編を収めた漫画作品。著者は、女性であること以外にあまり情報が出回っていない宮崎夏次系。

    とあるラジオ番組で紹介されていたんですが、これはとにかく好きになる。現実から浮いた設定やタッチが、自然と一人ひとりの心の深奥に有しているであろう感情を揺さぶってくる感覚が圧巻。どの作品も愛とか孤独とかについて描いていると思うのですが、とにかく一言では形容しが

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    2014年10月16日
  • 変身のニュース

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    背景も設定も人物も台詞も全部ふわふわしていて、読んでいる最中私も浮かんでいる気分

    オオイヌノフグリの下りがとても爽やかでお気に入りです

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    2014年09月09日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    相変わらず巻数を経ても衰えないセンス。

    心の先を針の先で決してグサリとはいかずにちくちくと弄ばれる様な、そんな短編集。

    どの話も基本的に家庭に焦点が当たっている


    家庭ってやつは小さな社会の箱庭で、大抵決まったルーチンワークを淡々とこなして家族がそれぞれバランスを保っていたりする。

    根底には勿論相手に対する思いやりだとかストレスなく暮らすためだっていう想いがある筈だけれど、それも長年の暮らしの中で風化して、いつしか本質が見えなくなり、そのバランスを保つ事だけに注力する様になってたりするもんだ

    そこには諦観や、希望や、不満が内在していたりするけれど、結局どうしようもない現実があるだけで

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    2014年07月28日
  • 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

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    母親の顔が星型だったり、父親が犬になったり、校長が盆踊りしながら悶え死んだり。こんな奇天烈な経験はもちろんないのだけど。
    この痛み、苛立ちには既視感がある。
    このシュールさに何故か見憶えがある。
    例えば満員電車の中のケンカ。
    ぎゅうぎゅうに人が押し込まれている車内に揉めている人の声だけが不穏に響く。
    例えばある朝突然に空席になった会社のデスク。理由は知らない。誰も関心を持たない。そして淡々と日々の業務は続く。
    時々見かける女子高生の脚は大腿骨の形がわかりそうなぐらい細い。
    救われて欲しいと無闇に祈ったりします。

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    2014年07月16日
  • 僕は問題ありません

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    この作品集の魅力は『解放感』にあると思います。
    髪をなびかせ、服が風を孕み、彼らは飛ぶ。家族や社会常識や罪悪感、恨みとか、かつては好きだった人…そんなしがらみから解き放たれる瞬間ーー。
    シュールな絵面、少し不安定で繊細な線が描く浮遊感がすごく気持ち良い。
    鬱々とした閉塞感を吹き飛ばします。
    鬱屈した感情を抱え込みやすい人には特にオススメです。

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    2014年07月08日
  • 僕は問題ありません

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    短いストーリーのなかに、必ず刺さってくるシーンやセリフがある。頭の中で何度も繰り返したくなるようなものが。

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    2014年07月06日