あらすじ
想像と現実の狭間で、大切な君と出会った。
並木くんの心の中の、大切な存在。その名は「ゴールデンユキコ」。ところがある日、五卯留伝有木子を名乗る少女と出会った。君は僕の想像ですか? 現実ですか?ここにいる僕は――。鮮烈なる才能・宮崎夏次系が描く、新時代ボーイミーツガールストーリー。
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Posted by ブクログ
サブカル野郎であることから離れたくなる時期があって、そのあいだ作者の本を読めずにいたが、戻ってきてよかった。
ああ戻ってきてよかった、ここに。
それにしても今までの作者の作風からいうと、一般受けしそうなレベルまで来ていると思う。
帯に「まっすぐに描き出す、鮮烈なるボーイミーツガールストーリー」とあるが、これ、決して惹句として嘘ではないのだ。
まずは有木子「来週の〈金〉までなら…」のコマにやられ。
「ハイスコアガール」の日高小春を思わせる竹智さんの「ペロ」に、キュン軌道ど真ん中に乗せられ。
さらにある人の死から世界崩壊ともいえる感覚へとなだれ込み。
そして、そして。
Posted by ブクログ
待ちきれずに地下鉄の中で読み始めたけど引き込まれて、また降り過ごすところだった笑
前回もそうだけど作中の女の子が可愛くて儚げででも強くて魅力的だなあと思った。
同じページのコマの中で登場人物と別のキャラが隅っこで感情を持ってるのが面白いと思ったよ。具体的には126ページの駅にいるおっちゃんとか。やりとりの間で汗かいてて可愛い笑
町山くんが結構謎なんだよなあ。
4話の終わりで町山くんを付き合わせようとするやつ。ここがすごくひっかかった。並木くんの可能性を狭めた上で代わりに告白もしちゃう。分かっててやったのか、町山くんがごうるでん一家にとって特別な存在だって知らしめたかったのか、、
ここは考察読まないとという感じ。
最初からでてきた友達はいつもいいタイミング出てくるけど誰ーーってなってたから、最後謎が解けたのと同時に2人の掛け合い好きだったからちょっと寂しくなったなあ。
ちなみに途中でてきたボードゲームゴリドールってやつ。これコリドールっていうやつならわたし家にある。おもろくて好きなゲーム。
テーマはなんですかね。なんか一見爽やかそうな物語に見えるけど保護者とか家族とか、性質上避けられないものに押さえつけられてる描写があるからもやもやする。
とりあえずバットエンドではなくて安心。ほっとした。
Posted by ブクログ
君に会いたくて遠回りした帰り道、紙パックのジュース、駐輪場の無駄話、学校までの坂道、顔だけ知ってる同級生、だらしない僕らの唾液、靴箱前の足跡、見てはいけない君の顔、バッシュのキュッキュッという音、担任の古い型の自動車、帰り道のCDショップ、初めての高速バス、ひとりきりの駅前のホテル、すべてが足りなくて、なにもかもが目の前に、腹を見せて死んでいたセミ、どしゃ降りの雨で濡れた制服。
Posted by ブクログ
宮崎夏次系を初めて読んだ。思ったより読みやすかった。 ボーイミーツガール、高校生、思春期、根暗、ディスコミュニケーション、好きじゃないわけないよな〜。でも、掴みどころはない。
Posted by ブクログ
なるほどね、支離が滅裂で余白のある創作が
読者の想像を掻き立てて自分だけのものにするのか
柔らかくて淡くて掴み所のない感じが
どこか誰かの歌にもありそうだな、と思う
少年期の剥き出しで危うい性欲がすごい上手に
表現されていて段々と気持ち悪くなってしまった
だいたいどんな作者なのかわかったし、
これ以上もこれ以下でも恐らくないのでもう良いや