あざの耕平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
待望のダン・サリエルシリーズ第三弾。
今回は未曾有の大スランプに陥ったサリエルの苦悩と葛藤(という名の悪あがき)、アーティストなら避けて通れぬファンとの距離感を綴ったお話、アマディアの成長が窺えるお話の三編が収録されてます。どれも面白かった!
今巻はサリエルのデレ全開。傲岸不遜唯我独尊、俺様音楽家サリエルでも不調に苦しむ事がある。スランプから抜け出す為にイメチェンを繰り返すも上手く行かずドツボにはまっていく姿がユーモラスに描かれます。あの挿絵は反則だ……!
と、コメディっぽく描かれるのですが、互いを思い合うサリエルとモモの絆にじんわりくる。とことんまで追い詰められもうどうにもならなくなった時、サリエルが下した苦渋の決断とそれに対するモモの言葉が―……
いい!素敵!モモのサリエルへの理解、信頼がいじらしくて胸が熱くなります。
サリエルの「お礼」も必見!
表題作はアマディアを兄が迎えに来る話。この兄というのがサリエルに匹敵するエキセントリックな人物で強烈な存在感を放ちます。
彼の言う事も正論。アマディアがしてる事は結局甘え、義務を果たしてないという指摘はどこまでも真実。落ち込むアマディアに対し、師であるサリエルが仕掛けたドッキリとは……
自分がしてることは甘えだと痛感しながらも引かないアマディアの成長ぶりに「逞しくなったなあ」と親心で感動。サリエルの不器用な優しさと粋なはからいにもぐっとくる。最後のカルテットシーンは奏でる音楽が耳に届くようで夢見心地、これまで出てきたキャラが総出演する豪華な内容になってます。
あとがきによるとシリーズはこれにてひとまず終幕とか。
正直惜しい!不定期でいいからまだまだ続けて欲しいってのが本音です。
サリエルやモモ、コジやアマディアに再び会える日を願って…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
黒き血の兄弟と一人の少女が紡ぐ、血と絆の物語、ついに完結!
というわけで本編最終巻ですね。
読者からするとついにという感じですが、修行から戻ってきたジロー・ケインの猛攻が熱すぎる!
そして何が凄いってそこで味方陣営の無双にならず九龍の血統の強敵ぶりが損なわれていないことですね。
最後の最後まで何が起こるか分からずハラハラしながら読めました。
九龍の血統の、兄弟を想って命を散らせていく姿は辛かった・・・本当に仲の良い兄弟なんだよなぁ(ノд;)
ジロー何かは特にそうだけど、敵味方関係なく極限まで追い込まれた状態でも闘う姿には胸を打たれるものがある。
ミミコが戦場に赴くのにもちゃんと理由があるのがいいね。
どのキャラにも見せ場があって飽きさせない。
結末としては思い描いていたもの、というか最初から決まっていたことですがその通りとなりました。
でも悲しい結末にはなってないんですよね。この終わり方、ちょっと考えればありそうなもんだけど全然思いつかなかったw凄く好み。
500P超えという大ボリューム、圧巻のラストでした。
『この遅刻魔っ。さっさと来なさい、望月ジロー!』
『お帰りなさい、ジローさん』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
「人と吸血鬼は共存することができると思いますか?」
淡々と激務をこなし、元気一杯だった頃の面影がなくなってしまったミミコの姿は、頼もしさ以上に切なさを感じて胸が締め付けられた。
涙を流してでも、自分で喝を入れて踏ん張るのは見てて辛い・・・まだ20にもなってない少女には荷が重いよなぁ。
不死者の宿命から変化ではなく維持を選ぶ各国の吸血鬼達も味方につけるミミコ、この『頑張り』が世界の行方を決めるのだろう。
毎度のことながら敵側の九龍の血統の作戦が周到で緊張感あっていいね。チョロい敵だと萎えるしw
血を吸われても真銀刀で手をぶっ刺し、手を切り落とすように命じる尾根崎会長がカッコよすぎた。
そしてジローの演説が素晴らしかった!
記憶を、感覚を、知ってもらうことで人と吸血鬼の共存が出来ると分かった。
今までジロー・コタロウ・ミミコが過ごしてきた時間が実を結んだのが感慨深かった。
物語の結末まで後少し。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
今、特区で全てを乗り越え、新たなる力を生み出すための物語が始まる――。
九龍の血統の特性を活かし、あの手この手で特区に攻め入る敵サイドが恐ろしい。
ダールvsジロー&ケイン、ゼルマンが熱い!
そしてセイが策にハマり、九龍王復活による絶望感が凄まじかった。
今回多くの犠牲を出し、完全敗北を喫した特区サイドですが、ケイン達の闘志は消えてないので大丈夫でしょう。
しかしミミコは真銀刀を鞘に収めるべきではなかったと思うんだがw
そのまま九龍の血統をメッタ刺しにすれば解決したんじゃないか?w
「はい。多くの血族の方々より、支持を得ております。我々の、誇りです」
張さんカッコよすぎてウルっときた。
この作品おっさんがやたらカッコいい・・・。
知らずの内に吸血鬼と手を取って助け合う姿が報道され、人々の希望の灯火となったミミコ。遂に覚醒を始めたコタロウ。これから物語がどう動いていくか。まだまだ目が離せません。