高井忍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歴史書かと思った。
ものすごく緻密に文書を調べ研究しているけど、小説としての面白さとなると、個人的には難し過ぎた。
表題作の『漂流巌流島』に到っては、映像を撮るために監督とシナリオライターが史実について話している…という基本的な設定が、途中まで分からなかった。
・漂流巌流島(宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘)
上にも書いたとおり。
作者が106頁で「正直な話、真面目に考証に凝ったところでオハナシがつまらないなら意味がない」と、キャラクターに言わせている通りのことを思った。
私自身が、あまり宮本武蔵に興味が無いせいかもしれない。
この推理が本当なら、歴史的に大発見かもしれないし、殺人事件のアリバイ -
購入済み
これは、う〜ん…。
2023年12月読了。
著者のファンであり、美術系のお話もキライではないので期待して読み始めました。
今作は京都の市立美術館で「美術館あるある」をテーマとしたミステリーなのだが…、かなりディープと云うか、およそ京都にお住まいの方々へ向けたお話のようで、細かい説明も読んでいてピンと来ない点と、刀剣にしろ上方浮世絵にしろ相当に専門的な知識が無いと、想像が付きにくく、せめて刀の構造図程度は載せてほしかったという思いがあります。
肝心の謎解きに付いても、説明の仕方が専門的過ぎて伝わりにくい点、キャラクターの描き分けが足りないのか、そんなに登場人物は必要無いのか?…等、首を傾げてしまう部分が多く、あ