【感想・ネタバレ】柳生十兵衛秘剣考のレビュー

あらすじ

女だてらに武芸の道を選んだ毛利玄達は、男装し諸国をめぐっている。ある日琵琶湖を往き来する渡し舟の上で、無手勝流の“卜伝”を名乗る人物と出会った。舟上でおのれの武芸自慢を繰り広げ、乗り合わせた客たちにまで迷惑をかける牢人を体よくあしらった卜伝に感銘を受けた玄達だが、以前から腐れ縁の柳生十兵衛曰く、その“卜伝”には裏がありそうで……。隻眼の剣豪・柳生十兵衛と毛利玄達がさまざまな流儀の達人たちにまつわる“謎”を、華麗に解き明かしていく!第二回ミステリーズ!新人賞受賞作家が贈る、傑作書き下ろし時代ミステリ四編。

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一風変わった柳生十兵衛

剣劇+ミステリー。
柳生十兵衛と女剣士である毛利玄達の凸凹コンビが繰り広げる時代劇推理集。
昔あった怪異事件の真相や他流剣術の秘技の謎なんかを推理して解き明かしていく。終盤では仇討ち絡みで盗賊団相手の殲滅戦も。

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2022年09月29日

Posted by ブクログ

柳生十兵衛を探偵役とした剣豪小説+ミステリの短編集。
十兵衛と男装の女剣士、毛利玄達が諸国を巡りながら出会った謎を解く。この謎が名だたる剣豪や剣術にまつわるものなので、その手の知識があればもっと楽しめたかもしれないが、なくても十分面白かった。
十兵衛については時代劇で色々見たので生い立ちなどけっこう知っていたが、盗賊を返り討ちにして十二人斬りというエピソードは知らなかった。この事件を取り上げた「新陰流"月影"」が個人的にはベスト。

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2014年06月02日

Posted by ブクログ

ホームズな柳生十兵衛とワトソンな毛利玄達!ぶっとんだ設定で初めに聞いたときは思わず笑ってしまいましたが、結論、なかなかに良い目の付け所だったのでは。
コンビのキャラクターが楽しくてかっこ良くて◎。無手勝流の塚原卜伝、十兵衛の十二人斬りの真実…謎を解き明かしていく時代ミステリとしても好みの作品でした。結構“本格”っぽいネタがもりもりだったしw
続編を読みたいなー。

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2014年05月25日

Posted by ブクログ

柳生十兵衛と男装の女剣士・毛利玄達を探偵役とした連作時代ミステリ。十兵衛、玄達を始めとして卜伝、武蔵……と名だたる剣豪たちのエピソードや、その”秘剣”にまつわる謎をあくまでもミステリとして処理する手腕が素晴らしい。
「深甚流"水鏡"」と「新陰流”月影”」がお気に入り。

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2011年03月02日

Posted by ブクログ

柳生十兵衛を主人公とした推理小説。
主な推理内容が剣術やら剣豪の行動やらに直接絡んでいるのが珍しいところですね。
そんなに凝った内容ではないのですが、巻末の「新陰流”月影”」が工夫があって楽しかったです。
ものによっては、普通の時代小説に見える話もあるし、読者を選ぶ本だとは思いました。

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2011年05月31日

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