新庄嘉章のレビュー一覧

  • 椿姫

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    著者デュマが実際の体験を基にして書いた長編小説。
    高級娼婦マルグリットは椿を愛し、常に身に付けていたことから「椿姫」と呼ばれていた。華やかな美貌を持ち、お金持ちのパトロン達に囲まれ、不自由ない生活を送っていた。友人の紹介で青年アルマンはマルグリットに出会い、一目惚れをする。アルマンの直球な愛の告白をあしらいつつ戸惑いも感じていたマルグリットだったが、その誠実さに惹かれ、2人は相思相愛になる。マルグリットは贅沢な生活も捨て、郊外でアルマンと2人きり穏やかな生活を始めるが、それは長くは続かなかった。

    奔放でプライドが高く、寂しがり屋。様々な表情を見せるマルグリットは読者目線でも魅力的です。特にア

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    2015年04月28日
  • 肉体の悪魔

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    良かった。
    表現が凄く好きだった。あとがきを見ると筆者は必ずしもそこに重きを置いていないようだが、やはり十代の若さでこういう文章や話を作るというのは素晴らしいと思う。
    写真とは違うが、古い版の新潮文庫の表紙は超おしゃれだった。

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    2013年08月27日
  • 肉体の悪魔

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    表題からは、もっとおどろおどろしい内容を想像していましたが、意外とあっさりとした平均的な心理小説。愛に対する節度は、中河与一の『天の夕顔』を思わせます。ただ、『肉体の悪魔』が16歳から18歳の間に書かれた作品であることは依然として驚異。ラディゲは神童扱いされることを嫌っていたようだけど。

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    2011年12月22日
  • 肉体の悪魔

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    物凄く濃い本でした。16~18歳位に書かれた作品ということです。恋愛に狂う少年の心の動きにぞくっとしたり「もっと上手くやれば…」と思ってみたり。楽しい本では無いのですがまた読んでみたいです。個人的には「ペリカン家の人々」が気に入りました。

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    2011年11月08日
  • 椿姫

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    慎み深くあれ
    25年くらい前に新庄さん訳のこの文庫を読みました。25年分しっかり色あせた本になっています。少し前に、朝比奈さん訳の単行本を読んでみました。訳者によってずいぶん文章がちがって、今回の本はとてもわかりやすいです。
     しかしながら、マノンレスコーへの書き込み、「頭を低くして」と「慎み深くあれ」。同じ文章の訳とは思えません。新庄さんの「慎み深くあれ」はやはり名文の風格があると思います。
     後に見た、グレタスカッキの映画「椿姫」もとてもきれいでそしてとても悲しいよい映画でした。

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    2015年03月18日
  • 肉体の悪魔

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    タイトルも魅惑的ですが、内容もなかなか。古典的名作は早いうちに読むべきだな、と。その作品をなぞった後続の作品読んだ後だと、既視感みたいなものがあって感激が薄れるような気がします。
    もったいないことですよね。

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    2011年07月09日
  • 肉体の悪魔

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    少年の頃、男は年上の女性に惹かれるものである。さらに他人のモノと言うのは、魅力が増して見える。
    若気の至りは誰にでもあり、悩む姿は自分に重ねることができる。
    そして、悩みと言うのは、永続的に続くものではなく、あるきっかけで一切気にならなくなるものでもある。

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    2011年05月05日
  • 肉体の悪魔

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    これを16歳から18歳の間に書いたというラディゲが一番恐ろしいです。心理描写が実に的確で無駄が感じられません。

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    2010年12月12日
  • 肉体の悪魔

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    「『あんただって僕を捨てて、ほかの男たちが好きになるだろうよ』すると彼女は、自分には、決してそんなことはしない自信があるとはっきり言った。」

    「どうして彼女はそうしたすべてを耐え忍んでいたのであろう? 彼女があまりにもものを重大に考えすぎ、くだらないことを気にするのをひなんした僕の躾の結果だろうか? 彼女はこれまでよりも幸福そうだった。だが、それは、何か異様な幸福で、彼女はそれに気詰りを感じているようだった。」

    「だが、と僕は考えた。すべての人間が、自分の自由を恋愛の手に引き渡すところをみると、恋愛にはよほど大きな利益があるのに違いない、と。僕は早く、恋愛なしですますことができるほど、した

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    2012年10月15日
  • 未完の告白

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    あ、、なんだっけこれ、、、ジッドってなんか神々しいなと思って見てました…なにそれ……ジッドって名前と雰囲気が好きだった…。

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    2009年10月04日
  • 椿姫

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    ネタバレ

    都合がつかなくなって行けなかったけれど、とある読書会の課題本。訳書なので少し構えていましたが、かなり読みやすかったです。純粋な青年のアルマンと娼婦のマルグリット、二人の間にあるあたたかな愛情と悲しい別れに浸れました。ただ、別れた理由を知ろうともしないでマルグリットに嫌がらせを繰り返したアルマン、家族を守るためとはいえマルグリットを脅したアルマンの父親。この二人に好感が持てないのは、私が女だからでしょうか。きれいで悲しい作品。男と女は難しい。おもしろかったです。

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    2026年03月23日
  • 肉体の悪魔

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    ネタバレ

    「良心や倫理、道徳観念などは無いのか?」と不思議に思いながら読んでいた。だがフランスの歴史的に愛人的な存在がいることは普通なのかもしれない。主人公は計算も働くし自分が一番かわいいので、マルトのこともこの人なりに愛してはいたものの、常に自分を守る方向に自然と動いてしまうのかなと思った。自分に都合よく物事を考え、弁明し、自分が優越性を感じる相手に対しては高圧的な態度を取る感じか。ここまでやばいレベルでなくても、このようなキャラは実在するだろうなと思った。最後の終わり方はうまいと思った。余韻がある。

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    2026年02月18日
  • 肉体の悪魔

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    表題他2編。「肉体の悪魔」は早熟の天才レイモン・ラディゲ17歳の処女小説である。肉体の悪魔と聞いてチェンソーマンを思い浮かべる、どれだけ強い悪魔が出現するのかと期待するも、出だしの雰囲気は三島由紀夫の「仮面の告白」かな。性に目覚めた16歳の少年の一人で語り一人で納得するお話。

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    2025年09月19日
  • 肉体の悪魔

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    予備知識なしで、「ドルジェル伯の舞踏会」を読んでみて、良かったんですよ!解説にラディゲの作品ならこの「肉体の悪魔」が一番だ、と書いてあったので、不穏なタイトルだけど読んでみた。

    肉体のこともあったけど、ドルジェル並みに精神の揺らぎが緻密に描かれていました。ドルジェルと違うのは、思考がマイナスなこと!ドルジェルはプラスだったので、悩みつつも爽やかで青春ぽい煌めきが良かったのですが、まあ主人公のこじれっぷりったら!!
    若い男性あるあるなのかもしれないですが、考えすぎ回り道しすぎ素直じゃないのに、根だけは真っ直ぐ。
    タイトルらしく肉欲のほとばしりが強く感じられたのは、一緒に収録されている「ドニーズ

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    2025年08月06日
  • 椿姫

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    高級娼婦である美しいマルグリットは馬車や宝石などの高級なものに囲まれた生活を送っていたが、それらは虚栄のもので、本当の愛情を前にしたら価値がないということを理解していた。
    自分の本当の幸福が何で構成されているのかということを知り、その他のものは迷いなく手放すことができる勇気がかっこいい。
    聡明な女性とは、愛情深く、勇気をもって優しさを体現することができる人かもしれない。
    一方で、女性の心の素直さや優しさを信じきれなかった男が悲しい。男には到底想像のつかないような、何層も深い愛情を理解するのは難しく、結局は保身に走ったように見えた。

    今と異なる時代背景、身分差などはあるけれど、愛や死というもの

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    2023年10月21日
  • 椿姫

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    想像以上に魅力的な女性だった!
    気高く賢い魅力的な女性だった!
    可愛さ余って憎さ百倍なんてくそくらえだね
    アルマンの幼稚で執拗な傷つけ方にしっかり怒りを覚えてしまったーーー

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    2023年06月17日
  • 肉体の悪魔

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    満足
    その時代を生きながらにして、その時代にいる自分を描くのは大変な功績だ。
    彼は「戦争が自分を子供でいることを許さなかった」と書いているが、果たして彼以外にこれが書けただろうか。
    もはや年齢の問題ではなさそうだ。

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    2023年05月13日
  • 椿姫

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    なんだかなぁ(;´д`)とモヤモヤしながら、ついつい先が気になり、読み進めてしまった感じ。古臭いような、でもいまだにこういうのあるよね、、っていう感じもしたり。読後スッキリではない。主人公のお二人ともに、イライラしちゃう。

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    2019年12月18日
  • 椿姫

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    真実の思いも、社会観念や偏見には敵わないんだなぁというのは改めて感じました。現在ではいくらやめていようと、過去おこなっていたことは残ってしまうということも含めて。未来の私が、過去の私に起因して諦めなければならないことがないように、そこはしっかり身をただしておかないとなと思いました。恋愛小説というよりは教訓本という印象でした。

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    2017年12月13日
  • 肉体の悪魔

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    ネタバレ

    友人に勧められて読んだ本。
    恋愛の心理描写のある本を読みたくて。
    全体の8割が内観的な文章なのに、
    しつこさを感じさせないラディケの文才に驚く。
    だらだらとなりがちな物語を、若くして書いたとは信じられない、人生を達観したラディケの一文が引き締める。そういう箇所が随所にあって、いちいち唸ってしまった。
    恋愛の感情の波をよく表現していると感心しつつも、あんなに情熱的になれるなんてタフだなと若干の尊敬がわく。まあ主人公にとっては、本当の初恋なので、その情熱に納得しつつ。
    後半は、この先どうなるのかとハラハラしつつ読み進めた。
    ラストが切なくて複雑な余韻を残す。
    フランス映画的な「人生なんてそんなもの

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    2015年12月27日