ダレン・シャンのレビュー一覧

  • ダレン・シャン7 黄昏のハンター

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    副題では黄昏のハンターとあるが、どちらかというとハンターはおまけで、魔女・エバンナの方がメインに相応しい出会いだった。
    野性的なバンチャ元帥とも出会い、共にバンパニーズ大王へ挑むことになる。
    このバンチャ元帥の一番の敵が“太陽“であり、200年以上も太陽に戦いを挑んでは焼かれて数日寝込むというのを繰り返しており、このエピソードでもうこのキャラクターを好きになってしまった。

    ミスタータイニーの力に関して謎が深まるばかりだが、それ以上に今回の話の冒頭ではハーキャットがスラスラと会話していて2巻のエブラとの仲を思い出すほどであり、6年バンパイア・マウンテンにいたとはいえ、凄い変わりようだなと驚いた

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    2024年05月23日
  • ダレン・シャン2 若きバンパイア

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    "いいか、ダレン・シャン、好奇心はほどほどにしておけ。好奇心は、九つの命を持つネコもころす威力があるんだぞ"
    "この世に不変のものなど、なにもない。人間の見てくれだって、そうだ"
    作品全体を通すこのテーマが好きだ。第二巻から登場するミスター・タイニーの言葉が好きかもしれない。

    ファンタジーは現実の秩序と倫理観から離れたところにある。だから現実の秩序と倫理観を大切に生きている者の心を抉りかねない。
    そのことを前提に置いて書かれているこのファンタジーシリーズはとても詠みやすくて好きだ。

    子どもの好奇心は、時にその子ども自身も後悔させてしまう。
    1巻から変

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    2024年05月22日
  • ダレン・シャン6 バンパイアの運命

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    逃げ出すことに成功するも、体力が尽きたダレン・シャン。早速、4巻の狼たちと合流する。前巻でのクレプスリーとのやりとりを思い出し、これまでの一連のエピソードを思い出し、ダレン・シャンの成長を感じつつ、親離れ(クレプスリー離れ)の時なのかと切なく思う。
    しかしまだ理想論や殺しは悪いことだというきれい事を今さら語っているので、まだまだだなといった感じ。
    遂に炎のひつぎをクリアしてバンパニーズ大王が現れたというが、おそらくアイツだろうと思うとそっちはそっちでダレン・シャンのような物語が展開されているであろう、外伝が欲しいなと思った。いずれ本編で本人の口から語られそうだが笑

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    2024年05月22日
  • ダレン・シャン1 奇怪なサーカス

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    ダレン・シャンという幼い主人公があんまりにも等身大の子どもだったものだから、懐かしくて、いつだって自分が世界の中心にいると思っていた幼少期を思い出した。なんて素直で純粋で薄情な時代だったんだろう。ダレン・シャンとミスター・クレプスリーの旅がこれからどんなふうに広がっていくのか、2巻を読むのがとても楽しみ!訳者のあとがきもすごく良くてクスッとしちゃった。

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    2024年05月21日
  • ダレン・シャン4 バンパイア・マウンテン

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    バンパイア女性が遂に登場するも、なぜ女性が少ないのかという理由が確かに、良い血と悪い血が存在するのであれば納得の理由だった。
    そうなってくるとエラはなぜバンパイアになったのかも気になるが、戦いを好むバンパイア、しかもほぼ男性という環境なので、勝つか負けるか生きるか死ぬかという豪傑な性格が潔くて気持ち良い。クレプスリーは自身の師匠や元帥相手に、新たな一面が見れて面白い。今作では謎がたくさん散りばめられており、今後回収されていくのが楽しみだ。



    ↓ネタバレ


    半バンパイアになったことを報告すべく、12年毎に開催されるバンパイアの集い(バンパイア・マウンテン)に向かう。ミスター・タイニーにリト

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    2024年05月18日
  • ダレン・シャン3 バンパイア・クリスマス

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    バンパニーズという新しい要素の登場。
    そしてダレンに人間の恋人ができる。
    親友・エブラを兄弟として蛇少年なのだと紹介すると、そんな差別的なことを言ってはいけないわ、と言われる。良い子ではあるが、寛容すぎて面白い。クレプスリーは相変わらず優しくて人間味がある。話が進むごとにクレプスリーのことが好きになる。


    バンパニーズはヴァンパイアの中でも異端な組織で、人間の血を死なない程度にちょこちょこ頂くやり方はヴァンパイアらしくないし、1人の人間の血を全て吸い尽くすことでその人間の魂をも取り入れることができるが、それが弔いであり正しいやり方であるとして、血を吸う毎に殺す。


    ↓ネタバレ


    クレプス

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    2024年05月15日
  • ダレン・シャン2 若きバンパイア

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    クレプスリーが優しすぎる。
    ダレン・シャンが、大人は友達がいなくても大丈夫だろうけど子供はそうじゃないんだ!と訴えているところでは、大人も友達は必要だよ!と私なら言い返したいところだが、クレプスリーは黙って聞き、子供時代なんて随分昔のことなので忘れていたが、子供から友達を奪うことがそんなに大変なことだとは思いもしなかった。なんてことだ…と後悔している。なんて良心的な人なんだ。


    半ヴァンパイアになり、同年代の人間と遊ぼうにも力加減を謝って骨を折ってしまうし、友達が作れず、孤独というものを知って嘆くダレン・シャン。可哀想になるくらい後悔の言葉を述べるクレプスリー。そうだ、シルク・ド・フリークに

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    2024年05月11日
  • ダレン・シャン1 奇怪なサーカス

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    幼少期にやたら流行っていたダレン・シャン。
    当時は活字が苦手で読めなかったが、今なら読める!と読み始めてみた。
    時期的にハリーポッターと比較しているレビューが多い。私はハリーポッター派だった。映画の力で原作も読むことができた。試しに調べてみるとダレン・シャンも映画化されていたとは!残念ながら、出来はイマイチらしいが…今からでもリメイクして欲しい。当時、あんなに人気だったのだから、ハリーポッターくらい力を入れれば絶対売れると思う。

    1巻は、ダレン・シャンが半ヴァンパイアになるまでの話。奇怪なフリークショーからマダムオクタを盗むというのがまず有り得ない行動で驚くが、大の蜘蛛好きということと、ステ

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    2024年05月11日
  • ダレン・シャン1 奇怪なサーカス

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    ネタバレ

    "自分の命を投げ出してまで、あいつを救わなければならないほど、ぼくは悪いことをしたのか?
    答えはイエス。やはり、イエスだ。"

    このくだりを読んで、このファンタジーを読み進めることを決めた。

    ハッピーエンドではないということだけ知っているダレン・シャンを読むこととした。その1巻目である。
    ファンタジーは作者の倫理観や政治観が色濃くでるジャンルだと思う。ダレン・シャンは一応ローファンタジーだが、私はこの第1巻で作者の強い信念のようなものを受け取った。
    たとえ子どもだとしても、その好奇心が全て良いものだというわけではない。冒険は楽しいものかもしれないが取り返しのつかない後悔を

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    2024年04月23日
  • ダレン・シャン9 夜明けの覇者

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    完全に胸糞わるいトラウマ巻。
    7.8.9巻は元帥になったダレンとパンパニーズ大王対決。

    シリーズ最初の頃のような怖さは薄れてきているけれど、どんどん残酷な運命に飲まれていくダレン。

    クレプスリー、無事でいてくれとずっと願いながら読んでいたけど、嫌な予感通りに、いってしまった。
    あと、パンパニーズ大王の正体も、予想通り。
    だろうと思ったよ、スティーブ、性格悪すぎるもんな。唯一予想外なのはウルフマンに腕を喰われた彼ね。生きてたんかい。

    ダレンが復讐の炎に取り憑かれないことを祈る。

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    2023年12月04日
  • ダレン・シャン12 運命の息子

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    一応作品にその手の描写(ぼかしてる)のが入るので
    進める年代としては中・高校生向けだろうね。

    ただしいえることは提示された運命は
    確かに回避はできないものかもしれないけど
    そこに新たな枝を伸ばせる可能性はあるということ。

    かなり酷な行動であったけれども
    ダレンは当初なるはずだった運命を
    予期しない形で突破したのよ。

    だからこそ運命を見られるエバンナを
    奮起させることができて
    その不備をしっかりついたうえで
    あの時代へと戻したの。

    これだけは覚えておいてほしい。
    昨今のSNSのふるまい。
    あるものに参加しているやつら
    スティーブのようになりたければ続けなさいな。

    必ずどこかの形で
    反動

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    2023年09月01日
  • ダレン・シャン10 精霊の湖

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    この巻はなぜか人気がないようで…
    まあサブストーリーだからねぇ。
    だけれどもさ、ハーキャットの悪夢の頻度が増えた以上
    いつか越えなければならなかったことよ。

    途中ある特別ゲストが出てきます。
    まあ出てくる生き物で即これは察しがつきます。

    そしてもう一人人が出てきますが…
    実はこいつはある嘘をついているようですよ…?

    正体は明かさないからね。
    読む楽しみを失せさせちゃあいけない。

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    2023年08月18日
  • ダレン・シャン9 夜明けの覇者

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    多くは語りたくはないです。
    児童小説一、キッツい描写が
    お待ちしております…
    覚悟の上で手に取ってください。

    これ子どもだったら立ち直れないクラス。
    大人でもこの有様ですので。

    もうね、打ちひしがれるのよ。
    何も言葉が出ねぇ。

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    2023年08月12日
  • ダレン・シャン8 真夜中の同志

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    かなり問題作のトラウマ巻。
    まあ不自然な人物が変な対応をしてくる事態で
    おかしいなとは思えるはずです。

    やつにはそんな資格はあり得ないのです。
    なので不自然といえば不自然なのですが…

    もう1匹やばいのがいます。
    完璧にアイツは逆恨みでしょうね。
    自業自得なのにまだ懲りないのか…

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    2023年08月06日
  • ダレン・シャン7 黄昏のハンター

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    いつの間にかダレンは元帥になっていたのね!!
    しかも異例な半バンパイアの身で。

    いよいよもって本格的な戦いが
    やってまいりました。
    その苛烈さはある人物を巡っての戦いでも
    伝わってくることでしょう。

    そして3人のハンターのうちの一人の
    思わぬ過去も判明します。
    実はこの元帥は異例中の異例だったのです。

    あとは…クレプスリーは何をいたずらばかり。

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    2023年07月31日
  • ダレン・シャン6 バンパイアの運命

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    地味に心をえぐってくるよね…
    だんだんとダレンの関わってきた仲間が消えていくとともに
    仲間だと思っていたバンパイアが
    とんでもないことをしでかそうとは…

    ただし決して私欲のためではなかったものの
    結局は掟を犯してしまったことに変わりなく
    最後はバンパイアの誇りすら失う形の
    処刑を行うことになります。

    こうなる前に何か救いはなかったんかな。

    そして危険を示唆する描写も。
    バンパイアの一番の敵は
    何者なんでしょうね。

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    2023年07月27日
  • ダレン・シャン5 バンパイアの試練

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    これは終盤読むのが非常につらくなります。
    関わったバンパイアが割とその色が強いにしても
    あまりにも払った代償は大きすぎました。

    今回はバンパイアの試練を
    ダレンが受けることになります。
    その試練の内容はどれも「死が待ち受ける」
    大変危険なものなのです。

    だけれどもある試練で思わぬ展開が
    待ち受け、彼は死を待つしかなくなったのです。
    だけれども…

    これからの困難が見えてきそうな予感…

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    2023年07月21日
  • ダレン・シャン4 バンパイア・マウンテン

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    今回この神聖な(?)山に行くためには
    裸足でいかないといけません!!

    しかもなかなか過酷な道を行くので
    途中はパンイチです(!!!)
    道中でもう一人仲間が増えますが
    えらい趣味の悪いトランクスを履いてらっしゃいます。
    (見せないおしゃれのあいつね)

    以外にバンパイアは好戦的らしく
    本拠地につくと試合なんかやっていたり。

    だけれどもどうやらこれからは暗雲が
    立ち込めてきそうな予感だな…

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    2023年07月13日
  • ダレン・シャン11 闇の帝王

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    これは読む手が止まらぬ。止まらぬ。
    むっかし読んだから、ここら辺から忘れているのもある。
    15年以上経ったらやっぱり違うところで面白みがあるものだ。

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    2023年07月07日
  • ダレン・シャン3 バンパイア・クリスマス

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    ダレン少年は逃れえない運命へと
    だんだんと身をゆだねていくのでしょう。

    なぜか彼とエブラはクレプスリーの命により
    サーカスをいったん離脱することになります。
    ある目的があったようです。

    初めての恋、そして友人に訪れる
    最大のピンチ。

    目の前に現れた怪物は
    今までとは違ったものだったわけで…

    これから先、もうバンパイアとして
    生きていくしかないようで…

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    2023年07月07日