ダレン・シャンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ服従、依存、恐怖、憎しみ、怒りのことを人は運命と呼ぶのかもしれない。
運命の息子ってそういうことか。
と気がついた時、流石に一旦本を閉じました。
12巻読んできたダレン・シャン、全てを巻き上げるような終わりでした。この本を私が12巻一気に読み切ったということは、闇の帝王は誕生せず、現実のダレンが作家として大成したということなのでしょう。
運命に抗うという物語の構造がわたしはとても好きです。結局結果のことを運命と呼んでいるだけで、未来のことは何もわからない。この物語の主人公だったダレンが「消えた」あとに、苦しむことなく、その一部だけでもクレプスリーに会うことができますように。
しかしスティー -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった……本当に面白かった……めちゃくちゃ面白かった……
ファンタジーアドベンチャー〜恐怖を添えて〜を読んでいたと思ったら最後にSFになった。読んでいてしんどいシーンは多々あるものの、今のところこのシリーズで一番好きかもしれない。
ダレンの友達、ハーキャットは何者なのかを探る今作。シリーズに散りばめられていた謎が一気に回収されてきたなぁという感覚。
精霊の湖は未来のどこにあるんだろう。自分も死んだ後にあそこに行くのだけは勘弁してもらいたいな。
あと2巻で何がどう畳まれるのか。いよいよファイナルステージという感覚になってきました。面白い…… -
Posted by ブクログ
ネタバレどうしてこんなことに
わかっていたけれども
わかっていたけれども
どうしてこんなことに
"「よいかダレン、憎しみに人生をゆだねるな。我が輩が死んでも、かたきなどとらんでよい。自由に生きろ。やけになり、復讐にとりつかれ、ゆがんだ生きかたをするでない」"
クレプスリーが亡くなる今作。シリーズもとんでもないターニングポイントに来たと思います。
なんとなく「スティーブがバンパニーズ大王だろうな」という気はしていたのですがここまで引っ張るとは。
ああ。終盤のダレンの空想とクレプスリーのむごい死。
このあとどうなってしまうんでしょう……10巻も心して読みます。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ感情がまとまらない……
一言で言うと、最高。
辛かったたくさんのシーンが、明るくて優しく気持ちに変わった。
戦いのシーンとかあんなに辛かったのに、これまでの暗さが一気に解放されて、初めの巻の頃の、児童文学らしさにつながって、今は解放感がすごい。
こんなに綺麗に伏線回収される長編シリーズは初めて。
主人公は、きみかもしれない!みたいな児童文学らしさ好き。
途中推しが死んだり、残酷なシーンも多くて、読んでて苦しいことたくさんあったけど、この最終巻でこのシリーズ大好きになった。
希望に満ちて、未来に前向きで、優しい結末だった。
読む手が止まらなかった。
また一巻から読みたい。それくらい伏線がすごい作 -
Posted by ブクログ
ネタバレバンパイアマウンテンで6年の月日を過ごしたダレン。新しい旅に出る第7巻。
もっと元帥になって、バンパイアマウンテンで忙しくもぬくぬくと過ごすダレンが見たかったと思うけれども、運命の足音はすぐそこまで迫っていたんだな。
ミスター・タイニーもだけれど、私はレディー・エバンナが気になる。あるバンパイアが400年前、子どもを産むことのできるバンパイアを作って欲しいとミスター・タイニーに望んで生まれてきたのがエバンナ。
エバンナはバンパイアをさらに栄えさせるか、そうでなければ破滅に追い込む運命を背負っている。
そして、その運命の道筋もいくつか彼女に見えてはいるけれど、彼女が全てを決めることはできない。
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Posted by ブクログ
バンパイア・マウンテン三部作のラスト。そうか。こうなるか……という展開だった。
何か大切なもののためにそれと敵対する何かを憎むことは自然な感情かもしれないけれど、結局は虚しい。
ダレンの行動が全て良かったことなのか、それとも余計なことをしない方が良かったのか。
どんどんバンパイアの命もバンパニーズの命も奪われていき、何も深く考えずに敵対することの愚かさを考えた巻だった。
全12巻のちょうど半分。ここで大きく運命が動き出した気がする6巻。ダレン自身の助命の為にそうしますか!というラストの展開。しかしバンパニーズ大王といい、どんどん不穏になっていくな……ここからどうなるんだろうか。
ガバナーもエラ -
Posted by ブクログ
「バンパイアは仲間うちで、めんどうを見るんだ。そうするしかないんだよ。なんたって世の中には、おれたちをにくむか、こわがる連中しかいない。バンパイアがあてにできるのは、仲間だけだから」
序盤のこの言葉、響くなぁ……と思っていたらまさかの展開が終盤に待っていた第5巻!
ダレンはバンパイアとして認められるための試練をバンパイア・マウンテンで受けます。
本当に過酷なその内容にハラハラするとともに、試練を潜り抜けていくダレンの成長っぷりに感嘆します。バンパイアたちの関係性や祝宴も見られて楽しい場面が続きます。
こうしてバンパイアの中でダレンも生きていくのだ。身体は子どもだけれど、もう心はすっかり大人。 -
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Posted by ブクログ
とても爽やかな巻だった第3巻!
ダレンはクレプスリーとエブラと共に、クリスマスシーズンの都会を訪れる。そこで出会う人たちと、新しい「パンパニーズ」という集団の話。
冒頭、いきなりダレンがクレプスリーを殺そうとするところから始まり不穏なのだが、読めば読むほどクレプスリーの魅力が伝わる巻だった。
ダレンの意思でダレンが考え抜いたことでダレンは大きな失敗を犯すという構造はこれまでの巻と変わらないものの、初めてそれをリカバリーする形でダレンの計画がうまく行った話なのではないだろうか。
"人間の情だけは、ぜったいにすててはいけない。"
ここのダレンの決意が今後変わることがあるのだ -
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