美麗でエロティックな表紙がステキです。太ももに絡んだ下着………帯で隠れていないので、本屋さんでは羞恥プレイになります。
再びの沙野センセと笠井あゆみセンセのタッグに、腰砕け再発でした。
ただ一人の主人だけに奉仕する執事…そう言うととても隠微なのですが、もっともっと深い使命を負わされているのが己裕なの
...続きを読むです。
ただの執事ものではなく、サスペンスミステリーの色が濃い作品でした。
己裕の主人である則雅は貴族の末裔で、暮らしぶりは執事を使えるくらいリッチなので、冒頭はとても華麗な日常の描写から始まっていてうっとりさせられます。
でも、次第にその裏に潜む闇の部分が明らかになっていくにつれ、戦慄させらることに。
そして、根底にはサイと己裕の長年に渡る切なくも献身的な純愛が存在していることに胸が熱くなります。
己裕がとても献身的でかわいい執事なのです!ご主人様第一なのは当たり前としても、「処女」なのでいちいち反応が素直すぎ。一生懸命考えた暴言の「すけべです」がかわいくって萌え転がりました。
ツッコミどころは、なぜ処女なのに執事なのにナチュラルに●イパンなの!?とそこ気になって!もちろん異常に食いつきました。エロすぎです…
そしてサイがカッコいい…!イラストのビジュアルにも増してとても魅力あるキャラでステキでした。男の色気がダダ漏れ。
自分仕様の「V種型執事」なんて、ものすごく憧れますが…
科学や医療の発達は人類にとって素晴らしい恩恵であることは間違い無いのですが、同時に利己的な思いのみでそれを悪用する者だって出てくるわけで、悲劇が生まれてしまうリスクが多大にあるんですよね…
切なくなるだけじゃなく、いろいろ考えさせられたストーリーでした。
ミステリー部分についても真実が次から次へと明らかになっていきはっとさせられる面白さでした。
これは、スピンオフの可能性が無限に広がっていますよ。いろんなV種型執事を見てみたいです。
スピンオフプリーズ!!
ブログに後日談があります。安堵させられました。