感情タグBEST3
非常に満足できた作品でした。幼馴染ですが、いびつな関係性の二人。主人公の心理描写も丁寧で気持ちがすごく伝わりました。紆余曲折ありましたが、最後は本当に良かったと思います。
Posted by ブクログ
久々に特殊設定じゃない沙野作品を読みました。タイトルどおりでありながら、そこは一味も二味も違う幼馴染みものになっています。とてもセンセらしく、ほろ苦くも隠微な話でした。はっきり言って、エロ満載。
医療機器関係の会社で経理をしている舟(しゅう、です。どうしてもフネwと読んでしまって大変でした)は、母の葬儀の直後に幼馴染みの同級生だった敦朗と10年ぶりに再会します。
小5の時に転校してきてたちまち人気者になった輝かしい存在の敦朗とは正反対で、地味で家庭内のトラブルや母の呪縛から逃れたいだけの苦しい毎日を送っている舟。敦朗に取り上げられてしまった「お守り」を取り返したい一心で始まったちょっと奇妙な交流は、中学になっても高校になっても途切れ途切れに続けられていたのですが。
小学5年から社会人になるまでがかなり仔細に描かれているプチ大河ドラマなので引きこまれて読んでしまいますが、アダルトテイストなので子供時代だからといって可愛らしさを求めると打撃が大きいです。
そして、何と言っても今回の萌えどころは「攻のb地区」でしょう。そこに色気を持ってくるセンセの腕前はもはや職人技!攻として堂々のレベルを保ちながらも檜山との関係であれこれ考えさせられて妄想を駆り立てられた後の、b地区。さすがですね~
攻の喘ぎ声が良いと思ったのは、久々。エロティックです。
片恋の痛み、疼きがダイレクトに伝わってきます。身体は欲されてるけど関係性があいまいなので一人悩み苦しんだり、大きな壁にぶつかって身を引かなければいけなくなったり、舟は薄幸なイメージがついてまわるので始終仄暗いです。逃げ腰になりながらも敦朗への恋心は消せずに、むしろ離れながらも相手の心に自分を残そうとする「執着受け」。
もう少し舟に可愛らしさがあればなおいっそう萌えるんじゃないかと。
敦朗はカッコいい攻けど案外愛情表現が不器用!と思ったら、俺の嫁発言でものすごくキュンとさせられてしまい可愛らしさにも拍車がかかりました。
敦朗視点で描かれていたら、ちょっとひねくれたかわいい話になり得たかもですね~
エロもてんこ盛りで大満足。
番外編ショートを読むと敦朗の本音が理解できます。
Posted by ブクログ
愛すること、愛されることにも不器用で諦めながらも愛を渇望し続けるが故にすれ違い、ほんの少しお互いに心を開いたら遠回りしなかったのに・・・と切なくなりながら、初恋を拗らせた両片思いが見事な展開で引き込まれました。
Posted by ブクログ
★3.5。面白かったです、でも…。暗いテイストで陰鬱な非日常の世界観になかなか高揚してたんだけど、後半に入ってから平凡になってしまったような…、最後のオチ(ラスボス)もやや未消化気味。結局狂っていたのは周りの人間だけだったかー。
家庭崩壊の受けの部屋に入り浸りになるクラスメイト(攻め)との閉鎖的な雰囲気が良かった。攻めが無自覚なのか、受けに当て付けなのか、中学に入って彼女ができたり乱こうしたり…がなんとも腑におちず。攻め目線があれば結構面白く読めたかも。
攻めが乳首に性感帯あり(笑)最後、積極的な受けにリバるかと思った(^-^;