あらすじ
肌冷えする梅雨のある日、母の葬儀を終えた石井舟の元に、華やかな雰囲気を纏った長身の男・能登敦朗が訪ねてくる。二人は十年振りに再会する、幼馴染みだった。 十年前、地味で控えめな高校生だった舟は、自分とは対極の溌剌とした輝きを持つ敦朗に、焦がれるような想いを抱いていた。しかし、親友ですらない、ただの幼馴染みであり続けることに耐えかね、大学受験を控えたある日、舟は敦朗と決別することを選んだ。突然の来訪に戸惑い、何も変われていない自分への苛立ちを覚える舟の脳裏に、彼と重ねた、苦しくも甘美な日々の記憶が鮮明に甦り――。限定おまけSS付き! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
非常に満足できた作品でした。幼馴染ですが、いびつな関係性の二人。主人公の心理描写も丁寧で気持ちがすごく伝わりました。紆余曲折ありましたが、最後は本当に良かったと思います。
Posted by ブクログ
愛すること、愛されることにも不器用で諦めながらも愛を渇望し続けるが故にすれ違い、ほんの少しお互いに心を開いたら遠回りしなかったのに・・・と切なくなりながら、初恋を拗らせた両片思いが見事な展開で引き込まれました。
Posted by ブクログ
★3.5。面白かったです、でも…。暗いテイストで陰鬱な非日常の世界観になかなか高揚してたんだけど、後半に入ってから平凡になってしまったような…、最後のオチ(ラスボス)もやや未消化気味。結局狂っていたのは周りの人間だけだったかー。
家庭崩壊の受けの部屋に入り浸りになるクラスメイト(攻め)との閉鎖的な雰囲気が良かった。攻めが無自覚なのか、受けに当て付けなのか、中学に入って彼女ができたり乱こうしたり…がなんとも腑におちず。攻め目線があれば結構面白く読めたかも。
攻めが乳首に性感帯あり(笑)最後、積極的な受けにリバるかと思った(^-^;